平成22年8月28日(土)
ハンガリー系家屋の訪問
クルージ・ナポカ Cluj Napoca から30分ほどかけてヴィシュテア Vistea 村を訪問した。往復1時間もかけて観光地があるわけではない。田舎の家を訪ねる旅行である。立派な細工がされた鉄製の門扉をあけると、愛想のよさそうな初老の女性が出てきた。そして、玄関、2階の居間、そしてお嫁さんの寝室を案内された。
伝統的な家具は赤を基調に彩色されていてセンスが良い。部屋の三面に配置された長椅子は座面を上げると収納スペースがある。民族衣装が所狭しと家具に収納されていて、そして何十枚もの皿がお嫁さんの寝室に貼ってあった。食堂は10名が一度に食事ができるようになっている。食堂の外には広いバルコニー。バルコニーの外は70〜80坪の庭。この家は大理石の加工をしていて裕福みたい。階段は大理石にカーペットを敷いてあった。
田舎でこんな生活ができるのであれば羨ましい。何となれば都会のクルージ・ナポカまで車で30分。老後の医療も心配ないだろう。ふと私の老後のことも考えたりした。
回転寿司
昼食を何にするかガイドさんに訊かれた。クルージ・ナポカのショッピングモールに回転寿司があるそうである。娘が飛びついた。私も都会ではなくトランシルヴァニア(=森の彼方の国)の回転寿司はどんなものか興味があった。
"Wasabi"
という店だった。ルーマニア人の女の子二人が浴衣を着て給使していた。1時間制の食べ放題という。ただ、生物の魚はサーモンのにぎりくらい。サーモンとチーズの細巻きは美味しかった。あとは、キュウリ巻、お新香巻、かに蒲鉾のにぎり、かに蒲鉾の細巻き、かに蒲鉾のフライあとはチャーハン、チキンカツ…といった内容。ガイドさんは安くて美味しいとサーモンにぎりを4皿(一皿三カン)も平らげていた。しゃり(御飯)が大きめなので、すぐお腹いっぱいになった。
結婚式のオンパレード
この日は、日本で言えば大安の日曜日みたいに、いやそれ以上に結婚式が多かった。この国ではイースター前1ヶ月とかは結婚式をしてはならないという宗教的な決まりがあるみたいで、結婚式をできる時期が決まっているそうだ。だから、結婚式のできる時期の土曜日は結婚式が多いという。その時期のホテルやレストランの披露宴の予約は1年前からしなければ間に合わないそうだ。
結婚式の日は、午前中に市庁舎に行って結婚届を提出して、午後に写真屋さんで記念撮影をして、教会で挙式。そして、夕方から未明の3時4時でレストランなど借り切っての披露宴パーティをするそうだ。一日がかり。披露宴パーティーが夜を徹してなされるから土曜日に結婚式とあいなるわけである。
道中、門口に風船を飾っている家を何軒か見た。これらは結婚式を迎えている家なのだそうだ。そして、新郎新婦の載っている車にも風船、あるいは太いリボンが飾ってある。
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