平成13年
に天台宗僧侶の御厚意で、浄台蓮と舞妃蓮の蓮根を戴いた。園芸について無知な私であったが、その年に浄台蓮と舞妃蓮を咲かすことができたのは師の御指導の賜である。
実際この蓮華の栽培を始めようとしたとき、悩んだ。まず、解説書の類がない。水を満たすことのできる穴の開いていない大きな鉢をどうやって入手したらよいのか。粘土質の田土や荒木田土を入手できないときはどうしたらよいのか。手探り状態だった。
苦労はあったが、実際に蓮華の開花を目の当たりにしたとき、その美しさと華麗さ、そして仏教を象徴する花を咲かせたという満足感、寺院に相応しいその優美さは、筆舌に尽くしがたいものがあった。
牡丹・芍薬や野菜など他の園芸をしても続かなかったが、蓮華・睡蓮は別である。