アルプス und ヴァイス・ビール et アルザス・ワイン

ミュンヘン シュバンガウ インスブルック シュタイン・アム・ライン ユングラウ リクヴィル ストラスブール


その他 etc.

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ヨーロッパのカーナビ事情

 日本のカーナビも、熟知している道路だったら「何でこんな道を選ぶんのだ?」と思ってしまうことがある。知らない道だったら、それが馬鹿みたいな道でも信じて走るしかない。

 同じ事がヨーロッパのカーナビについて言える。センターラインの無いような山道を走らされたりした。大回りでも130km/hや速度無制限の高速道路を走った方が早いのに。田舎道は写真のようにトラクタをなかなか抜けないでアベレージスピードが上がらなかったこともあった

 英語など欧州の言語の音声ガイドだが(日本語はさすがになかった)、"Turn to the left !" くらいの英語なら十分聞き取れた。ただし、音声ガイドのボリュームが小さく、それを大きくする設定がわからず音楽を聴きながらの運転はできなかった。

 純正の日本のカーナビは運転中に操作できないが、ミュンヘンで借りた Audi A6 は運転中でも設定できた。助手席に座った娘が入力担当。

 国境を越えた場所でも設定は可能だった。ただし、入力できない住所もあることが多かった。また、一般車は通行止めの旧市街の観光客でごった返す場所を通れと言う指示もされたりした。

Audi A6 (レンタカー)

 私は Audi に乗ったことはなかった。なにより興味はなかった。

 今回初めて乗ってイメージは良くなった。ディーゼルエンジンながら必要十分な加速はする。アウトバーンで200km/hへの加速も余裕だったし、安定していて静かだった。

 Dレンジに入れたままでも停止するとアイドリング・ストップ。ブレーキをはなすとエンジン始動。びっくりしたのはパーキング・ブレーキが ON/OFF のスイッチだったこと。

 ハンドリングも自然で、バンクが足りない高速コーナーのアンダーステアを除けば、本当に減点をするところはなかった。ODD は9000km台の新車だった。

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SIXT レンタカー

 今まで使ったことのないレンタカー会社であるが、ホテルに近い場所にあったので借りた。ミュンヘンで借りて、フランクフルト空港で乗り捨て。

 Audi A6 のパーキング・ブレーキやカーナビの使い方など丁寧にスタッフが教えてくれた。ハーツやエイビスではなかったこと。

 Good ! だった。

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牧歌的雰囲気とアルプス

  当初は北ドイツを旅行しようと思った。ところがである、そういう旅行をすると旧市街ばかりを巡る旅行になってしまう。そんなところを1週間も旅すると飽きてしまう。

 やはり、牧歌的な田舎、そして山か海が欲しい。北ドイツには海はあっても潜水艦の博物館があるくらいで地中海のような旅情はない。

 結局、旅程中にアルプスかアルプス越えをしなくてはならない。そうすると1週間の旅程ではせわしい旅行になる。結局、南ドイツ、オーストリア西部、スイス、アルザスという旅行になった。

スイス国境

 EU に加盟する国家間の移動は国境の検問はない。

 しかし、中立国のスイスの国境はパスポート・コントロールがあった。4年前のイタリアとスイス国境、フランスとスイス国境はそうだった。

 ところが、今回はオーストリアからスイスに入るとき(右の写真)は国境警備員はいたけれど、パスポート・コントロールもなく、減速するだけだった。また、バーゼル近郊のフランス国境の職員が誰もいなかったのでみんな通過していた。

高速道路代金

 そういえば4年前は高速道路料金1年分数千円を徴収されたけど、今回は徴収されなかった。

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とんでもない料理が出てくる

 昨今は旅慣れたのか、とんでもない料理や飲み物をオーダーしてしまうことはなかった。
 しかし、ストラスブールではそうではなかった。給使の男性の早合点や確認不足で、アンコウ(frogfish)をオーダーしたらカエル6匹の姿が残る料理(左 美味しかったがグロテスク)、黒ビールをオーダーしたらキャラメルシロップの入った甘い Le picon Bière (右)が来てしまった。

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DSC_9214_x.jpg 旅の予算

 娘と息子と一緒の旅行だから全て私の負担。3人の旅費を負担するとなると、それなりの散財となった。

 まず、フランクフルトまでの往復運賃だけでも馬鹿にならない。さらに、3人で10万円を越す燃油サーチャージが追い打ちをかける。

 ホテルもそこそこのホテルの superior room や deluxe room  など、そこそこの部屋にした。隠居後の数週間の海外旅行ならともかく、ほぼ休みなく長時間勤務をしている私にとって年に一二度の海外旅行のホテルの質は大事である。

食事

 旅行中は御当地の美味しい料理とワインやビールを期待している。レストランの善し悪しは、旅の善し悪しにも繋がる大切なことであるが、レストランのホームページや日本語のガイドブックを見て店を選んでも美味しいレストランに巡り会う確率は1/3くらいか。頼りになるのはミシュランの星、ホテルのスタッフの意見、あとは店を実際に見て選ぶことであろう。わからなかったら、それなりの高級ホテルのレストランにはいることが。

 普通の海外旅行なら時間節約のため昼食はバール bar のサンドイッチやマクドナルドで済ませることが多いが、今回はヴァイツェンビ・ビールの生樽やアルザスワインを堪能する旅でもあるので、昼食もレストランに入ることも少なくなかった。あれこれ観光して回るのも良いかもしれないが、のんびり景色の良いテラスで美食するのも乙なものである。

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アルザスワイン

 私はアルザスワインが大好きである。もちろん、トスカーナやボルドーも飲むが、それらは比較的大量に輸入されて手に入りやすい。対してアルザスワインは大きなワインショップに行っても2〜3種類。多くても10種類くらいしかおいていない。

 しかも、その数少ないワインが美味しい可能性はもっと少ない。アルザス地方に行って、一つ星レストランお勧めのワイン(左上の写真)で美食したり、あたりまえだがワインショップやワイナリーに数え切れないくらいのアルザスワインが置いてあるのを見て感動した。

 アルザスワイン入門者なので、自分で銘柄を選ぶときは無難にグランクリュ(特級)を選んだ。考えてみればヴィンテージリストも持たずにアルザスに乗り込んだ。

 ともかく、左下の写真のごとく9本のワインをボストンバッグに詰めて持ち帰った。ワイン6本の段ボール箱も難なく入った。3人の荷物合計は60kgちょうど。ぎりぎりだった(笑)。

関空の税関

 760mml に換算して一人3本まで免税で持ち帰られる。ただし、未成年が持ち帰る場合は免税はない。よって、ワイン6本までしか無税にならないと考えた。

 正直に税金を払う方に並ぼうとしたが担当職員がいない。係員に言ったら、担当者が駆け付けてくれた。ワインのうち1本はハーフサイズの 360mml であること、ワインは760mmlではなく720mmlということで多めにみてもらい免税となった。どんぶり勘定だが免税になったのは有り難い。

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出発前

 案の定、出発前日まで忙しかった。一ヶ月以上公休日が無かった上に一日13-14時間勤務。週にしたら90〜100時間。荷造りする暇がないと思っていたが思いがけず、出発三日前に半ドンの日ができた。そのおかげで荷造りをすることができ、出発前の徹夜はなくなった。

 前回のポーランド旅行は財布を忘れて家内に関空まで財布を届けてもらう失敗をしたので、今回は財布だけは慎重だった。(笑)


平成23年8月23日(火)
【往路】

関空へ

 朝4時起床、朝風呂に入って朝5:45に家を出発。6:10の関空リムジンバスに乗った。朝一番のリムジンバスであるが、補助席を使うほど混んでいた。こんなのは初めて。

フライト遅延

 7:10には関空に到着した。空港の掲示板を見ると私たちのフライトは「遅延」と書いてある。9:40のフライトが11:05になっていた。心配したのは、フランクフルトからの接続便である。こういうことはしばしばあるので、一便遅い接続便を選んでいたが、それでも間に合わないかもと思ってルフトハンザにきいたが、1時間の乗り換え時間だから大丈夫とのこと。

 1時間? 広い空港を歩いて、しかも途中EUへの入国審査がある。まあ、もたもたしなければ大丈夫だろう。しかし、預けた荷物の積みかえが間に合うかどうか心配だ。そのこともスタッフにきいたら、間に合わなければミュンヘンで一便後の便で届くとのこと。その際、現地のスタッフと掛け合わなくてはならないが、ミュンヘンに日本語スタッフはいるか?ときいたら、多分いないとのことだった。

 待ち時間が長いので、ラウンジに入ろうとしたが、ゴールドカードのラウンジは混んでいた。しかも会員でない娘と息子は千円ずつの入場料がかかる。そこでラウンジは諦めた。

 待合所で無線LANをしようとしたがワイヤレスゲートでは繋がらなかった。ワイヤレスゲートから接続できる、ホットスポット、BBモバイルポイント、livedoor Wirelessともに駄目。娘は何故か無線LANに接続できた。関空系の無線LANか?

 仕方なく、携帯電話からBluetooth経由の接続でインターネットにアクセスして最後のメールチェックをした。

ルフトハンザ

 ルフトハンザは11年ぶりである、機材はA340-600。席はエコノミークラス。不満は3点ある。

 まず、前席のシート下のポケットが小さい。ペットボトルを入れることができないほど。パソコン、ペットボトル、ヘッドフォンを入れられない。前席のモニター画面の左にフックがあるので、そこにレジ袋でも掛けて対応しなくてはならない。

 次に、ヘッドフォンの端子の窪みが深すぎて、私のボーズのノイズキャンセル・ヘッドフォンのジャックを差し込めなかった。

 最後に、電源がないこと。パソコンの稼働時間は約6時間。これでは飛行時間中にバッテリー切れを起こす。ヘッドフォン・ジャックが繋がらないのでパソコンで音楽を聴いていた。

トリプルの迷惑で眠られなかった機内

 時差ボケ対策の基本はシベリア上空でグッスリ眠ることである。しかし、隣の席のおばちゃん達がズッと話し続けていたので、眠られなかった。

 そのためノイズキャンセル・ヘッドフォンは不可欠だった。しかし、ボーズのこの手のヘッドフォンは安全のため人の声はあまりキャンセルしない設定。音楽なしでの装着だと、おばちゃん方の声をかき消すことができない。飛行中のエンジン音や風切り音などのノイズが大きいので、おばちゃん達の声も大きい。話をするのは構わないが、ズッと話し続けるのは如何なものか。

 結局、このオバチャンたちは食後1時間ほど寝ただけで、延々とフランクフルトまで喋り続けていた。これでは眠れない。悪いことに、斜め前の席の女性がブラインドを数センチ開けていた。これが眩しくて眠れない。娘によると、何度もスチュワーデスに注意されても開けたそうだ。

 更にある。右前の中学生くらいの女の子がズッと立っていた。落ち着かないのも確かだが、その女の子が立っているので、トイレに行く乗客が彼女を避けて通路を通る。そして、私の肩にぶつかる。三重のことが重なりいよいよ眠られなかった。

 時差ボケの対策はフライト中に眠ること。しかし、眠れなかった私は時差ボケに少し苦しめられることになる。

トイレが地下に

 昼食が終わってトイレ待ちの人がいないのでトイレに立った。えっ〜トイレがない。思わず飛行機の最後尾までいってしまった。途中、階段があったが、実はこの階段を降りたところにトイレがあったのだ。運悪く、機内サービスのワゴンで席に帰られなくなった。その間、エコノミークラス症候群にならないように運動をしていた。スチュワーデスさんに席に帰るように注意されたが、果たしてトイレの場所の音声案内はあったか? 無かったとしたら注意されるのは不本意である。

フランクフルト到着

 フランクフルトへの直行便は1時間以上遅延した。幸いこういうこともあろうかと1便だけ遅い乗り継ぎ便を予約していた。乗り継ぎのボーディングタイムまで1時間あったので何とかなった。途中の売店で売っていたハム・サンドイッチがとても美味しそうだったが、ゆっくりほおばる時間はなかったと娘と息子が残念がっていた。


平成23年8月30日(火)
【帰路】

ストラスブール出発

 ストラスブールのホテルを出たのは朝8時過ぎだっただろうか。14:05にフランクフルト空港からの便に乗るのでもたもたできない。ストラスブールからフランクフルト空港は約220 kmもある。

 レンタカーのカーナビに従って走ろうとすると、ストラスブールの中心部を突っ切るように指示する。朝のラッシュ時の大渋滞。それはないだろう。ということで、Uターンして遠回りして高速道路を走ることにした。カーナビは恐らく

朝の渋滞のストラスブール市内を東方に縦断 → E52 → E35(Autobahn 5号線)

と指示していたと思う。しかし、私は

A350 → A4 → A35 → 田舎の一般道 →   E35(Autobahn 5号線)

というルートを選んだ。E52 に向かう渋滞は、14:05のフライトを控えている私には心配で耐えられなかった。フライトの3時間前にフランクフルト空港のレンタカー・オフィスに車を返却したかったから11:00にはフランクフルト空港に着きたかった。

フランクフルト空港到着

 ともかく、高速道路に入ってからは渋滞もなく快調だった。Autobahn 5号線は片側三車線でほぼ直線ばかり。160km/hで巡航した。一度だけだが 200km/h も出してみた。Audi A6 はディーゼルエンジンながら難なく余裕をもって 200km/h に達した。

 ガソリンは満タンで返却する約束だったので、アウトバーンで最後の給油をした。フランクフルト空港までに二つガソリンスタンドがあったが、最後の一つが定休日(あり得ないかもしれないが念のため)だったり、見落として通過するかもしれないので、手前のガソリンスタンドで給油した。燃料計が満タンのまま返せるか不安だったが大丈夫だった。

 Autobahn 5号線はフランクフルト空港に隣接している。ターミナル番号を間違えないように空港にアクセスして、レンタカーの表示板に従って駐車場に入り、SIXT の返却場に到着。担当員が車をチェックして伝票をもらうだけだった。到着は11時頃で予定通り。

空港でのチェックイン

 関空のように荷物を預けるとろこでチェックインしようとしたら、機械でチェックインしろと言われた。機械も難なくチェックインできた。予約に使ったクレジットカード番号のカードを入れるとスムーズだった。

Frankfurt (FRA) → Osaka (KIX):
Frankfurt 14:05 Osaka, Kansai International 08:10+1 LH740 11時間05分

 翌日、8月31日(水) 帰宅8:10頃 定刻にて関空着

ワイン9本非課税


関空リムジンバスにて帰宅

 


旅行雑感

娘と息子と父

 昨夏は娘とルーマニア一周旅行、今春は息子とポーランド旅行。そして、今般は娘と息子と私で旅行をした。

 友達にも言われるが、よく娘と息子がついてくるなと。私自身に引き当てても、中学校になったら父や母と旅行したいとは思わなかった。いくら海外といっても、娘と息子に自分たちで行くか、パックツアーに参加したらと 進言した。私の学生時代だったら二つ返事で親をともなわない旅にでただろう。

 ただ、一度でも気ままで自由な個人旅行でヨーロッパに行ったら、パックツアーに参加しようとは思わないと思う。また、私自身が海外旅行が好きだから、その楽しさが娘と息子に伝播しているのかも知れない。

 まあ、今回がこういう親子旅行の最後だろう。私自身もこの1年で3回もヨーロッパ旅行できて満足だ。今度は何時になるか解らないが妻と旅行がしたい。留守にできない仕事だから何時になるかわからないが。 

必須の田舎、そして山か海

 次回、ヨーロッパを旅するとなるとどうだろう。モンサンミッシェル(フランス)、モナコ、リヴィエラ(イタリア)、ハンガリー、ミコノス島(ギリシャ)…結構みんな離れている。 それよりも、3回連続でヨーロッパに来たので次はアジアを巡りたい。ヒマラヤかカラコルム山脈のトレッキング、インド、スリランカ、タイ、ミャンマー、チベットに行きたい。

 


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