スチャバに近づくと峠道のかわりに、なだらかで、だだっ広い丘陵がどこまでも続いていた。ああのどか。

　ところが市内に入ると、古く愛想のないビルが目につくようになった。古いだけでなく、建築家のセンスを疑いたくなるような建物が多い。共産主義時代のものであろう。でも、それが目になれてくると違和感はなくなってきた。

スチャバのホテル

　ホテルの建物も古くそして愛想のないものである。ただ、ウクライナ系美人のようなフロントの若い女性を見て安心？した。そして、このホテルの無線ＬＡＮは速くて快適だった。フロントでIDとパスワードの伝票を発給してもらえば24時間無料で使える。

チャウチェスク時代の遺産のエレベーター？

　このホテルの最大の特徴は共産主義時代の古いエレベーターである。トイレのドアのようなものを引いて中に入り、ドアを閉め、中のドアを閉め、行き先の階を押すだけ。少し大袈裟な音と振動とともに動き出す。ボタンの押し方が短いと動かないし、作動中に内側のドアを開けると安全装置が作動して停止してしまう（娘が触った）。停止する前に、少しガタッと振動してから止まる。止まったときは、フロアとの間に5〜10cmくらいの段差ができる。

ボトルだったら返品したいグラスワイン

　食事はホテルの中二階。食事はともかく、赤ワインが酷かった。運ばれた瞬間に独特な臭いがしてきた。化学的な臭いではないが、臭い草を煮込んでしまったような臭い。
　

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