仏教ラウンジ bodhi ★ bodhi_5  001-100  101-200  201-300  301-end

−−会議室5  [法 華]:梵本法華経、天台教学、日蓮教学など −−
00001 97/10/23 17:53 Eisai              「法華経ラウンジ」開設にあたって
 法華経ラウンジを開設いたしました。
 特定宗派の教義に限定されることなく、誰もが気楽に法華経の話ができることを切
に願います。
◆専門的な話でも極基礎的なでも脱線話でもなんでも結構です。
◆仏教ラウンジの各会議室はマスター Eisai の意志のみで閉鎖されることがありま
す。その際は何卒御了承下さい。
◆特定宗派の布教勧誘活動は御遠慮下さい
◆宗派間論争(とくに日蓮正宗vs創価学会)は御遠慮下さい
◆誹謗中傷的表現はもちろん御法度です


 マスター Eisai は、
  https://www.kosaiji.org/
にて、詳細な『法華経』解説をアップするつもりです。『妙法蓮華経』の一字一句の
伝統的な天台仏教の法華経解釈に留まらず、梵文和訳法華経、梵文英訳法華経、『正
法華経』にも目を向けた大胆な法華経解説を計画しています。
 大胆であるが故に誰も読まないかもしれませんし、実現も危ぶまれます。しかし、
ここ数年間の最優先課題として挙行するつもりです。当「法華経ラウンジ」はそのサ
ポート会議室としての意味もあります。
マスター Eisai
00002 97/11/07 13:09 Eisai              雅楽と法華仏教
 10月26日に、京都日蓮宗雅楽会、音輪会による雅楽のコンサートが京都コン
サートホールの小ホールでありました。現代的な立派なホールで、小ホールといえど
も数百人入るようなホールでした。内輪だけのこじんまりした演奏会かと思いました
が、当日券がないほど盛況で空席は殆どなかったです。
 出演者の過半数は日蓮宗僧侶で日蓮宗声明師が多くいます。けっこう知っている僧
侶もたくさん出演されていました。私も篳篥(ひちりき)を三日坊主していなければ
出演者になっていたかもしれません。
 さて、永井宗務総長(日蓮宗)が今般のコンサートでお祝いの言葉を寄せられてい
ました。その文章によりますと、日蓮聖人御在世の当時、身延山本堂落慶式に「延
年」舞楽が奉納されたそうです。だとすれば、法華の大法要にはもっともっと雅楽を
用いてもよいのではないかと思います。そういえば師父も大本山本圀寺(その頃は六
条)で修行中は雅楽をやっていたそうです。
 法華仏教にとっては勿論『妙法蓮華経』の読誦や、唱題、説教が大切ですが、やは
り法要は荘厳な方が良いです。厳粛で荘厳な雰囲気の中で、感性に訴えるような行法
布教ができればこの上ないことです。そして、何よりこれからの時代は伝統的な日本
の芸能が見直されて来ると思います。お会式をはじめとした大法要にもっともっと雅
楽を用いてもよいような気がしました。
 ただ、それなりの技能と不断の鍛錬がないと、伝統芸能の裾野を広げることになっ
ても、確固たる伝統芸能の継承にはならないかも知れません。ある文化人の大きな葬
儀で僧侶の式衆が雅楽を演奏したそうですが、あとで「ただ大きな音で演奏すれば良
いものでない!」と叱咤されたそうです。
 雅楽の演奏されるような大きな法要では、それなりの耳を持った人も聴いておられ
ます。えてして法務をこなしながらの僧侶の副業は中途半端になりがちです。しかし、
京都の声明師会には鞨鼓(かっこ)を担当されていた方々をはじめ、「大阪楽所」で
活躍されている方が数名おられます。僧侶の数といい、質といい、立地条件といい、
伝統といい、古都京都ならではの京都日蓮宗雅楽会、音輪会の御活躍を期待するもの
です。
Eisai
00003 98/01/13 17:24 Eisai              法華宗本山
メインラウンジ #120 に関連して
 >  大本山光長寺、大本山鷲山寺、大本山本能寺、大本山本興寺
 >  とありました。
 法華宗四大本山ですね・・・何故か総本山はないのですねぇ。それにしても[光長
寺]は存じておりませんでした。調べてみましたら静岡県沼津市にあるお寺で、日蓮
聖人御存命の頃にお寺が天台宗から法華宗に改宗したようです。ただ、いつ頃から法
華宗でも勝劣派(日隆上人の門流)となったかは私の資料にありません。
 [鷲山寺]も行ったことありませんし、調べましたが資料がありませんでした。記憶
にあるのは、千葉県茂原市にあって、3年前の5月に日蓮聖人真筆の曼荼羅本尊を狙
った外国人強盗による未遂事件があったお寺です。
 3年前、日蓮聖人真筆の曼荼羅盗難事件は派手でした。毎日新聞によると、
1)昨年4月下旬 窃盗未遂
 妙本寺(神奈川県鎌倉市)
2)同5月7日  強盗未遂
 鷲山寺(千葉県茂原市)
3)同5月29日  盗難
 妙蓮寺(京都市上京区)
4)同6月上・中旬 打診
 長源寺(福井県小浜市)
5)同6月上旬  窃盗未遂
 妙満寺(京都市左京区)
6)同6月ごろ  窃盗未遂
 立本寺(同市上京区)
7)同7月上旬  盗難
 要法寺(同市左京区)
8)同7月上旬  盗難発覚
 本圀寺(同市山科区)
 誰が、そんなに日蓮聖人真跡のお曼荼羅を欲しがっているのでしょうね。熟練した
プロの犯行だそうですし、組織的な犯行なのでしょうね。
Eisai.
00004 98/01/18 22:05 ゆり               法華経方便品第二から
Eisaiさま
「法華経方便品第二」は私にとってなじみの深いお経です。
祖母の葬式のとき、お坊さんや、親戚の人が、合唱のように、
このお経をよんで下さったことがあります。
また、老いた父親が毎日よむお経のひとつ(定番)でもあります。
こちらのホームページで(関西風)聞かせていただきました。
確かに、「所謂諸法...」以下のよみかたのくぎりのところが、
家(東北地方)とは違っていました。
ところで、このお経は漢字だけで意味がわかりません。
ただ、
ここちよい、抑揚、リズム、はぎれのよさを備えたお経のように
感じています。
「お経文の原文を味読されるように」
とのご指導をいただきましたが、
声に出してよむのは、なかなか勇気がいります。
人のいないところを見計らって挑戦してみます。
(黙読でもいいのですか?)
まずは「法華経方便品第二」から、
はじめたいと思います。
よろしくお願いします。     ゆり
PS.
”アートマンについて”から、
ちょっと、こちらのラウンジに飛んでみました。
(理由は、法華経方便品第二から..このお経の意味を
知りたかったからです)
00005 98/01/19 13:44 Eisai              RE:00004 法華経方便品第二から
ゆりさん、こんにちは。
 >  Eisaiさま
 さま・・は堅苦しいので私は「さん」にさせていただきます。
 >  「法華経方便品第二」は私にとってなじみの深いお経です。
 >  祖母の葬式のとき、お坊さんや、親戚の人が、合唱のように、
 >  このお経をよんで下さったことがあります。
 >  また、老いた父親が毎日よむお経のひとつ(定番)でもあります。
 「妙法蓮華経方便品第二」とあと「妙法蓮華経如来寿量品第十六」も定番として読
まれているのではないでしょうか。
 >  こちらのホームページで(関西風)聞かせていただきました。
  https://www.kosaiji.org/sound/jigage.htm
にある音声(RealAudio3.0)を聞いて頂いたのですね。ありがとうございました。
 >  確かに、「所謂諸法...」以下のよみかたのくぎりのところが、
 >  家(東北地方)とは違っていました。
 「十如是」と呼ばれる部分を3回繰り返すのですが、日蓮宗でも関東は延ばすよう
な節はつけない寺院が多いようです。かわって関西ですが、法華宗も日蓮宗も延ばし
て節を付けるようです。ただ、法華宗と日蓮宗では節が違うようです。
 >  ところで、このお経は漢字だけで意味がわかりません。
 訓読(書き下し文)を何度も読んでいると、白文の経文を読んでいても凡その意味
は分かるようになるかも知れません。
 >  ここちよい、抑揚、リズム、はぎれのよさを備えたお経のように
 >  感じています。
 仰るとおりだと思います。この辺が、『法華経』を漢文に翻訳した鳩摩羅什さんの
名訳たる所以のひとつでしょう。意味が分からなくても有り難く聞こえます。
 >  「お経文の原文を味読されるように」
 >  とのご指導をいただきましたが、
 >  声に出してよむのは、なかなか勇気がいります。
 昨今、法事などでお経品を配っても声を出して読んで下さらない方が増えました。
やはり、勇気のいることなのですね。
 >  (黙読でもいいのですか?)
 声を出すように言われますね。
  若有聞法者 無一不成
 (若し法を聞くことあらん者は ひとりとして成仏せずということなけん)
                    「妙法蓮華経方便品第二」の一節
 例えば、先祖供養などで読経する場合、やはり故人に法を聞いて頂かなくてはなり
ません。生き仏?にも聞いて頂かなくてはならないと思います。
 >  まずは「法華経方便品第二」から、
 >  はじめたいと思います。
 ぼちぼち・・・。
 そうそう、「妙法蓮華経方便品第二」は長〜いお経です。私たちが平素読誦してい
る部分は一般的な折り本のお経品で4ページ程ですが、実際はその十倍以上の長さが
あります。先程引用した部分も、平素読む部分にはありません。
Eisai
00006 98/03/28 02:48 TOYOKI             はじめて投稿します
私は、44歳で日蓮宗の檀信徒ですが
お寺にお参りするは、年数回しか行きません
どうもお年寄りの方が多いのですが
もっと若い人が興味を持ってお寺に
お参りするようにならないのでしょうか
00007 98/03/28 22:13 Eisai              RE:00006 はじめて投稿します
TOYOKI さん、bodhi では初めてですね。
 ▼
 |\(*^^)v  カンパーイッ。
  ̄
 昨日開けたばかりの白ワインの Night Music です。ドイツワインは卒業したつも
りでも、時々飲みたくなります。昔は一晩でフルボトルをあけたのですが、昨今は2
〜3日かかります。
 >  私は、44歳で日蓮宗の檀信徒ですが
 >  お寺にお参りするは、年数回しか行きません
 私は30歳代半ばの(後半?)の日蓮宗(身延山)の僧侶です。
 日蓮宗の檀信徒の方は数は数百万人いるのですが、そのうち何%が法華経や日蓮聖
人の教義の概略を知っているでしょうか。私は日蓮宗だという自覚を持って下さって
いる方がどれだけいるでしょうか。「日蓮宗の檀信徒です」と言って下さる方が発言
されることはとても嬉しいことであります。
 どうしても、お寺と檀信徒との関わりは、年数回くらいになってしまいますね。
 月例行事を行っているお寺も多いのですが、仕事など関係で参加できないことも多
いでしょう。
 >  どうもお年寄りの方が多いのですが
 >  もっと若い人が興味を持ってお寺に
 >  お参りするようにならないのでしょうか
 これは宗旨を問わず多くのお寺が悩んでいることです。お寺に参る意義とは何なの
でしょう。先祖供養や現世利益信仰をどう捉えるべきなのでしょう。
 お寺の魅力は? お寺は入りやすいか? お寺は寄付やお供えでお金がかかる?な
どと思われていないでしょうか。
 お寺と僧侶は仏教の本質をどう伝えようとしているのでしょうか。お寺は心のオア
シスとなっているでしょうか。お寺は宗教的感性に強い若い人を受け止められる態勢
が整っているでしょうか。
 いろいろ思うことがあるのですが、超長文になってしまいます。なるべく、一画面
におさまる行数にしたいのでこの辺で止めます。次の機会にします。今後とも宜しく
お願いします。
Eisai
00008 98/03/29 08:57 Eisai              題目踊り
 時宗の踊念仏ではなく題目踊りの話題です。
 京都の向日市(むこうし)に石塔寺という日蓮系単立宗派の古刹があります。なん
でも、日蓮聖人の孫弟子で帝都(京都)弘通を果たした日像上人の由緒があるお寺で
す。
 そのお寺では題目踊が、5月3日(毎年)に「花祭り」に奉納されるそうです。題
目踊りは 午後1時から20分程度だそうです。白像を引いての稚児行列、模擬店
(うどん、焼きそば、たこやき、おでん、コーヒー、ゲーム等)などもでるそうです。
 私も是非参詣したいのですが、その時期は身延山に参っております。興味があるか
たは、
  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/je3uzs/
を御覧になってみて下さい。
Eisai
00009 98/03/31 01:39 TOYOKI             RE:00007  はじめて投稿します
Eisaiさん
こんにちわ あまり仏教については詳しくないですが、いろいろと教えて下さい。
あくまで初歩的なことばかりですが、よろしくお願いします。
>日蓮宗の檀信徒の方は数は数百万人いるのですが、そのうち何%が法華経や日蓮聖
人の教義の概略を知っているでしょうか。
なかなか私も知りませんが、最近になって興味がわいてきました。
しかし、何から勉強したら良いのかが分かりません。
どうも難しそうなので、お寺の人には聞きずらいです。
お題目とお経は毎日あげてますが、それだけで良いのでしょうか
> お寺の魅力は? お寺は入りやすいか? お寺は寄付やお供えでお金がかかる?
>などと思われていないでしょうか。
私個人の意見としては、もう少し気軽に考えても良いと思うのですが、
たとえば正座で1時間もお経を読みにお寺に行くのは、結構しんどいと思いますし、
イスに座っても良いと思うんですがどうでしょうか
確かにお題目を唱えると心が落ち着きますが、お経ももっと簡単に分かり易くできな
いのでしょうか
> お寺は心のオアシスとなっているでしょうか。
やはり心のオアシスこれが最高ですね、もっと気軽に話し合える場となってほしいで
すね
    TOYOKI

00010 98/04/01 20:31 Eisai              RE:00009  はじめて投稿します
TOYOKI さん、こんにちは。
 >  なかなか私も知りませんが、最近になって興味がわいてきました。
 >  しかし、何から勉強したら良いのかが分かりません。
 現状では本を買って勉強するしかないでしょうね。仏教学でしたら、東方学院関西
教室や仏教大学四条センター(http://www.bukkyo-u.ac.jp/BUSEC/)がお勧めです。
 山梨の身延山、東京池上の本門寺など大きなお寺は講習会や法話を積極的にされて
いるようですが、京阪神間はねぇ・・・反省。大阪下寺町(地下鉄 谷町9丁目)の
雲雷寺さんあたりで一般向けの講座があったように記憶しています。
 勉強会をしているお寺もあるようですが、そこの檀信徒でなくては参加しにくいか
も知れませんし、自分のスタンスや能力にあった勉強会かどうかも問題です。
 一度、宗務所管内で檀信徒対象の月一度くらいの勉強会を提案してみます。
  仏教学
  法華経
  我が宗派の教義
  仏事の作法
などを、集まりやすい場所で、誰でも参加できて、平易に、眠たくないように、しっ
かりした講師が教える。そんなことを始めるべきだと痛感します。
 >  どうも難しそうなので、お寺の人には聞きずらいです。
 訊かれるときっと真摯に答えて下さると思います。ただ、体系的なことを一からと
なると、時間的に難しいかも知れませんね。管区や近隣寺院が協力して月一度の勉強
会を企画した方が良いですね。
 >  お題目とお経は毎日あげてますが、それだけで良いのでしょうか
 何においてもこれだけで良いということはないでしょうが、必要最低限のことはさ
れていると思います。というより、お題目と読経を続けられるということは素晴らし
いことだと思います。
 >  たとえば正座で1時間もお経を読みにお寺に行くのは、結構しんどいと思
 > いますし、イスに座っても良いと思うんですがどうでしょうか
 そうですね。うちの寺でも、本堂に椅子を30脚ほどおいてあります。
 若い者は正座が苦手ですし、年輩者は膝の疾病などで正座ができない。そもそも、
正座は江戸時代以後の習慣だそうですね。
 >  確かにお題目を唱えると心が落ち着きますが、お経ももっと簡単に分かり
 > 易くできないのでしょうか
 訓読(書き下し文)とかですか? それとも、完全な現代語訳ですか?
Eisai
00011 98/04/03 23:18 TOYOKI             RE:00010   はじめて投稿します
Eisaiさん、こんにちわ
> 山梨の身延山、東京池上の本門寺など大きなお寺は講習会や法話を積極的にされ
ているようですが、京阪神間はねぇ・・・反省。大阪下寺町(地下鉄 谷町9丁目)
の雲雷寺さんあたりで一般向けの講座があったように記憶しています。
身延山に一度行きたいと思っています。
> 勉強会をしているお寺もあるようですが、そこの檀信徒でなくては参加しにくい
かも知れませんし、自分のスタンスや能力にあった勉強会かどうかも問題です。
どうもお寺は年輩の方が多いので参加しずらいです。
> 一度、宗務所管内で檀信徒対象の月一度くらいの勉強会を提案してみます。
私のような初心者の勉強会をしてほしいですね。
> 訓読(書き下し文)とかですか? それとも、完全な現代語訳ですか?
開経偈、方便品、自我偈を訓読で読んでいますが、あまり深い意味が分かりません
簡単に解説したのがあるのでしょうか?
ところでEisaiさんはワインが好きそうですね、私も久しぶりに神戸ワインの
赤を飲んでみました。なかなかいけますよ!
  TOYOKI
00012 98/05/20 23:23 yama           法華経について
法華経について考えてみると、大変現実的な教えであると思います。
他のお経はと申しますと、わかりません。
何故ならまだ勉強不足だからです。(実際は法華経も)
そんな無責任な事ですが、法華経は大好きなんで投稿しちゃいます。
宗教の成立の理由って考えたこと有りますか?
勝手ながらこう考えました。
一つは、人間が社会生活を行う上で、仲良くやってゆくために生まれた智慧だと。
五戒など、そうだと思いませんか?もっと仏教の教えも現実味が生まれてくる気がし
ます。
方便品第二の「諸法従本来 常自寂滅相 佛子行道已 来世得作佛」この言葉が好き
です。
「個」として、捉えた読み方が多いのですが、連続した「いのち」の中で考えると、
忘れかけた法事やお葬式、それに朝晩のお勤めの意義がわかる気がします。
いかがでしょうか?
もう少し時間が有ればみんなで(ちょっと個人的ですが)話し合えたのに残念です。
そんな訳で」投稿しました。
みなさんいかがでしょうか。教えてください。
ps EISAIさんはワインが好きなんですか?
                         
                                  yama
     
00013 98/05/21 11:12 hogen              RE:00012 法華経について
>方便品第二の「諸法従本来 常自寂滅相 佛子行道已 来世得作佛」この言葉が好
きです。
いいですね。
わたしは
勧持品第十三の「我不愛身命  但惜無上道」 この言葉が好きです。
好きなだけで、実際は、我が身可愛いやほーやれほ、です。
                                                ほうげん     
00014 98/05/25 15:36 Eisai              RE:00013 法華経について
yamaさん、どうもです。
 >  法華経について考えてみると、大変現実的な教えであると思います。
 yamaさんは、どう現実的な経典だとお考えなのでしょうか。
 法華経が最高の経典であることは、天台大師智、伝教大師最澄、道元禅師、日蓮
聖人などが主張されるところなのでしょうけど。私たち凡夫は、自分たちの言葉でそ
れをどう捉えればよいのでしょうか。
 熱心な信仰者ほど自分の頭で考えることを忘れてしまい、あるいは忘れさせられて
しまっていることも少なくありません。何か法華経を信仰しているというより、法華
経から派生した宗派を信仰させられていることも少なくないと思います、
 やはり法華経信仰者一人一人が法華経のありがたさを噛み締めるだけでなく、それ
を自分の言葉で表現できるようになってはじめて、現実的な経典たりうるような気が
します。
 >  他のお経はと申しますと、わかりません。
 >  何故ならまだ勉強不足だからです。(実際は法華経も)
 同じく (^L^)>
 ただ、概略は中村元先生の本やカセットテープで勉強しています。
 >  宗教の成立の理由って考えたこと有りますか?
 >  勝手ながらこう考えました。
 >  一つは、人間が社会生活を行う上で、仲良くやってゆくために生まれた智慧だと。
 >  五戒など、そうだと思いませんか?もっと仏教の教えも現実味が生まれてくる気
がし
 >  ます。
 不殺生 藪蚊さん身延西谷のムカデさんごめんなさい。南無○○○○○
 不偸盗 友人からアプリケーション・ソフトをもらったことは?
 不邪婬 愛妻家ですので・・・でも、僧籍を持っていると本来は!?
 不妄語 ウソをついたことがない人なんて居ない?
 不飲酒 お酒大好き ▼
           |\(*^^)v
            ̄
 そうですね、自然への畏敬や畏怖の念、人間のおこす様々な問題から宗教は生まれ
発展していったのでしょうね。仲良くやってゆくため智慧・・・解りやすい換言だと
思います。民族を越え、人種を越え、そして自然とも仲良くやってゆく智慧が大切で
すね。
 >  ps EISAIさんはワインが好きなんですか?
 芋焼酎やスコッチは苦手ですが、それ以外なら何でも好きです。
 昨日は二日酔いで法事をこなすのが辛かった(^_-)☆
Eisai
00015 98/05/25 15:37 Eisai              RE:00013 法華経について
 >  方便品第二の「諸法従本来 常自寂滅相 佛子行道已 来世得作佛」この言葉が
好き
 >  です。
 お葬式などの回向でよく引用される経文ですが、和訳は
  諸法は本より来 常に自ら寂滅の相なり
  仏子道を行じ已って 来世に作仏することを得ん
となります。「道を行じ已って」というところが気になりますね。私たち凡夫の回向
に言われても機根にあっているのかどうか不安になったりします。即身成仏というよ
り歴劫修行ですし・・・。
----------------------------------------------------------------------
(参照)岩波文庫「法華経」 岩本裕 訳(梵文和訳)
このように、余は『この世に存在するものはすべて最初から常に平安で、静か
である。修行を完了した仏の息子は未来において仏になるであろう』と言うの
だ。(六八)
----------------------------------------------------------------------
 >  勧持品第十三の「我不愛身命  但惜無上道」 この言葉が好きです。
 >  好きなだけで、実際は、我が身可愛いやほーやれほ、です。
 不倫やレースに身命を捨てる覚悟の人は見たことあるのですが・・・無上の仏道に
身命を捧げる人は希有ですね。
 日蓮宗宗史の上にもこの経典を色読した先師はそうは多くないような気も致します。
禅宗や天台宗などではどうなのでしょうね。
Eisai
00016 98/06/12 12:43 流雲               RE:00001 「法華経ラウンジ」開設にあたっ
こんにちは マスター
初めて参加させて頂きました。
私の好きなのは・・・観世音菩薩普門品です。
これから、どんどん参加させて頂きたいと思っております。
                                                                    流雲
00017 98/06/25 20:30 Eisai              浅井円道先生の御遺文講義
 関西では、立正大学教授を退任され先般身延山大学学長になられた浅井円道先生の
御遺文講義が始まりました。
 日程 年10回開催
 場所 大阪市内
 対象 日蓮門下の僧侶と沙弥など
 会費 受講料一回3000円
 内容 五大部の講義
 6月19日(金)大阪市の谷町まで行って受講してきました。なかなか盛況で、
50人弱の方が来られていました。しばらくは『本尊鈔』の講義だそうです。
  大蔵出版 仏典講座 38 観心本尊抄 (浅井 円道)
に沿った内容の講義で、本書の該当頁に朱筆でメモを取るととても勉強になりまし
た。
 次回は7月20日(海の日)16:00-19:00 の予定だそうです。
詳しくは、蓮城寺さんのHPまで
  http://www.psn.or.jp/~g-sasakw/
Eisai
00018 98/06/26 20:11 Eisai              RE:00016 「法華経ラウンジ」開設にあた
流雲さん、はじめまして。
 ▼
 |\(*^^)v
  ̄
 御返事が遅くなってスミマセン。パソコンの調子が深刻な時期に受信したようで受
信に気づきませんでした。
 > 私の好きなのは・・・観世音菩薩普門品です。
 妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五は、長行から読まれますか、それとも偈頌か
らですか?。どちらにしましても、繰り返し部分のリズムが美しいお経ですね。私は
半月で法華一部経を読みますので、一ヶ月にに二度は必ず読んでいます。
 > これから、どんどん参加させて頂きたいと思っております。
 どうぞ宜しくお願い致します。
Eisai
00019 98/06/26 20:11 Eisai              「○○抄」と「○○鈔」
 日蓮聖人の御妙判の名称で「抄」と「鈔」どのように分けているのですか?。
 この質問をまわりの坊さんにしてきたのですが、明確な答えが返ってこなかった気
がします。今回浅井円道先生の講義で質問しました。初めて納得できる回答を得まし
た。皆さんは御存知でしょうか。
(1)日蓮聖人自身が題名を書かれた場合は全部 ○○抄と書かれている。
(2)(1)の場合でも真跡がない場合は    ○○鈔である。
(3)真跡曽存の場合は○○鈔である。故に昭和定本では『開目鈔』となっているが、
昨今では『開目抄』としている。
とのことでした。これは日教研での話だそうですが、皆さんの認識も一般にはどうな
のでしょう。
Eisai.
00020 98/10/31 01:49 しらん             RE:00019 「○○抄」と「○○鈔」
 どもっ (^-^)/
> 日蓮聖人の御妙判の名称で「抄」と「鈔」どのように分けているのですか?。
>とのことでした。これは日教研での話だそうですが、皆さんの認識も一般にはどうな
>のでしょう。
あまり深く考えない方が良いと思います(笑)
なにせ昔の人は、意外と漢字に頓着がないようで・・・
自分の名前すら当て字を使ったりしてますから(爆)
例えば、公文書でも「新選組」だったり「新撰組」だったりするし (^^;;;;;
          紫蘭でした。 か し こ

00021 98/10/31 10:53 Eisai              RE:00020 「○○抄」と「○○鈔」
しらんさん、どうもです。
 「○○抄」と「○○鈔」の話ってここでしていましたっけ?
 私もあっちこっち顔を出しているので混乱しています。
 > あまり深く考えない方が良いと思います(笑)
 > なにせ昔の人は、意外と漢字に頓着がないようで・・・
 > 自分の名前すら当て字を使ったりしてますから(爆)
 とくに鎌倉時代はヒドいようですね。
 平安時代の律令制が崩れて、政治体制が不安定になり、京の都などの文学に優
れた担い手が権力を失ったり討ち死にしたり、権力を掌握した側に文学の素養に
問題がある方が多かったりしたのでしょうか。
 昔の人だけでなく、
 小学校〜大学時代の私も頓着しなかったので苦労しています。文系学部なんて
絶対合格らなかったでしょうね。
 パソコンがなければ現在の私はどうなっていたでしょう。それにしても、書き
順など・・パソコンでは調べられないから、子供の勉強を見ていて大変です。
Eisai
00022 98/11/23 18:43 Eisai              法華経解説について
 出来るかどうか自信がありませんが、ぼちぼち法華経解説のサイトを作り始め
ています。宜しければ、
   http://member.nifty.ne.jp/pundarika/hokekyo/
を御覧下さい。
Eisai
00023 99/02/27 13:45 Eisai              法華経の講座のラジオ放送案内
庵谷行亨先生のラジオ講話 
AMラジオ NHK第2放送「宗教の時間」で
   2月28日(日)AM8:30-9:00
   3月 7日(日)AM5:30-6:00 再放送 
  「常不軽菩薩の但行礼拝」
の放送があるそうです。
 御存知でない方のために申し上げれば、「常不軽菩薩の但行礼拝」は『妙法蓮
華経常不軽菩薩品第二十』に説かれています。
 お知らせ頂いた秋田の鰰さんありがとうございました。
Eisai
00024 99/03/15 19:59 Eisai              (発言者削除)
00025 99/03/15 20:00 Eisai              「出」「及」の読み方
 法華一部経を毎朝少しずつ一ヶ月ほどで読んでいます。
 そこで、いつも間違えそうになるのが、「出」「及」の読み方です。
◆出
 「出」は「出家」のように読みは普通「シュツ」「シュッ」なのでしょうが、
 『妙法蓮華経見寶塔品第十一』の「爾時宝塔中。出大音声。歎言善哉善哉。」
では「スイ」と読みます。
 どんなときに「出」は「スイ」と読むのでしょうか?
 音がする場合は「出」は「スイ」だと法華宗のお坊さんから聴いたこともある
のですが、『妙法蓮華経妙荘厳王本事品第二十七』の「身上出水。身下出火。身
下出水。身上出火。」は、私たちは「スイ」と読みます。
◆及
 「及」の読みはどうでしょう。
 『妙法蓮華経法師品第十』の「若人欲加悪 刀杖及瓦石」のように「ギュウ」
と読む場合と、『妙法蓮華経如来神力品第二十一』の「及見釈迦牟尼仏。共多宝
如来。」のように「ギッ」と読む場合があります。
 どんなときに「及」は「ギュウ」「ギッ」と読み分けるのでしょう。
 それぞれ、系統的な法則でもあるのでしょうか?
Eisai
00026 99/03/26 19:50 riko           はじめまして
はじめて投稿します。
パソコンを買ってまだ2ヶ月くらいです。
私は24歳の会社員なのですが、寺院仏閣巡り(特に日蓮宗のお寺)がだいすきなの
です。
身延山、鎌倉、佐渡・・・派手過ぎず、「ああ、いいお寺だな」って思うお寺は大体
日蓮宗のお寺です。
同世代の知りあいには、なかなか同じように思ってる人がいないので、ここに投稿し
てみました。
日蓮宗のこと、これから勉強していきたいと思ってます。
00027 99/03/26 22:21 Eisai              RE:00026 はじめまして
riko さん、はじめまして。そしてようこそ。
 ▼
 |\(*^^)v   カンパーイ!
  ̄
 > 身延山、鎌倉、佐渡・・・派手過ぎず、「ああ、いいお寺だな」って思うお
寺は大体
 > 日蓮宗のお寺です。
 観光化されていないのでしょうか?
 また、日蓮宗の本山はすべて本末解体して末寺がありません。ですから、伽藍
は立派でも細々と運営しているところが少なくありません。ですからひなびた雰
囲気を醸し出しているのかも知れません。しなびては困るのですが・・。
 京都市内にも日蓮系本山が沢山あります。天文法難で往時の勢いはありません
が、本圀寺、妙顕寺、本法寺、頂妙寺、光悦寺、常寂光寺など立派な本山や由緒
寺院があります。
 > 日蓮宗のこと、これから勉強していきたいと思ってます。
 なんなりとどうぞ。
オンラインにて
Eisai
00028 99/03/31 09:54 Eisai              伝教大師と日蓮聖人の密教
re mes 1 288
なむ野本さん、こんにちは。専門化しすぎたのでこのレスはこちらに移動します。
申し訳ありません。
 > 日蓮宗では、反密教のようですが、日蓮宗の仏具には、密教法具がある
 > ようですから、教義的には法華一本だけど法儀では融合しているように
 > 思えますが、この理解ではアカンのでしょうか?
 いえいえ・・・布教現場は密教化しています。
 木釼修法なんか蓮密?というように某高名な教学者が揶揄していました。また、
霊断師という非公認団体が日蓮宗内にあります。こちらの教学は日蓮仏教を密教
として捉えておられるそうです。伝統教学あるいは仏教学的な見地から問題が指
摘されているようですが、未信徒教化ということでは、それなりの結果を出して
いるようです。双方とも私は入っていませんので無漏相承の内容は知りません。
 宗派は違いますが、大石寺さんの門流の知り合いも日蓮仏教は密教だと言って
いました。私の狭い了見では、密教と言うより中古天台本覚論の影響かなと思っ
たりしています。
 さて、日蓮宗系各派は密教化しているとしても、日蓮聖人に関してはなむ野本
さんの仰るとおりだと思います。密教に関しては定義がよくわかりません。お話
しできる機会があれば幸いです。
 > > 「天台學報」は定期購読できるのでしょうか?
 > 
 >  ええと、年会費は高いですができます。叡山学院(電話077-578-0029)が
 >   受け付けてます。私のだけの抜き刷りで宜しければお送りします。(^^;)
 高いってうん万円ですか?
 抜き刷りを頂戴できれば幸いです。
 >        なんと熱心。土曜日でなければ私も参加できたのに。
 専門書を精読する環境と時間をつくることは至難ですが、話を聞くのは密度の
高い時間が得られてとても大好きです。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00029 99/03/31 16:21 波木井坊           富士山東光寺とは。
こちらに移動致しました。(^^)
東光寺さんというのは石山(大石寺)三門から西へ200〜300m
ほど所にある日蓮宗寺院で去年まで無住でありましたが、院卒
の非常に優秀な御僧侶様で、北山法縁の方が入寺されました。
このお寺は日興上人の御両親の墓所があるお寺です。しかし場所
が場所だけに前住職で今は亡くなられた水谷住職は日々学会員や
正宗法華講員さんから過激激烈な折伏攻撃を受けてたいへんな
毎日だったそうです。学会さんの一番勢いの良い時ですからま
わりの商店などは物を売ってくれないとかそういう受難もあり
目減り退転する檀家さんを必死に護り、お寺も護ったそうです
が、現在の檀家数はわずかに5軒となっております。
なにしろ石山と数百mしか離れていません。西隣は正宗無任所
僧の寮アパートで斜め前が学会員さんのお宅。他のほとんどが
正宗法華講員さんのお宅ですから敵中懐深く入り込んだ最前線
基地みたいなものです。
石山の発祥地は、向こうの伝説では一の坊となっていますが、
実は東光寺の地であったらしい、これは文証などにも記載が
あるので非常に濃厚です。
日興上人が身延を下山されしばらく芝川町の河合氏に身を寄せ
(河合山妙興寺)数カ月後、南条氏の呼びかけにより上野村
下条にゆくことになるのですが、大石寺建立の指揮を取られた
地が東光寺の境内であるといわれております。
わたしの発案で、”大石寺根源、富士山東光寺”と名をつけたらと
御住職にもお話しましたところ、北山本門寺根源(重須本門寺)と
相対しておもしろいけど回りをおもいはばかり実現するかどうかは
未定です。
東光寺は北山に準ずる由緒寺院でありながら、激烈過激な折伏と
迫害の中でなんとか生き残った悲劇の寺院です。
学会さんが破門され静かになったとは言え、いまでも境内で落ち葉
などを燃やすと市役所の公害課がすっ飛んでくるなど回りからの
圧迫が常に伴う所です。
近隣ですので私不祥不埒で不信心な人間ですけれども墓所のお掃除や
見回り等、やらさせていただいております。
波木井坊竜尊
00030 99/03/31 20:25 なむ野本           RE:00028 伝教大師と日蓮聖人の密教
  eisaiさん
             なむ野本です
> いえいえ・・・布教現場は密教化しています。
  やはり、そうなるのでしょうね。
   密教・顕教と分けますけど、実際は両方の要素を、どの教義も
   内包していると思います。
> 木釼修法なんか蓮密?というように某高名な教学者が揶揄していました。また、
>霊断師という非公認団体が日蓮宗内にあります。こちらの教学は日蓮仏教を密教
>として捉えておられるそうです。伝統教学あるいは仏教学的な見地から問題が指
>摘されているようですが、未信徒教化ということでは、それなりの結果を出して
>いるようです。双方とも私は入っていませんので無漏相承の内容は知りません。
 ふうん。初耳です。
>
> 宗派は違いますが、大石寺さんの門流の知り合いも日蓮仏教は密教だと言って
>いました。私の狭い了見では、密教と言うより中古天台本覚論の影響かなと思っ
>たりしています。
 それは伝統教学では、違う説と、肯定説とが混在してる状態でしょ?
 天台本覚論があったようにいう事自体が、ちょっとおかしいと私は思います。
 誰かが、本覚論が独自にあったように言い始めて、できてしまったような感じ
 です。ちょっと単純にまとめすぎているんじゃないかと思います。
 本覚論だから堕落したんだ、なんて平気で書く研究者も辞書もあって、無責任な
 連中だと思います。天台本覚論の書物のほとんどを読まずに考えているようです。
 その中古天台本覚論の書物のほとんどは記家文字のまま寝てます。『續天台宗全書』
 に、最近少し印刷できただけですね。http://www.biwa.ne.jp/~namu007
  重要なのは、義科・宗要などの論義書物の内容研究です。
  堕落した人物が、これほど濃厚な教学研究をしていたことを無視してはいけませ
ん。
  つまり堕落なんかしてないのに、勝手に決めつけた現代の堕落した研究者がいる。
 天台本覚論説に、皆が呪縛されてしまってますね。<---私論です
 鎌倉時代は、密教も顕教も陰陽道もなんでも、役に立ちそうなものは、何でも出て
きた
 ことから始めましょう。小さなあるいは単純な枠組みだけで捕らえてはいけないよ
うに
 思います。
 ちょうど、現代もこのように何でも出てくる時代です。まとめるにも、整理するにも
 困るような多岐多様な、百花繚乱状態ではないでしょうか?
 日蓮上人もその時代だからこそ、単純明快な力強い教理を主張されたのだと思いま
すが。
 種類や枠組みなんか、重要ではなく、役に立つ教理信仰こそがもっとも重要。
 これが現代仏教にも通じると思います。・・・・・違うかな〜?
> さて、日蓮宗系各派は密教化しているとしても、日蓮聖人に関してはなむ野本
>さんの仰るとおりだと思います。密教に関しては定義がよくわかりません。お話
>しできる機会があれば幸いです。
  密教の定義は、真言宗の方が優れているのではないでしょうか。 
  そこでは密教は最高なんだから。(^o^)
  実際は、密教的みたいなところではないでしょうか? 顕教では印や呪文は
  使わないっていうけど、木魚をたたいて呪文。般若心経の呪文は合掌して唱えま
す。
  顕教にも密教的な要素はちゃんとあるんで、実際は混在しているのでは?
  第一に、釈迦が胎藏界・金剛界を説かなかったってことで行けば、ニセ仏教にな
って
  しまうなぁ
  説いたことにすれば、なんで毘盧遮那仏が必要なんでしょう。
> > > 「天台學報」は定期購読できるのでしょうか?
> > 
> >  ええと、年会費は高いですができます。叡山学院(電話077-578-0029)が
> >   受け付けてます。私のだけの抜き刷りで宜しければお送りします。(^^;)
>
> 高いってうん万円ですか?
> 抜き刷りを頂戴できれば幸いです。
  確か年会費3000円。メール下さいませ。抜き刷り送ります。
  namu007@mx.biwa.ne.jp
00031 99/04/01 01:50 波木井坊           続きです。(^^)
>折伏されませんでした?
学会員さんからファンレターみたいのが来たいくつかの要因の中で
彼らに一番受けたのが、
”御祖様の御真意は政教一致では?”の問いかけでした。(笑)
表だっては言わないまでも学会員さんにも現在の政教分離が御祖様の
教えに反すると矛盾を思う人が多いらしく、表面的にはでませんが、
このポイントをつめるのは彼らにとって非常に論議を呼んだらしいのです。
会館詰めの会館職員が男子部員とこの投げかけに徹夜で論議したと聞きました
のでとても関心が高い話題であったのでしょう。
まさか我々身延側の人間から言われるとは思ってもいなかったらしいですよ。(笑)
正宗サイドの反応は拒絶と意味不明(理解できない)でした。(爆)
なにしろ”国主戒壇論”ですから!”じゃあ国主って?”と問いただすとフツーの
法華講員さんはメロメロですね。人によって国主が違ってきたりします。(笑)
>そういう彼らが謗法の私たちに投票を呼びかけて来ることもあるのですが?
>法華思想懇話会などにも参加されていますし・・・。
我々下々の人間はまだ闘っております。(笑)
>取材を受けるかもしれませんよ。
エミョウ(実質妙観講機関誌)や創価新報あたりにデカデカとでればと思いますけど、
無理だと思います。(笑)
>妙観講は初耳ですね。
妙観講というのは石山内の理境坊にある講組織です。一般の法華講とは違い、法主
直属親衛部隊と思ってください。元々は東京池袋にある法道院所属の講組織でしたが
大草講頭が現法主にたいへんかわいがられておりまして、非常に発言力があります。
石山の警備室にいる警備員もこの妙観講員です。
正本堂取り壊しなども一般の建築業者は学会さんのいやがらせを恐れて受けませんで
したけど、この大草講頭という人が建築関係の会社の経営者で正本堂取り壊し業者を
自ら探しだしておこなわさせたと言います。
武闘派的色彩も強く、最近話題の顕正会ともたびたび殴り合いや喧嘩等絶えません。
年に数回はぶつかっていますよ。両者しょっぱなから殴り合いケリ合いです。
また山崎元創価学会顧問弁護士もこの”妙観講預かり”となっております。いろんな
意味でこの講組織はトゲがあります。
インターネットでもわたしに厳しく対峙してくるのは大概この妙観講員さんですね。
(笑)
波木井坊竜尊
00032 99/04/01 22:56 kuro               以要言之
興味深くいつも見させていただいています。
さて、表題の件ですが、関西地区では、宝塔偈の後に『以要言之〜』と始まりますが、
関東地区ではあまり唱えることがないようです。
どの時期にこのようになったのでしょうか?
日像菩薩の関係もあるのでしょうか?
どなたか教えて下さい。
00033 99/04/02 15:51 Eisai              RE:00031 続きです。(^^)
 波木井坊さんも宵っ張りでおられますね。
 私は逆に未明に目が覚めて寝られないことが少なくありません。
 > ”御祖様の御真意は政教一致では?”の問いかけでした。(笑)
 その辺は、日本に仏教が弘まった経緯を考えなくてはならないかも知れません
ね。当初は国立の戒壇だったのでしょうし。ただ、インドの釈迦仏教はどうだっ
たのでしょう。その辺も含めて私は考えたいです。
 > なにしろ”国主戒壇論”ですから!
 不勉強で聞いたことのないタームです。
 >  ”じゃあ国主って?”
 確かに現在の憲法ではねぇ・・・。
 > 正本堂取り壊しなども一般の建築業者は学会さんのいやがらせを
 > 恐れて受けませんで
 事実だとしたら遺憾ですね。
 > 武闘派的色彩も強く、
 専守防衛なら良いのですが・・・。日蓮聖人は自ら暴力に訴えたりしませんで
したよね。
 > 山崎元創価学会顧問弁護士もこの”妙観講預かり”となっております。
 へぇ〜。 詳しいですね。
 勉強になりました。また色々教えて下さい。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00034 99/04/02 20:16 波木井坊           RE:00033 続きです。(^^)
>
> 波木井坊さんも宵っ張りでおられますね。
> 私は逆に未明に目が覚めて寝られないことが少なくありません。
私は通信事業者であり、通信歴も長いためであるか、昼遅く、夜は
遅くまでおきております。(^^)
1時過ぎから目がさめてしまう。ここ十数年の癖みたいな感じです。
>
> >  ”じゃあ国主って?”
>
> 確かに現在の憲法ではねぇ・・・。
>
正宗さんの御主張です。この国主が主権在民なのか天皇なのか政権党か、
政府なのか法華講員さんによって違ってきます。
>
> > 武闘派的色彩も強く、
>
> 専守防衛なら良いのですが・・・。日蓮聖人は自ら暴力に訴えたりしませんで
>したよね。
>
御祖様みずから手を上げた事は一度も無いと存じ上げます。妙観講と顕正会は、
年中”暴力沙汰”を起こして年々エスカレートしているようです。
> > 山崎元創価学会顧問弁護士もこの”妙観講預かり”となっております。
>
> へぇ〜。 詳しいですね。
> 勉強になりました。また色々教えて下さい。
>
妙観講も妙信講(現:顕正会)も元々は池袋の法道院というところから発祥している
講組織なのですが、この法道院というところは先代の石山猊下”日達上人”を未だに
信仰対象にしている一派や学会さんを積極的に庇う一派などがいるらしいのです。
とても個性的な教義教学や人を輩出するところらしいですよ。(笑)
石山はとにかく複雑です。同じ法華講員さんでも非妙観講さんと妙観講では違います。
複雑な経歴をお持ちの方も多数いて、学会ー>正信会ー>法華講とか、顕正会ー>
法華講ー>妙観講とか講組織を渡り歩く人もいて意見がそれぞれ違いますからたいへ
ん
です。我々の場合信徒団体や講組織は一度所属するとそうそうには動きませんから
かってが違います。
対話や理解を難しくしているのはこういう部分があります。
波木井坊竜尊
00035 99/04/03 21:58 Eisai              RE:00032 以要言之
kuro さん、こんばんは。
 > 関西地区では、宝塔偈の後に『以要言之〜』と始まりますが、
 > 関東地区ではあまり唱えることがないようです。
 うちは関西のまっただ中に居ますが、「以要言之」は唱えません。京都六条に
あった頃の本圀寺で修行した師父も唱えませんし、私ども日蓮宗兵庫県東部管内
で「以要言之」を唱えた記憶はありません。私が僧侶となってからこの十数年間
に聞いたのは2回しかありません。一度は、武生(北陸地方)の日蓮宗寺院が団
参でうちの寺に寄られたとき、もう一度は本興寺(法華宗大本山)の方と同座し
て葬儀をした時のみです。
 私は、「以要言之」を唱えるよりも『妙法蓮華経如来神力品第二十一』の別付
属以下偈文までを暗唱していますが、以要言之は別付属の一部が欠如したものな
のでややこしくて仕方ありません。
 > どの時期にこのようになったのでしょうか?
 > 日像菩薩の関係もあるのでしょうか?
 「日蓮宗事典」や「日蓮辞典」を見ましたがそのような情報はありませんでし
た。「日蓮宗宗学全書」を虱潰しにする時間はありませんしぃ・・・。たしかに、
北陸といい本門法華宗といい日像菩薩に関係しそうなきもしますねぇ。ただ、日
像菩薩の根本道場たる勅願道場の日蓮宗大本山妙顕寺の朝勤では「以要言之」を
唱えていませんね。
 この件につき、訊ける人がいれば質問してみます。武蔵坊さんなど御存知では
ないでしょうか?

 ▼
 |\(*^^)v   Eisai
  ̄
 今日は日常法務と法華思想懇話会(於比叡山)でお疲れモードです。
 でも、今日は「六甲おろし・・♪」かな?
00036 99/04/04 20:14 Eisai              第13回法華思想懇話会の報告
 第13回法華思想懇話会に参加して参りました、詳細は mes 1 #270 なむ野本
さんの発言あたりを御覧下さい。
 >    平成11年4月3日(土)14:30より
 >    会場:比叡山 延暦寺会館 TEL077-578-0047
 >      パネルディスカッション 梅津氏(立正佼成会)
 >                  小暮氏(東洋哲学研究所)
 >                  小林氏(佛立研究所)
 >                  未定 (日蓮宗)
 >      自由討論
 >      17:25  記念講演 「比叡山と日蓮上人」武 覺超氏(天台宗)
 >    4月4日
 >      午前中 比叡山東塔・西塔・横川参観、
 >       正午前にJR「比叡山坂本」駅解散
ということでしたが・・・。
◇参加者
 まず、参加人数はスタッフを入れて40人前後で、意外と少なかったように思
います。東京での開催もこんなもんなのでしょうか? 日蓮宗では、スタッフに
現宗研(日蓮宗現代宗教研究所)の松脇さん、会場で見かけたところでは蟹江さ
んとお弟子さん、日蓮宗修養道場(埼玉の石川道場)でお見受けする方々などい
らっしゃいました。他にも気付かない人も居たと思いますがスミマセン。
 宗旨の違う人は全く誰がだれだか解りませんでした。簡単な出席者の状況を報
告して下されば有り難かったですね。
◇パネルディスカッション
 テーマは、「法華経の癒し」ということでした。
 日蓮宗の発表者が未定となっていましたが、日蓮宗からはだれも出ていません
でした。東京からの出張が大変でも、関西にもパネラーとして有能な方が居たで
しょうに・・・。
 パネリストの梅津礼司(立正佼成会)さんは、女性ファンが多そうな方ですね。
俳優でも出来そうな雰囲気と口調と声を持っておられます。カウンセラーはその
ような素養があるだけでもクライアントへの治療効果がずいぶん違うとか・・・。
布教者としてもそれが言えるのでは無いでしょうか。
 木暮信一(創価学会)さんは創価大工学部生物工学科の先生だそうです。理科
系的切り口から分かりやすく発表されて行かれたことを見ても、さすがは人材豊
富な宗派だなと思いました。
 小林日元(本門仏立宗)さんは利発そうというだけでなく、お坊さんらしい顔
つきでした。お話に傾聴しておりますと、仏立宗に対する考え方が少し変わって
きました。A3に9ポイントくらいの小さな文字を行間字間ともに思いっきり詰
めた資料をみるだけでも、研究姿勢や意気込みがヒシヒシと伝わってきます。
 全般的に言って、ひとり20分(実際はもっと使っておられた)の発表時間で
は中途半端で、各パネリストに1時間くらい講演して頂いても退屈はしなかった
でしょう。また、各パネリストとも素晴らしい発表内容とともに充実したレジメ
を用意しておられたと思います。
◇記念講演
 「比叡山と日蓮聖人」という講題で武覺超(天台宗)さんの講演がありました。
衣を着た武先生を見るのは初めてですが・・・。四条センターで拝聴したような
比叡山の紹介が講演時間のほとんどでしたが、最後にふれられた日蓮聖人の思想
基盤という話は耳に新しくて勉強になりました。
◇参加して良かった
 内輪の問題を抱える大石寺系や、厳格な仏立宗なども参加するので、激しい口
論でもあるのかと思えば全くなかったです。日蓮正宗さんや顕正会さんは参加さ
れていないのでしょうか。
 ともかく、円形脱毛症や早朝の不眠症を抱える私にとっては打ってつけのテー
マですし、法華信仰を続ける上で色々なヒントや刺激を得ることができました。
 法華思想懇話会は東京で開催されてばかりだったとか。東京にはさすがに参加
できませんが、京阪神界隈で開催されるならまた参加したいです。今回人数が少
なかったかも知れませんがもっと広報すれば多数の方が来られたと思います。さ
すがにあの場所では、懇親会に出て日帰りできませんので遠慮しましたが。
 延暦寺まで、自坊から75km 1時間10分の行程です。延暦寺も意外と阪神地
区からちかいということを実感しました。国宝殿や最澄さんの御廟にも参りたい
ですし。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00037 99/04/05 22:20 なむ野本           RE:00036 第13回法華思想懇話会の報告
     Eisaiさん、ご報告ありがとうございます。
                         なむ野本
>◇参加者
> まず、参加人数はスタッフを入れて40人前後で、意外と少なかったように思
>います。東京での開催もこんなもんなのでしょうか? 日蓮宗では、スタッフに
>現宗研(日蓮宗現代宗教研究所)の松脇さん、会場で見かけたところでは蟹江さ
>んとお弟子さん、日蓮宗修養道場(埼玉の石川道場)でお見受けする方々などい
>らっしゃいました。他にも気付かない人も居たと思いますがスミマセン。
> 宗旨の違う人は全く誰がだれだか解りませんでした。簡単な出席者の状況を報
>告して下されば有り難かったですね。
 そういえば、40名は盛会ですね。いつも、参加者の紹介はしませんでしたね。
 大人数を集めるのが目的ではないので。しかし、いつも天台の参加者は少ないです。
 日蓮宗系の方々は熱心で、いつも感心してました。
>◇パネルディスカッション
> テーマは、「法華経の癒し」ということでした。
> 日蓮宗の発表者が未定となっていましたが、日蓮宗からはだれも出ていません
>でした。東京からの出張が大変でも、関西にもパネラーとして有能な方が居たで
>しょうに・・・。
  そうだと思います。で関西版の懇話会があると良いなあとも思います。
> パネリストの梅津礼司(立正佼成会)さんは、女性ファンが多そうな方ですね。
>俳優でも出来そうな雰囲気と口調と声を持っておられます。カウンセラーはその
>ような素養があるだけでもクライアントへの治療効果がずいぶん違うとか・・・。
>布教者としてもそれが言えるのでは無いでしょうか。
  梅津礼司さんが、もともとこの呼びかけ人でした。私はあまり有意義な
  集まりではないように思いましたが、結構参加者があって、学術学会と
  信者さんの集まりとの中間的な性格や、現在の宗教問題を扱うところ
  などが、良いところです。しかし、私はちょっと忙しくて無理になりました。
>布教者としてもそれが言えるのでは無いでしょうか。
  もし、そうなら私は絶対失格です。ヒジョウなる美男子なんで(T_T)
     声もあまり良くないし。(ToT)
     いっそのこと、美人の女性の方が布教者には向いているかも知れません。
   そういえば、立正佼成会は女性教会長が多いらしいですが、責任役には
   男性ばかりですね。女性住職の寺も結構盛んですね。
> 木暮信一(創価学会)さんは創価大工学部生物工学科の先生だそうです。理科
>系的切り口から分かりやすく発表されて行かれたことを見ても、さすがは人材豊
>富な宗派だなと思いました。
    ふう〜ん。我が宗にもほしいですね。いるでしょうけど、宗の方が
    把握してません。
> 小林日元(本門仏立宗)さんは利発そうというだけでなく、お坊さんらしい顔
>つきでした。お話に傾聴しておりますと、仏立宗に対する考え方が少し変わって
>きました。A3に9ポイントくらいの小さな文字を行間字間ともに思いっきり詰
>めた資料をみるだけでも、研究姿勢や意気込みがヒシヒシと伝わってきます。
 小林さんは、私存じないかも。本門仏立宗にも、熱心な方があって、感心します。
   
> 全般的に言って、ひとり20分(実際はもっと使っておられた)の発表時間で
>は中途半端で、各パネリストに1時間くらい講演して頂いても退屈はしなかった
>でしょう。また、各パネリストとも素晴らしい発表内容とともに充実したレジメ
>を用意しておられたと思います。
  そうなんです。今までもなんだか研究会のようですね。多くの方は、
  他宗派の意見や習慣が聞けると、喜んでらしたようでした。中には、
  創価学会は絶対いやだと、学会加入時期に、今後の参加を考えると
  いう熱心な女性の方がありました。
  また、自分の意見や疑問に答えてほしいという意見も以前は大部ありました。
  いろいろ工夫して、こんな形になったように記憶してます。
>◇記念講演
> 「比叡山と日蓮聖人」という講題で武覺超(天台宗)さんの講演がありました。
>衣を着た武先生を見るのは初めてですが・・・。四条センターで拝聴したような
>比叡山の紹介が講演時間のほとんどでしたが、最後にふれられた日蓮聖人の思想
>基盤という話は耳に新しくて勉強になりました。
  そうなんですか? そんなに新しい情報はないはずなんですが(^_^;)
  記念講演は、滅多にやらない行事でした。
>◇参加して良かった
> 内輪の問題を抱える大石寺系や、厳格な仏立宗なども参加するので、激しい口
>論でもあるのかと思えば全くなかったです。日蓮正宗さんや顕正会さんは参加さ
>れていないのでしょうか。
 良かったといわれて、私も良かった。
 私は、詳しくは現在わかりません。口論の場ではなく、意見交換の場として
 設定されているので、他者批判や自己主張は別の場所でということになるか
 と思います。
> ともかく、円形脱毛症や早朝の不眠症を抱える私にとっては打ってつけのテー
>マですし、法華信仰を続ける上で色々なヒントや刺激を得ることができました。
 じゃあ、やはり紹介しておいて良かったわけですね。(^-^)
  #神経が繊細な方は、円形脱毛症などになるとか。Eisaiさんのお人柄が
   感じられます。私は、無責任・怠け者を実行するようにしているので、
   このごろ、ストレスが随分なくなりました。脳天気が良いと思います。
> 法華思想懇話会は東京で開催されてばかりだったとか。東京にはさすがに参加
>できませんが、京阪神界隈で開催されるならまた参加したいです。今回人数が少
>なかったかも知れませんがもっと広報すれば多数の方が来られたと思います。さ
>すがにあの場所では、懇親会に出て日帰りできませんので遠慮しましたが。
 それそれ、関西系の「妙法懇話会」なんかあっても良いですね。東京まで、
 広島の日蓮宗の方が来られてました。人数よりも、内容を重んじるように
 すれば、良いかも知れません。人数が多いと、口論になる可能性も大きい。
 場所も、いろいろ変えて、いろいろな大寺院などを借りるのも良いですね。
 他宗派の者がゆきにくいところに、遠慮なくお邪魔できるのも良いです。
 事務局はお世話が大変でした。年に1〜2回なので続けられるとこです。
> 延暦寺まで、自坊から75km 1時間10分の行程です。延暦寺も意外と阪神地
>区からちかいということを実感しました。国宝殿や最澄さんの御廟にも参りたい
>ですし。
 ええ?そんなんですか? 近いですね。私は300Kmあります。毎週、週末は
 田舎の自房に帰ります。週末は忙しくて通信できません。今は琵琶湖畔です。
 インタネット上での会話の上に、懇話会を年に1〜2回できれば良いかも
 知れませんね。他宗派の方々が興味を持って集えるのは良いと思います。
00038 99/04/06 21:30 Eisai              RE:00037 第13回法華思想懇話会の報告
なむ野本さん、こんばんは。
 一昨日は自坊での檀家会議、昨日は東京池上の日蓮宗宗務院、今日は神戸で管
区の会議・・・おまけに嬰児の簡単な葬儀に、近隣寺院の葬儀の助っ人・・・
少々お疲れモードです。
 >  大人数を集めるのが目的ではないので。
 なるほど。
 > しかし、いつも天台の参加者は少ないです。
 法華経に熱心な天台の方で・・・日蓮系が大勢を占める場を気にしないとなる
と・・・難しいですね。たとえ、題目や日蓮聖人の話になるとしても天台の方に
フィードバックが得られるような話題でないと天台から参加するメリットは感じ
ないでしょうね。
 > そうだと思います。で関西版の懇話会があると良いなあとも思います。
 パネラー候補の質も、参加者数も、場所もクリア出来そうに思います。
 > いっそのこと、美人の女性の方が布教者には向いているかも知れません。
 > そういえば、立正佼成会は女性教会長が多いらしいですが、責任役には
 > 男性ばかりですね。女性住職の寺も結構盛んですね。
 この件は、先週に考えさせられることがありました。
 4/1 より法律が変わって、職場での男女の機会均等が更に進んだ形になろうと
した直後です。尼僧さんを葬儀の役僧に使って宜しいかと喪主に確認して断られ
る事がありました。まあ、ボードをかえて話をさせて頂きます。
 > ふう〜ん。我が宗にもほしいですね。いるでしょうけど、宗の方が
 > 把握してません。
 うちの宗旨では特技のアンケートまではするのですが、一部を除いて活用まで
いっていませんね。僧侶も篤信檀信徒も、それぞれ特技や専門があると思います。
それらに、誰も真似を出来ないくら磨きをかけ、そして為宗為法に活かせると凄
い力になるでしょうね。
 > 学会加入時期に、
 創価学会は後からの加入だったのですか。
 > いろいろ工夫して、こんな形になったように記憶してます。
 良い形だと思います。
 > #神経が繊細な方は、円形脱毛症などになるとか。Eisaiさんのお人柄が
 > 感じられます。
 いえいえ、坊さんを出来るような能力でない者が坊さんしていますので・・・
まいっているのだと思います。舌足らずに、毛筆が苦手、記憶力が悪い、短気、
理系・・・。
 >  このごろ、ストレスが随分なくなりました。脳天気が良いと思います。
 私も晩酌で般若湯を3合ほど飲って脳天気になっています。
 >  それそれ、関西系の「妙法懇話会」なんかあっても良いですね。
 良いですね。
 >  場所も、いろいろ変えて、いろいろな大寺院などを借りるのも良いですね。
 >  他宗派の者がゆきにくいところに、遠慮なくお邪魔できるのも良いです。
 本当です。
 >  事務局はお世話が大変でした。年に1〜2回なので続けられるとこです。
 電子メールで会議して、詰めだけオフラインで会合すれば良いのに。

 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00039 99/04/09 20:40 波木井坊           月例バトルチャットを今夜開催!!
月例バトルチャットを今夜開催!!
(http://www7.konohana.ne.jp/chat1/oneLiner.acgi)
9日夜11時より、1時まで月例のバトルチャットを開催致します。
日蓮宗の御僧侶も多数参加致します。こぞって御参加ください。チャットの詳細は、
私のHPにて御覧ください。
(http://www7.konohana.ne.jp)  近代法華経思想フォーラム
(http://www.konohana.ne.jp/hiroba/hakiri/index.html)波木井六郎実長のHP
(http://www.konohana.ne.jp/sokuseki.html)御祖様足跡マップ(富士地区)
 波木井坊竜尊
00040 99/04/09 21:42 なむ野本           RE:00038 第13回法華思想懇話会の報告
  Eisaiさん、こんばんわ
                 なむ野本です
 (亀レスごめん)
> > しかし、いつも天台の参加者は少ないです。
>
> 法華経に熱心な天台の方で・・・日蓮系が大勢を占める場を気にしないとなる
>と・・・難しいですね。たとえ、題目や日蓮聖人の話になるとしても天台の方に
>フィードバックが得られるような話題でないと天台から参加するメリットは感じ
>ないでしょうね。
 いや、そうではなく、天台に熱心に求道する若者がいないだけではないかと。
> > そうだと思います。で関西版の懇話会があると良いなあとも思います。
>
> パネラー候補の質も、参加者数も、場所もクリア出来そうに思います。
  議論は、このページでやったりして、ある時期にどなたかゲストに
  質問する懇話会を行うのも良いですねえ。最後にあるオフライン会議。
> この件は、先週に考えさせられることがありました。
> 4/1 より法律が変わって、職場での男女の機会均等が更に進んだ形になろうと
>した直後です。尼僧さんを葬儀の役僧に使って宜しいかと喪主に確認して断られ
>る事がありました。まあ、ボードをかえて話をさせて頂きます。
 男女雇用均等法。これ、雇用問題からですか。男女住職均等法をつくるか(^_^;)
 4/1からですか、ずいぶん敏感ですね。
 この問題は、ひょっとして夫婦合祀位牌の左右を取り替えることまでに発展する
 でしょうか?
 尼僧さんを低く見る傾向は、私の宗内にもあるとは思います。日本高僧傳には、
 尼僧の高僧がほとんどないですね。中国の高僧傳にはありますし、正史にも、
 女傑伝のようにあるのにね。
> > 学会加入時期に、
> 創価学会は後からの加入だったのですか。
 そうです。良い傾向です。しかし、これを売り物にしては無意味ですが。
> > #神経が繊細な方は、円形脱毛症などになるとか。Eisaiさんのお人柄が
> > 感じられます。
> いえいえ、坊さんを出来るような能力でない者が坊さんしていますので・・・
>まいっているのだと思います。舌足らずに、毛筆が苦手、記憶力が悪い、短気、
>理系・・・。
  それそれ、私なんか駄目な住職すみませんって開き直ってます。
  心配しだしたら、まあ、僧侶をやめて還俗するしか無くなります。
  悩みながらやる僧侶ってのが、一番優れているような、
  それしか方法がないような気がします。脱毛症加速発言ですね、これ。
> 私も晩酌で般若湯を3合ほど飲って脳天気になっています。
 3合は、私ならぶっ倒れます。(^_^;)
> >  それそれ、関西系の「妙法懇話会」なんかあっても良いですね。
> 良いですね。
            :(省略)
> >  事務局はお世話が大変でした。年に1〜2回なので続けられるとこです。
> 電子メールで会議して、詰めだけオフラインで会合すれば良いのに。
   だれも、電子メールできませんでした。私だけ。で、打ち合わせから
   たびたび東京へ行きました。この時間が無駄でしたっていうと叱られる。
  仏教ラウンジ京都会議で、飲み会やるのも良さそうですね。
  少人数が良いですよ。絶対。
00041 99/04/13 21:06 Eisai              天台・紫微・上天之台
 なむ野本 さん、こんばんは。
 注文していた、なむ野本さんの「聖地天台山」が今日届きました。忙しくて、
ぱらぱらめくっただけなのですが・・・。カラーを含め写真が多くてよいですね。
懐かしい景色も何ヶ所かありました。横組み(横書き)というのはねらいがある
のですか。
 北辰妙見大菩薩(北極星あるいは北斗七星を神格化)の原稿を書かなくてはい
けない私にとって、表紙の北極星と北斗七星はとても印象的でした。P10〜1
3にその説明があったのですが・・・。
 紫微宮(北極星を囲む部分)とは具体的にどのような領域でしょうね。北極星
を中心に北斗七星の柄の先端部分(η星)を通る円を天空に描くと、北緯35°
くらいだと一部は水平線に接地しますね。
 ※紫微を広辞苑で引くと
   古代中国の天文学で、北斗星の北にあり、天帝の居所とされた星座。
   小熊座を主とする星座群を指す。転じて、天子・天位にたとえる。
 三台星宿(三星)とは具体的にどの星なのでしょう。直線的に明るい恒星二つ
ずつ、三つ並んでいるのでしょうか? でも、実際にそんな星は実際ないように
思いますが・・・。
 ともかく天台は、そのような紫微宮に昇る「上天之台」の神聖な霊地なのです
ね。
 また、もともと天台沙門であった日蓮聖人が開いた日蓮宗で古来北辰妙見大菩
薩を勧請することが少なくない遠因がそこにあるのではと勝手な興味も持ちまし
た。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00042 99/04/14 19:26 なむ野本           RE:00041 天台・紫微・上天之台
  Eisai さん、こんばんわ
                なむ野本です
> 注文していた、なむ野本さんの「聖地天台山」が今日届きました。忙しくて、
>ぱらぱらめくっただけなのですが・・・。カラーを含め写真が多くてよいですね。
>懐かしい景色も何ヶ所かありました。横組み(横書き)というのはねらいがある
>のですか。
  ありがとうございます。
  横書きに意味はありません。出版社がハンディーにと考えた頁仕様に
  なったのです。カラーは出版社の特別サービスです。
  私は天台山のガイドブック(帰国後に読む本)と主張したのですが、
  天台山の旅行のガイドブックだと、勘違いしたものがそのまま形になった
  感じです。私はもっと大きな本にして写真を大きくしたかったんです。
  写真の配置や、大きさに問題があるし、コメントに間違いがあります。
  これは以前にも言いましたが、入稿後まったく見ない間に完成して
  しまったのです。電話での問い合わせに、指示を出したものが、全て
  間違っているのも残念です。大したことではないのですが。
> 北辰妙見大菩薩(北極星あるいは北斗七星を神格化)の原稿を書かなくてはい
>けない私にとって、表紙の北極星と北斗七星はとても印象的でした。P10〜1
>3にその説明があったのですが・・・。
  これは、多分初めて説明される部分です。小熊座の手の先(上台)、2足の
  足先(中台・下台)に当たるようです。(大熊座だったかな?)
  星座のCD−ROMがあって、購入したのですが、ほとんど西洋星座の名前で
  東洋の名称がないので、七夕の織り姫・ひこ星がどれだかも分かりません。
> 紫微宮(北極星を囲む部分)とは具体的にどのような領域でしょうね。北極星
>を中心に北斗七星の柄の先端部分(η星)を通る円を天空に描くと、北緯35°
>くらいだと一部は水平線に接地しますね。
  そうなんです。中国は北半球ですから、見える部分全部を指しているように
  思います。しかし、広すぎるので、もっと狭いかと。詳しくは分かりません
  でした。  
> ※紫微を広辞苑で引くと
>   古代中国の天文学で、北斗星の北にあり、天帝の居所とされた星座。
>   小熊座を主とする星座群を指す。転じて、天子・天位にたとえる。
>
> 三台星宿(三星)とは具体的にどの星なのでしょう。直線的に明るい恒星二つ
>ずつ、三つ並んでいるのでしょうか? でも、実際にそんな星は実際ないように
>思いますが・・・。
 実際にあるようです。上に書いたようにです。直線的にならび、星は2つづつ
 あるようです。(実のところ私は天文学に詳しくないので表現が良くない)。
 天台山が三星に呼応した地の福境だとは、巧い説明です。
 しかし、田舎の便所の上にも輝いているわけで、どうしてなんだろう?と、
 疑問になります。つまり、道教的な説明なのですね。天台山やこの辺は、
 仏教以前の、仙人の修行地として有名だったからでしょう。
> ともかく天台は、そのような紫微宮に昇る「上天之台」の神聖な霊地なのです
>ね。
   というのは仏教でなく、道教からの説明だと思います。これを取り入れて
   いるってことでしょう。天台以前からの信仰だったんでしょう。
> また、もともと天台沙門であった日蓮聖人が開いた日蓮宗で古来北辰妙見大菩
>薩を勧請することが少なくない遠因がそこにあるのではと勝手な興味も持ちまし
>た。
  北辰妙見は、北極星でしたっけ? そのようですね。 
  妙見信仰は、仏教の中でなんか民俗的な要素が多いと思います。
  常に見守っているものに対する信仰というか、親に対する願望や感謝の
  権化のような感じがするからです。常住不変の形とでも言えばいいのか、
  安産祈願に御利益絶待のお寺が比叡山山麓「苗鹿のうか」にあります。
  これは、慈恵大師良源の母のために、良源が建てた院で、ここに母親の
  墓が現在もあり、妙見さんとして地元の信仰があります。
  これは、母親がつねに良源を見守り、良源も常に見守ったことからくるの
  かなあと思いますが、昔から有ったかどうかははっきりしません。
  日蓮上人は、横川におられましたから、この苗鹿の安養院はご存じだった
  はずです。横川から下った場所にありますから。その頃からの信仰かどうか
  は知りませんが、上人の北辰信仰は、時代的な俗習や信仰の影響もあっての
  ことで、南無法華を確信される以前の事じゃないかと思いますが、この
  辺りはどうなんですか?
  密教には、北斗法がありますが、これは北斗七星で北極星じゃないけど、
  ひょっとして、北辰法と関係が有るかも知れません。
  いずれにしても、この世界の軸星として、感情が移入されて、自然の力
  などに対する畏敬が込められた信仰なのかも知れません。
  お分かりになったことは、是非教えて下さい。
                          なむ野本
00043 99/04/15 15:42 Eisai              RE:00042 天台・紫微・上天之台
 なむ野本さん、こんにちは。
 著者への公開質問状みたいになってすみませんでした。
 > 私は天台山のガイドブック(帰国後に読む本)と主張したのですが、
 そうですね。旅行前に本を読んでも、余程なことが無い限り頭に入りませんね。
むしろ、旅行後に詳しく調べたくなります。
 > 天台山の旅行のガイドブックだと、勘違いしたものがそのまま形になった
 でも、この考え方も解らぬ事ではありません。
 第一、現地ガイドも中国仏教協会の方も日本人添乗員も、法華信仰の方が知り
たいような天台山の詳細な情報は持っていないようです。携行しやすいハンドブ
ックがあると重宝します。
 > これは、多分初めて説明される部分です。小熊座の手の先(上台)、2足の
 > 足先(中台・下台)に当たるようです。(大熊座だったかな?)
 > 星座のCD−ROMがあって、購入したのですが、ほとんど西洋星座の名前
で
 > 東洋の名称がないので、七夕の織り姫・ひこ星がどれだかも分かりません。
 私も、Skymap というシェアウエアで対応する星を探しましたが解りませんで
した。以前、仏教ラウンジに来られていた FUKU さんなら詳しいかも知れません
ね。
 > > ともかく天台は、そのような紫微宮に昇る「上天之台」の神聖な霊地なの
です
 > >ね。
 >    というのは仏教でなく、道教からの説明だと思います。これを取り入
れて
 >    いるってことでしょう。天台以前からの信仰だったんでしょう。
 妙見信仰も道教や陰陽道から中国で始まったとか聴いたことがあります。とい
うか、中国の伝統的な宗教や風習の中に、仏教が後から入ってきたのでしょうけ
ど。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00044 99/04/15 15:42 Eisai              星に願いを? 妙見信仰
 >   北辰妙見は、北極星でしたっけ? そのようですね。 
 北斗七星だという人もいます。
 あるいは北辰妙見は北極星で、それを探す目安として北斗七星も信仰されるよ
うになったとか・・・。これは又聞きで文献を調べたわけではありません。
 > 常に見守っているものに対する信仰というか、親に対する願望や感謝の
 > 権化のような感じがするからです。常住不変の形とでも言えばいいのか、
 > これは、母親がつねに良源を見守り、良源も常に見守ったことからくるの
 勉強不足で「常に見守っているもの」という妙見さまの見方は初めてです。な
るほど・・・。
 > 日蓮上人は、横川におられましたから、この苗鹿の安養院はご存じだった
 > はずです。
 日蓮仏教と妙見信仰のひとつのヒントになるかも知れません。ありがとうござ
います。そのほか日蓮聖人は伊勢で妙見様を感得されたとかいう話もあるのです
が、日蓮聖人と妙見信仰を結びつける証拠はないようです。むしろ、後の時代に
教団が全国に浸透するにつれ、現地の信仰を習合していったのではないかという
ことだと思います。
 > 密教には、北斗法がありますが、これは北斗七星で北極星じゃないけど、
 > ひょっとして、北辰法と関係が有るかも知れません。
 そうですね。いろいろ参考となるようなことをありがとうございます。
 うちの寺は妙見様をまつるのに、厄よけの星祭りは法華の曼荼羅本尊の前の九
曜星で修行します。それはおいといて・・・。\(^^\) (/^^)/
 北斗法につかう星曼荼羅は Made in Japan とか・・・。星にまつわる信仰は
いろいろなものが習合していってモヤモヤとしてしまったのでしょうか。妙見信
仰の起源から展開を確たる資料を提示しながら・・・なんて資料はないものでし
ょうか。
 昔は北斗七星の傾きで夜の時間を計ったそうですし、北極星は羅針盤のない時
代の海の男には欠かせない道標で海運の神様だそうです。また、太陽や月すら天
空を運動をするのに北極星は動かない。天動説の時代にはすごいことだったので
しょう。太陽や月を従えるということは、農耕の神様でもあるのでしょう。科挙
(役人登用試験)の守護神、・・・・。いろいろなことが言われますが、「だそう
です」としか言えません。原稿を書く機会にいろいろ調べようと思います。こん
ど近所で最大規模?の大阪府立図書館でも行って調べてみます。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00045 99/04/16 21:21 なむ野本           RE:00044 星に願いを? 妙見信仰
  Eisaiさま
                  なむ野本です
       #以前にメール頂いて、ご住所がありましたね(^^;)
> > これは、母親がつねに良源を見守り、良源も常に見守ったことからくるの
>
> 勉強不足で「常に見守っているもの」という妙見さまの見方は初めてです。な
>るほど・・・。
  というのは、私の独断でございますので、割引を(^^;)
>が、日蓮聖人と妙見信仰を結びつける証拠はないようです。むしろ、後の時代に
>教団が全国に浸透するにつれ、現地の信仰を習合していったのではないかという
>ことだと思います。
 その可能性は高いです。しかし現地の信仰でなく、『門葉記』(『大正蔵』図
 像部11、1356年以前成立)の十九勤行に中に「北斗法」があり、『阿娑縛抄』
 にも、北斗法・妙見法がありますから俗信でなく、高度な密教法であったことも
 確かです。
 つまり、中国からすでに仏教に入っていた可能性は非常に高いです。
 熾盛光法は重要な修法ですが、これのマンダラは、全く西洋の星占いの星図です。
 星座信仰は中国伝来の、神秘な最先端信仰、ハイレベル信仰だったと思います。
> うちの寺は妙見様をまつるのに、厄よけの星祭りは法華の曼荼羅本尊の前の九
>曜星で修行します。それはおいといて・・・。\(^^\) (/^^)/
  やはり、密教との関係は無視できないかと
> 北斗法につかう星曼荼羅は Made in Japan とか・・・。星にまつわる信仰は
>いろいろなものが習合していってモヤモヤとしてしまったのでしょうか。妙見信
>仰の起源から展開を確たる資料を提示しながら・・・なんて資料はないものでし
>ょうか。
 やはり、阿娑縛抄の妙見法あたりからになるでしょうね。
 「望月仏教大辞典」の索引で「妙見」を見て下さい。かしこに説明があるよう
 ですね。これは、仏教学の基本ですが。
 この辭典は、購入された方が何かと便利になります。
>ど近所で最大規模?の大阪府立図書館でも行って調べてみます。
  おおお、いよいよ本格的ですね。期待します。
  分かったことは、ぜひここでもご発表を。日蓮宗関係の方も興味津々。
                       なむ野本
00046 99/04/16 21:33 なむ野本           RE:00043 天台・紫微・上天之台
  Eisaiさん、こんばんわ
              亀レスなむ野本
> 著者への公開質問状みたいになってすみませんでした。
 いえいえ、私は嬉しいです。わが周辺の反応が全然ないので。
> > 天台山の旅行のガイドブックだと、勘違いしたものがそのまま形になった
>
> でも、この考え方も解らぬ事ではありません。
> 第一、現地ガイドも中国仏教協会の方も日本人添乗員も、法華信仰の方が知り
>たいような天台山の詳細な情報は持っていないようです。携行しやすいハンドブ
>ックがあると重宝します。
 中国の日本語通訳が非常に便利にしてるって話です。怖い。(^^;)
 日本の旅行者からもらって使っているとか。
> 私も、Skymap というシェアウエアで対応する星を探しましたが解りませんで
>した。以前、仏教ラウンジに来られていた FUKU さんなら詳しいかも知れません
>ね。
 ぜひ、ご出座を願います。
> 妙見信仰も道教や陰陽道から中国で始まったとか聴いたことがあります。とい
>うか、中国の伝統的な宗教や風習の中に、仏教が後から入ってきたのでしょうけ
>ど。
 星の信仰は、信仰からではなく、暦や天体の変化から、かなり実用的な
 必要から発達したものでしょうから、自然への畏敬が、自然神でなく、
 かなり絶対的な存在として信仰されて来たような感じもします。
 常住不変への頼みどころの象徴、諸法實相・久遠実成の目に見える形と
 して仰ぎ見ることができる物=妙見のような心情があるような感じも
 します。
 妙見という命名も、なんか意味ありげですよ。
 で、私は「常に見守ってもらう」信仰かという訳です。
                          なむ野本
00047 99/04/18 19:48 Eisai              RE:00046 天台・紫微・上天之台
なむ野本さん、どうもです。
 >  中国の日本語通訳が非常に便利にしてるって話です。怖い。(^^;)
 >  日本の旅行者からもらって使っているとか。
 現地の日本語ガイドにプロ精神がないのかとも思いましたが、そういった日本
人向けの情報が彼ら自身持つ集団がないのでしょうか。反面、インドのアジャン
タで私たちをガイドして下さった現地の日本語ガイドは凄かったのですが・・・。
アジャンタの遺跡の仏教的意義を日本語の仏教用語をつかって、かなり詳しく且
つ興味深く説明されていました。
 > >以前、仏教ラウンジに来られていた FUKU さんなら詳しいかも知れませんね。
 > 
 >  ぜひ、ご出座を願います。
 ほんと・・・お願いできれば有り難いです。
 彼は私と同じ理系大学の天文研ですから・・・。2000年問題で忙しいのかな?
 >  星の信仰は、信仰からではなく、暦や天体の変化から、かなり実用的な
 >  必要から発達したものでしょうから、自然への畏敬が、自然神でなく、
 >  かなり絶対的な存在として信仰されて来たような感じもします。
 周期的な天体の動きに不思議な魅力と実用性を見いだしたでしょうね。不案内
な土地への旅、農耕などに暦は不可欠ですよね。そこで特徴的な存在は北極星と
北斗七星でしょう。それにしても東洋と西洋で北斗七星が同じなのは驚きです。
 >  常住不変への頼みどころの象徴、諸法實相・久遠実成の目に見える形と
 >  して仰ぎ見ることができる物=妙見のような心情があるような感じも
 >  します。
 『法華経』に説かれる久遠実成の釈迦牟尼仏に通じそうですね。
 >  妙見という命名も、なんか意味ありげですよ。
 >  で、私は「常に見守ってもらう」信仰かという訳です。
 昼間は太陽光とその大気圏の散乱で北極星を見ることはできません。しかし、
実際には同じ場所に見えているはずの北極星。そのことを古代人は予測していた
のでしょうか。妙法の「妙」、或いは妙見の「妙」。では、「妙」は漢和辞典で
は
  きめ細かい。細かくて見わけられぬ不思議な働き。
  きめ細かくて美しい。
  わざが非常にじょうずである。巧みな。
  若い、また、なんとなくか細い。
  不思議なさま。
  少は「小+ノ(けずる)」の会意文字で、小さく削ることをあらわす。妙は「女+少」
で、
  女性の小がらで細く、なんとなく美しい姿を示す。細く小さい意を含む。
です。天動説の時代にあって、日周運動の中心でほとんど動かない不思議に見え
る北極星。それを神格化するにあたり何故に妙見と名付けたのでしょうか。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00048 99/04/19 18:30 顕正居士           北辰北斗信仰
WEBのサイトを捜してみました。ここに一番まとまった記事がありました。
流星伝説クラブ
http://www.d1.dion.ne.jp/~okmys/index.htm
EISAI様。このページの
「遺文のなかで北斗七星に言及している」とうのはどこのことでしょうか。
「降星伝説」ですから、「種々御振舞書」のことでしょうか。
なむ野本様。
檀那流帰命壇相承の中に
みぢかよの そらなるほしに あこがれて つゆのいのちを たてまつるには
(短夜天台憧憬草露之帰命壇)という和歌が御座いますが、この歌は何か
とても気に入っております。上杉文秀「日本天台史」付録の文献集の中に
在ります。
00049 99/04/20 19:48 なむ野本           RE:00045 星に願いを? 妙見信仰
  Eisaiさま
                  なむ野本です
 三台星を見ることができます。(^^;)
 次のページで、おおぐま座が表示されます。
 http://www.toxsoft.com/stella/html/uma.html
 このタリタンとかの星から斜めの2個づつの星三個です。
                  ●● タリタン
                                  /
              ●
              ●
            /
        ●●  
  熊の手と足に連なる星6個のようです。
  東洋の星座が、こういう風になると良いのですけれど。(^^;)
                       なむ野本
00050 99/04/20 22:10 Eisai              RE:00048 北辰北斗信仰
顕正居士さん、ありがとうございました。
 > 流星伝説クラブ
 > http://www.d1.dion.ne.jp/~okmys/index.htm
 是非見てみます。
 > 「遺文のなかで北斗七星に言及している」とうのはどこのことでしょうか。
 「北斗」を日蓮聖人遺文で grep すると・・・以下の御遺文でヒットしました。
今日は疲れたので詳細は明日以後に・・・。
  『災難対治鈔』
     正元二年。三十九歳著。真蹟在中山法華経寺。
     内二三ノ五〇。遺六ノ四。縮二九九。類一四七三。
  『立正安国論』
     文応元年七月。三十九歳。
     於鎌倉著。与北条時頼書。真蹟在中山法華経寺。
     内一ノ一。遺七ノ一。縮三七三。類一。
  『聖愚問答鈔』
     偽撰
  『立正安国論広本』
     文応元年。三十九歳。於鎌倉名越著。真蹟在京都本圀寺。
     真蹟新加。遺六ノ四八。縮三四七。類一四八一。
  『日眼女釈迦仏供養事』(第五書)(与四条氏妻書)
     弘安二年二月。五十八歳作。
     内二八ノ二〇。遺二六ノ二〇。縮一八三〇。類九〇三。
  『三世諸仏総勘文教相廃立』(原文漢文)
     弘安二年十月。五十八歳著。
     内一四ノ二四。遺二七ノ二八。縮一八九二。類一三三三。

 > 「降星伝説」ですから、「種々御振舞書」のことでしょうか。
 「北斗」ではヒットしませんでしたね。
 『種々御振舞書』は部分的に断簡(真跡)が無いそうですね。どの部分が無い
のか知りませんが。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00051 99/04/20 22:11 Eisai              RE:00049 星に願いを? 妙見信仰
なむ野本さん、こんばんは。
 >  三台星を見ることができます。(^^;)
 >  次のページで、おおぐま座が表示されます。
 >  http://www.toxsoft.com/stella/html/uma.html
 明日、見てみます。
 今晩(毎晩?)はドリンクモードです。
 今日は月参りが終わってから、東大阪市の大阪府立中央図書館に行って来まし
た。
 図書館のパソコンで「みょうけん」を検索すると19冊ほど該当しました。タ
イムアウトでそのうち2冊しか見られませんでしたが・・・。
 なんでも、奈良時代には妙見信仰すでに盛んであったとか。また、わたくしの
勧請を禁止するほどだったとか。さらに天台宗でいえば円仁さんが入唐の際に妙
見信仰を持ち込まれたとか・・・。斜め読みでタイムアウト・・・もっと時間が
欲しかった。
 詳細はそのうち。
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 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00052 99/04/21 21:27 なむ野本           RE:00051 星に願いを? 妙見信仰
   Eisai さんこんばんわ。
                 なむ野本です
> 今日は月参りが終わってから、東大阪市の大阪府立中央図書館に行って来まし
>た。
> 図書館のパソコンで「みょうけん」を検索すると19冊ほど該当しました。タ
>イムアウトでそのうち2冊しか見られませんでしたが・・・。
 ほう、結構有るんですね。行ったかいがありましたね。
> なんでも、奈良時代には妙見信仰すでに盛んであったとか。また、わたくしの
>勧請を禁止するほどだったとか。さらに天台宗でいえば円仁さんが入唐の際に妙
>見信仰を持ち込まれたとか・・・。斜め読みでタイムアウト・・・もっと時間が
>欲しかった。
 円仁慈覺大師の「入唐求法巡礼行記」、入唐の際に難破しそうになった時に、
 妙見を拝んだとあります。数回。円仁だけではなく、乗船者皆でとも読めます。
 着岸したときには、帰国したらお堂(妙見堂)を建てて供養しようと発願してます。
   妙見堂を建立したかどうかは明瞭でなく、役人が建立したものを、
   供養した可能性があります。また、法華総持院に祭ったかも知れません。
 で、すでに日本にあったことになります。(^^;)(^^;)
 
00053 99/04/22 12:43 Eisai              RE:00052 星に願いを? 妙見信仰
なむ野本さん、こんにちは。
 > 円仁慈覺大師の「入唐求法巡礼行記」、入唐の際に難破しそうになった時に、
 > 妙見を拝んだとあります。数回。円仁だけではなく、乗船者皆でとも読めま
す。
 船乗りにとって、北極星と北斗七星は晴れていれば何時でも見ることのできる
道標です。そういうところから海運の守護神という話も聞いたことありますが、
確たる資料に当たったわけではありません。下表の3と9に相当するのでしょう
か。

 【北辰妙見大菩薩の誓願や霊験】  「吉岡義豊著作集 第二巻」P61 より
 1.擁護国土、天下太平、万民守護、宝祚長遠
 2.文武官将官位昇進、知行加増
 3.立身出世、財宝充満、諸運長久、家業繁盛、子孫安泰
 4.一切の災難退散(火難水難等)
 5.運弱く貧窮病身のもの、衣食貧しきもの、妙見信心により金銀米銭自然
   に充満、富貴身となる。
 6.智慧福徳の男子、端正艶美の女子を出生、安産守護
 7.一切の難病、悪病平癒
 8.士農工商は諸道諸芸に妙達
 9.山中海上の一切難を退く
10.諸願成就、五穀豊穣
                      (以上)
 おっと大阪の千里に月回向に行く時間です。昼休み終わり。失礼・・・。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00054 99/04/23 02:43 なむ野本           RE:00053 星に願いを? 妙見信仰
    Eisaiさん、こんにちわ
                 なむ野本です
>
> 船乗りにとって、北極星と北斗七星は晴れていれば何時でも見ることのできる
>道標です。そういうところから海運の守護神という話も聞いたことありますが、
>確たる資料に当たったわけではありません。下表の3と9に相当するのでしょう
>か。
  おおおお、まさに、まさに、現世利益の網羅。
  これなら拝まねば大損ですね。
  人生も社会も、大海原ですからねぇ(^^;)妙見様は有り難いです。
  これは、『法華経』を拝み、お題目を唱えることを、妙見に置き換えた、
  権化のようです。常住妙法の権化はすなわち、妙見様のようです。
   ふううむ。
    #あとは、妙見供養法の内容に踏み込むしかないような気がする。
00055 99/04/23 17:27 Eisai              RE:00054 星に願いを? 妙見信仰
なむ野本さん、こんにちは。
 >   おおおお、まさに、まさに、現世利益の網羅。
 >   これなら拝まねば大損ですね。
 >   人生も社会も、大海原ですからねぇ(^^;)妙見様は有り難いです。
 そうか、北極星は大海原や深山での方向を測るだけでなく、人生も社会の指針
も下さるのかな?
 >   これは、『法華経』を拝み、お題目を唱えることを、妙見に置き換えた、
 >   権化のようです。常住妙法の権化はすなわち、妙見様のようです。
 たしかに、うちも阪神大震災のとき檀信徒に横死者一人も出なかったですね。
兵庫県東部の激震地帯に数百世帯も檀信徒があるのに・・・。ちょうど阪神大震
災の前日1月16日は妙見様の縁日で、檀信徒数十名で午後7時〜9時に唱題行
のお講をしていました。それから9時間後に大震災が来たのです。
 >   ふううむ。
 >    #あとは、妙見供養法の内容に踏み込むしかないような気がする。
 「吉岡義豊著作集 第二巻」P81-93 には「霊符之秘傳」(天正写本)が載って
いました。一部判読できますが、何が欠いているのかよく判りませんね。
 ▼
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  ̄
00056 99/04/23 21:41 なむ野本           RE:00055 星に願いを? 妙見信仰
  Eisaiさん、こんばんわ
                 なむ野本です
> そうか、北極星は大海原や深山での方向を測るだけでなく、人生も社会の指針
>も下さるのかな?
 そうでなくてはならないぞ!と言った信念は救いになるでしょう。
  救いになるなら、拝みがいがあります。つまりこれは、拝む者しか分からない
  密教ではないかと思います。疑いきれないものは、信ずる。これでしょう(^^;)
> たしかに、うちも阪神大震災のとき檀信徒に横死者一人も出なかったですね。
>兵庫県東部の激震地帯に数百世帯も檀信徒があるのに・・・。ちょうど阪神大震
>災の前日1月16日は妙見様の縁日で、檀信徒数十名で午後7時〜9時に唱題行
>のお講をしていました。それから9時間後に大震災が来たのです。
 ほう!。「阪神大震災のとき檀信徒に横死者一人も出なかった」って、それは
 少し離れていたんじゃないんですか?    (^o^;)☆\バキッ!
   #妙見様のご信者には、神戸の方は無かったとか(^^;)
 震災後、神戸を訪ねました。とても私が信心深くても助からんわいと思いました。
 でも、強い信仰があれば、救われることはあると歴史にあるので、不思議なこと
 ですね。動揺しないで、冷静な判断を持てるようになるのが妙見信仰の極意かも
 知れません。妙見霊験記なんてあります?無いようですが。
 なければ、Eisaiさんが、書いて置かねばいけないような気がします。
 あれば、書き足しですね。
>>    #あとは、妙見供養法の内容に踏み込むしかないような気がする。
>
> 「吉岡義豊著作集 第二巻」P81-93 には「霊符之秘傳」(天正写本)が載って
>いました。一部判読できますが、何が欠いているのかよく判りませんね。
  前回、「妙見供養法の内容に踏み込む」ようなことを言いましたが、
 実は本当は、それはあまり重要じゃないと思います。
  妙見供養をいかに持続させるかになるんじゃないかと思ったりします。
  妙見マンダラはあるんでしょうか?尊王星図かも知れない。
  護符とかはあるんですか?
  天台宗でも平安時代の儀軌残っているようです。私は未見。
  星供は自分の本命星を拝むもののようですが、これは沢山の文献がある
  ようです。また北斗法も、関係文献として無視できないものでしょう。
  それらの中で、妙見法こそ最も中心をなすもので、良いのではないか
  と思います。その他は、「綺羅星のごとく沢山の星供が」といったら
  叱られるかな?
00057 99/04/24 14:54 Eisai              RE:00056 星に願いを? 妙見信仰
なむ野本さん、こんにちは。
 > > そうか、北極星は大海原や深山での方向を測るだけでなく、人生も社会
 > >の指針も下さるのかな?
 > 
 > そうでなくてはならないぞ!と言った信念は救いになるでしょう。
 > 救いになるなら、拝みがいがあります。つまりこれは、拝む者しか分からな
 > い密教ではないかと思います。疑いきれないものは、信ずる。これでしょう
 「一寸先は闇」の人生や社会を日周運動の中心から常なる光明によって導いて
下さる。何か妙見様のイメージが膨らんできました。法華経にもつながりそう。
 この妙見様の供養法や修法ですが・・・私の見た秘伝書「霊符之秘傳」(天正
写本)はやはり密教ですね。何で、中国の妙見様に真言(マントラ)があるの
か?
 でも、うちは顕教(と思っています)ですから、密教が成立する前に成立した
法華経の法味を言上しております。
 >    #妙見様のご信者には、神戸の方は無かったとか(^^;)
 檀家名簿をしらべると、神戸、芦屋、西宮、宝塚で約200軒あります。まあ、
たまたまだったのでしょうけど有り難い事だと感謝しています。
 >  動揺しないで、冷静な判断を持てるようになるのが妙見信仰の極意かも
 >  知れません。
 こんだけ修行しているのだからちゃんと守護して下さるという自信が冷静さを
呼ぶかも知れませんね。無畏を施して下さる・・・。あるいは、仏教を勉強する
過程で人格を高めることができ、対処能力や悲惨な現実への糧を育めるかも知れ
ませんね。
 > 妙見霊験記なんてあります?無いようですが。
 >  なければ、Eisaiさんが、書いて置かねばいけないような気がします。
 激震地域の檀信徒が助かったという取材をしなくてはいけませんね。また、こ
れからも守護して下さるように、震災の感謝も込めて給仕しなくては。
 ▼
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  ̄
00058 99/04/24 14:54 Eisai              RE:00049 星に願いを? 妙見信仰
長文は嫌いなので・・・
 > 妙見供養をいかに持続させるかになるんじゃないかと思ったりします。
 そうですね、江戸時代までは大変な信仰を集めていたみたいなのですが、現在
は尻すぼみの状態ですね。うちの寺も昔は盛大だった講中にテキ屋さんも来なく
なりました。村の人も地毛を含めてお参りが減ってきました。
 能勢の妙見山でお滝に打たれる行者さんも、近所で見かけなくなりました。夜
空への神秘的感情、自然現象への畏敬、それら無くなってきたのも原因でしょう
か。
 >   妙見マンダラはあるんでしょうか?尊王星図かも知れない。
 >   護符とかはあるんですか?
 さすがに、妙見曼荼羅はうちにはないです。法華の曼荼羅だけです。
 護符は伝わりませんね・・・。護符は日蓮宗大荒行堂系の護符です。
 私は荒行堂は行ってせんので、護符の需要があれば妙見様の護符にしようかな。
 >   星供は自分の本命星を拝むもののようですが、
 九曜星とか二十八宿などですね。二十八宿ってどの星に対応するのかそのうち
調べたいですね。卒論は恒星のスペクトル分析に関するものでしたし・・・興味
あります。
 >   それらの中で、妙見法こそ最も中心をなすもので、良いのではないか
 道教では唯一本尊となされているようであり
    (森田竜僊教授 「吉岡義豊著作集 第二巻」P59)
 中国では確たる信仰を集めていて日本にも伝わってきたのでしょうね。古代イ
ンドの天文や北極星についても知りたいなぁ。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00059 99/04/25 17:03 Eisai              (発言者削除)
00060 99/04/25 17:05 Eisai              うちの妙見堂が完成しました
 阪神大震災で被災して全壊したうちの妙見堂ですが、6月20日に落慶法要を
厳修するはこびとなりました。
  http://www.venus.dti.ne.jp/~eisai/myoken/myoken.htm
に写真を掲載しておきました。間口五間ほどの妙見堂です。
 往時は拝殿を合わせて奥行き十間ほどの立派な妙見堂だったのですが、明治の
廃仏毀釈のため「開山堂」の開山上人の場所に妙見宮御神体を奉安して今日に至
っています。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00061 99/04/26 11:29 川蝉               RE:00060 うちの妙見堂が完成しました
 妙見堂完成おめでとうございます。
廃仏毀釈には先師方が随分と辛苦や無念をなめたことでしょうね。
境内の一堂宇が間口五間あるとは、よほど規模の大きな御寺坊のようですね。
阪神大地震では妙見堂が壊れるほどの被害を受けられたのですか、大変でしたね。
それにしても、檀家さんによくも死亡者が出なかったものですね。良かったですね。
岩間法主猊下の住職寺の教誌「たちばな」に紹介された話と記憶していますが、京
都・本山本満寺の梅本貫主?さんが七面堂を再建した神秘的な理由を書いてありまし
た。
別勧請もあながちに否定できないと云う証拠事例になる話でした。残念なことに、当
の「たちばな」を紛失してしまったので、正確に覚えていません。
00062 99/04/26 21:37 なむ野本           RE:00058 星に願いを? 妙見信仰
  Eisaiさん
              なむ野本です
>長文は嫌いなので・・・
  はい、分かりました(^^;)
> そうですね、江戸時代までは大変な信仰を集めていたみたいなのですが、現在
>は尻すぼみの状態ですね。うちの寺も昔は盛大だった講中にテキ屋さんも来なく
>なりました。村の人も地毛を含めてお参りが減ってきました。
>
> 能勢の妙見山でお滝に打たれる行者さんも、近所で見かけなくなりました。夜
>空への神秘的感情、自然現象への畏敬、それら無くなってきたのも原因でしょう
>か。
  1999年ハルマゲドンがぁぁ だとオウムになっちゃうし(^^;)
   #どうでも良いけど、これは2000年の間違いじゃないかと思うのだけど。
    ハルマゲドンなんてのは、終末思想のアレンジですよね。
  でも、熱心な方はおられますね。
  毎晩、夜通しネオンで光ってて、明かりに困らない時代ですしね。
  社会も福祉充実。皆が幸福的社会ですから、頼まなくても良いと思うのは、
  自然な成り行きです。
   でも、遺伝病とか、父母を早くに亡くされた方とかは、家族が結束的に
   熱心です。やはり、命の大切さを感じられるからでしょうか。
    お医者さんなども、宗教への関心が薄いですね。
 #自坊でも、お堂へのお参りが減ってるなぁ
  庭でも奇麗にして、檀家から色々樹木を寄付してもらって、皆が心配して
  集まってくるってのを工夫してます。駄目かな
> さすがに、妙見曼荼羅はうちにはないです。法華の曼荼羅だけです。
> 護符は伝わりませんね・・・。護符は日蓮宗大荒行堂系の護符です。
> 私は荒行堂は行ってせんので、護符の需要があれば妙見様の護符にしようかな。
  日蓮宗では護符は禁止されているってことはないのですか?
  発行が構わないのなら、護符をお作りになって、裏側に小さな護符印を
  参拝の度に押して、一杯になったら次の護符を発行するなんて、スタンプ
  ラリーっぽいけど、良いかも。
  妙見巡礼参拝、関西妙見靈場なんて良くないですか?
  旅行業者も参加して、旅館も喜ぶかも。
> >   星供は自分の本命星を拝むもののようですが、
>
> 九曜星とか二十八宿などですね。二十八宿ってどの星に対応するのかそのうち
>調べたいですね。卒論は恒星のスペクトル分析に関するものでしたし・・・興味
>あります。
      良いですね。星供と星座とスペクトル。時々彗星。
      現実の家庭や社会のこだわりを離脱できる時間を
      提供することができそうです。Eisai天文台が必要になるかも(^^;)
> 道教では唯一本尊となされているようであり
>    (森田竜僊教授 「吉岡義豊著作集 第二巻」P59)
>
> 中国では確たる信仰を集めていて日本にも伝わってきたのでしょうね。古代イ
>ンドの天文や北極星についても知りたいなぁ。
 吉岡義豊先生は、道教の先生でしたよね。道教にあるから道教から来たとする
 のは早計で、道教は仏教要素を多分に取り入れてますから、どっちが先より、
 実際に信仰されていたことが大切なんではないかと。
 ただ、中国から伝わっていることは確かですが。
                            なむ野本
00063 99/04/26 22:02 なむ野本           RE:00060 うちの妙見堂が完成しました
> 阪神大震災で被災して全壊したうちの妙見堂ですが、6月20日に落慶法要を
>厳修するはこびとなりました。
>に写真を掲載しておきました。間口五間ほどの妙見堂です。
  おめでとうございます。いろいろ大変だったことでしょう。
  お写真拝見いたしました。熱心な列祖がおられたのは、羨ま
  しいというかすばらしい事ですね。再興の祖がまた誕生された
  訳です。
  被災者の方が、御寄付下さったのでしょうね。
   記念誌を発行される予定はあるのでしょうか?
  ところでご本堂は、被災されなかったのですか?
  そちらの方の天台寺院も、本堂全壊が何箇寺かありましたが。
   #質問ばかりで済みません。
  妙見堂は、神仏分離で神社になったとありましたが、今も神社なのですか?
  寺とは別の境内に区切られてしまったのでしょうか?
   天台は、大打撃を被っているもので、幕末1万箇寺が以後に3000箇寺
   に減っただけでなく、比叡山も上地させられて、比叡山遊園地などは、
   民間に払い下げられた部分です。かろうじて昔日の境内の、何分かの1が
   戻されて、現在の境内です。
   日吉神社は、別のものになってますし、他人事ではないもので。
                               なむ野本
00064 99/04/27 23:32 Eisai              RE:00061 うちの妙見堂が完成しました
川蝉さん、どうもです。
 インターネットは慣れられましたか?
 > 廃仏毀釈には先師方が随分と辛苦や無念をなめたことでしょうね。
 先師だけでなく、檀家も村中も大変だったと思います・
 > 境内の一堂宇が間口五間あるとは、よほど規模の大きな御寺坊のようですね。
 いえいえ、妙見様が先に勧請されていてそこにお寺ができたのが自坊です。で
すから間口5間でもそれほどのことではありません。むしろ、妙見堂がデンとあ
り、その傍ら本堂があり、開山堂、鬼子母神堂があるといった配置です。
 江戸時代までは大阪の中ノ島や堂島あたりにも講中があったくらいの妙見様で
した。距離にして3〜4里でしょうか。
 > 京都本山本満寺の梅本貫主?さんが七面堂を再建した神秘的な理由を書いて
あり
 うちの旧本山ですねぇ。
 つい最近貫首様が変わられました。(梅本猊下→三好猊下→伊丹猊下)
 > 別勧請もあながちに否定できないと云う証拠事例になる話でした。
 いや・・・本尊の何たるかを弁えた上での神祇勧請であれば問題ないと思いま
す。まして、別勧請ということばを使うにおいてはその意識はそのことを弁えて
いるのでしょう。あまりに別勧請すると毎朝大変ですが・・・。
 本堂 → 妙見堂 → 妙福堂(稲荷)→ 地神 → 納骨堂 → 大黒天
 現実的に毎朝全てのお堂をまわれません。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00065 99/04/27 23:33 Eisai              RE:00062 星に願いを? 妙見信仰
なむ野本さん、こんばんは。
 > >長文は嫌いなので・・・
 > 
 >   はい、分かりました(^^;)
 いえいえ・・・仏教ラウンジの発言数が閑散としている間は全く問題ありませ
ん。また、なむ野本さんの文章ならともかく、私の文章が長くなって一体誰が読
んでくれるだろうと思うのです。
 > 1999年ハルマゲドンがぁぁ だとオウムになっちゃうし(^^;)
 > #どうでも良いけど、これは2000年の間違いじゃないかと思うのだけど。
 > ハルマゲドンなんてのは、終末思想のアレンジですよね。
 何か世紀末(二十世紀の末)ということ、またミレニューム(ミレニアム)と
いう千年単位の暦の終わりである2000年を意識した Harmagedon の予言はキ
リスト教的ですよね。
 1999年7月に限らず、何時来てもおかしくないのでしょうけど。核拡散、
ミサイル技術拡散、ミロシェビッチやサダム・フセインまた・・・などの偏狭浅
薄な民族主義や国家主義の横行は21世紀の課題でしょうね。やっぱり仏教しか
ない、わけても平等大慧、一切皆成、常不軽菩薩の精神が大切だと感じます。
 >   毎晩、夜通しネオンで光ってて、明かりに困らない時代ですしね。
 私は望遠鏡を買ってから街の明かりに困っています。(何と勝手)
 比叡山をかすめて、坂本を通過して琵琶湖湖西の近江舞子あたりまで望遠鏡を
積んで出かけないと星雲星団など暗い天体は観られません。
 100km 走らないと天の川は観られません。
 天の邪鬼はよく観られるのですが・・。( ^^)v
 > 社会も福祉充実。皆が幸福的社会ですから、頼まなくても良いと思うのは、
 > 自然な成り行きです。
 でも、どんなに便利になっても
   常に生老 病死の憂患あり
   是の如き等の火 熾然として息まず
             (C)法華経譬諭品第三
だと思います。生まれた限り生老病死の四苦は必定ですし、八苦もそうでしょう。
うちには、それなりに信仰している医師の檀信徒もいます。彼らこそ、毎日無常
を感じているかも知れません。医療ミスによるものでなければよいのですが・・。
 >   庭でも奇麗にして、檀家から色々樹木を寄付してもらって、皆が心配し
て
 >   集まってくるってのを工夫してます。駄目かな
 うちも今は楠の葉っぱが積もるように落ちてきます。村の檀家はよく奉仕して
下さいます。いろいろな方便が必要でしょうね。
 >   日蓮宗では護符は禁止されているってことはないのですか?
 そんなことはありません。正月には檀信徒だけでなく、村中の地毛(土着)の
方々には御札を配布しています。廃仏毀釈までは村の氏神さんでしたから・・・。
 ごめんなさい、護符というと薬を飲むときに使うオブラートに祈祷したものと
いうローカルな考えをしていました。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00066 99/04/28 20:19 なむ野本           RE:00065 星に願いを? 妙見信仰
  Eisaiさん、こんばんわ
                なむ野本です
> > >長文は嫌いなので・・・
> > 
> >   はい、分かりました(^^;)
>
> いえいえ・・・仏教ラウンジの発言数が閑散としている間は全く問題ありませ
>ん。また、なむ野本さんの文章ならともかく、私の文章が長くなって一体誰が読
>んでくれるだろうと思うのです。
  長いのを読むのを嫌うことは、大抵の方はそうかも知れませんね。
  短く、要点を突いた、簡潔な文章はいつでも必要ですが、まあ、
  気楽にやらせて下さい。きつい冗談もあって良いとかで(^o^)
> 何か世紀末(二十世紀の末)ということ、またミレニューム(ミレニアム)と
>いう千年単位の暦の終わりである2000年を意識した Harmagedon の予言はキ
>リスト教的ですよね。
 ハルマゲなんて、どんな確信から、こんな事を言い出すのか不可解です。
 一種の人心掌握法かも知れませんが、嘘でだますような方法に似てます。
 これが、詐欺教団と言われるところでしょうね。
  毎日がこの世の終末で、毎日が再生だって仏教では言えるのに。
> 1999年7月に限らず、何時来てもおかしくないのでしょうけど。核拡散、
>ミサイル技術拡散、ミロシェビッチやサダム・フセインまた・・・などの偏狭浅
>薄な民族主義や国家主義の横行は21世紀の課題でしょうね。やっぱり仏教しか
>ない、わけても平等大慧、一切皆成、常不軽菩薩の精神が大切だと感じます。
  社会不安・民族不安・国際不安なんてズウーと続くものでしょう。
  7月に起こらなければ、起こしてやるぞ〜毒ガス!なんてまっぴらごめんです。
  平安になってしまい、それが当然になってしまうと、平安ボケも起きるわけで、
  いつも苦惱がないと、現状維持もままならないことになるわけですよね。
  ですから、苦労することは、正しいことで、楽しいことだと考えれ
  ば、一番幸せかと思うのですが、でも、「平等大慧、一切皆成、常不軽菩薩の
  精神」のような理想も常に妙見様のように輝かして置かないと、救われないで
  すね。ハルマゲもそうなんだろうか不審。
> 私は望遠鏡を買ってから街の明かりに困っています。(何と勝手)
> 比叡山をかすめて、坂本を通過して琵琶湖湖西の近江舞子あたりまで望遠鏡を
>積んで出かけないと星雲星団など暗い天体は観られません。
>
> 100km 走らないと天の川は観られません。
> 天の邪鬼はよく観られるのですが・・。( ^^)v
  おおお、天文台はすでに準備されているんですか。素晴らしい。
  琵琶湖畔でなく、田舎の寺の天空は、満天の星が肉眼で見えます。
   近眼なので、凄いなぁ、くらいですけど。
   # 星座cdのノートパソコンを持って、望遠鏡で天空を眺めようかなぁ
     妙見講の定例行事にするとか。
> でも、どんなに便利になっても
>
>   常に生老 病死の憂患あり
>   是の如き等の火 熾然として息まず
>             (C)法華経譬諭品第三
>
>だと思います。生まれた限り生老病死の四苦は必定ですし、八苦もそうでしょう。
>うちには、それなりに信仰している医師の檀信徒もいます。彼らこそ、毎日無常
>を感じているかも知れません。医療ミスによるものでなければよいのですが・・。
 そうなんです。しかし、それを自覚できるのは、その場面を感じた人だけ
 ですね。他人の死はさほど実感できなくて、肉親の死は実感度が全然違う。
 その時に、「憂患あり」と分かるだけではないかと。
 この辺に、絶対的な力や存在が頼れる宗教が必要になるのでしょう。
 その時だけでも、その実感は大切ですね。そこが、葬儀に必要な事で、式そのもの
 を進行させることは、2次的なもののような気がします。
 # これを粗末に置いて、戒名料だけを請求するから、反感を持たれる(^^;)
 そうか、希望の妙見や救いの妙見だけでなく、常に憂患あると教える妙見さまも
 あるか。てーと、妙見=釈迦になってしまう。いや、大日如来か(^^;)
> うちも今は楠の葉っぱが積もるように落ちてきます。村の檀家はよく奉仕して
>下さいます。いろいろな方便が必要でしょうね。
 良いですねぇ。檀信徒さんが何か寺ですることってないですもんね。
 寺はいつも僧侶だけが何かをやるところですよね。境内維持に参加
 してもらうのは、むしろ檀家さんにとっても良いですよ。
 雑草・落ち葉は煩惱と同じ。いつもあって、あるのは当たり前。
 煩惱払うは、シュリハンドクと同じく、経文理解なくとも、掃除する
 だけでやがて悟れる仏弟子のごとし。
           うちも、これでお願いしようかなぁ
> >   日蓮宗では護符は禁止されているってことはないのですか?
>
> そんなことはありません。正月には檀信徒だけでなく、村中の地毛(土着)の
>方々には御札を配布しています。廃仏毀釈までは村の氏神さんでしたから・・・。
> ごめんなさい、護符というと薬を飲むときに使うオブラートに祈祷したものと
>いうローカルな考えをしていました。
 マンダラのお薬のことですか? オブラートに祈祷するんですか?
 初めて聞きました。へえぇ。ふう〜ん。
 うちでは、延暦寺の祈祷護摩札や、我が寺の祈祷護摩札などを発行します。
  墓地の地鎮にも使います。これは私独自ですが不動明王の木札。
  これを納めれば、亡くなる人は無くなるなんて、言いません。(^^;)
 妙見さんの祈祷札が有ってもおかしくないような気がしますが、歴史には
 どこにも無いのでしょうか?あっても可笑しくないような気が。
                              なむ野本
00067 99/04/29 20:51 Eisai              RE:00066 星に願いを? 妙見信仰
なむ野本さん、こんばんは。
 >   短く、要点を突いた、簡潔な文章はいつでも必要ですが、まあ、
 >   気楽にやらせて下さい。きつい冗談もあって良いとかで(^o^)
 どうぞ、お気軽に。\( ⌒ - ⌒ )/
 >  そうなんです。しかし、それを自覚できるのは、その場面を感じた人だけ
 >  ですね。他人の死はさほど実感できなくて、肉親の死は実感度が全然違う。
 >  その時に、「憂患あり」と分かるだけではないかと。
 無常を感じている遺族に、どんな法話をできるかが大切ですね。
 >  そうか、希望の妙見や救いの妙見だけでなく、常に憂患あると教える妙見
さまも
 >  あるか。てーと、妙見=釈迦になってしまう。いや、大日如来か(^^;)
 本地垂迹ですね。
 大日如来って太陽だって聴いたことがあるような・・・あと、うちの宗祖は多
宝如来=大日如来だったと思います。
   月氏には教主釈尊、宝塔品にして、一切の仏をあつめさせ給ひて大地の
   上に居せしめ、大日如来計り宝塔の中の南の下座にす(居)へ奉りて、
   教主釈尊は北の上座につかせ給ふ。       『報恩抄』定本1219
 太陽にしても、北極星にしても、核融合をして輝いている恒星ということでは
同じです。また、理科年表(1983)を見ると北極星(αUMi=小熊座で一番明るい星)
は、スペクトル型(F8Ib)をみると表面温度は太陽に近いようです。(F8)
 ただ、大きさは超巨星(Ib)に分類されるようです。
 >  良いですねぇ。檀信徒さんが何か寺ですることってないですもんね。
 >  寺はいつも僧侶だけが何かをやるところですよね。境内維持に参加
 >  してもらうのは、むしろ檀家さんにとっても良いですよ。
 他のチームでは、「おみがき」と称して毎月真鍮(brass)磨きをしてくださ
る方々もおられますし、毎月本堂を大掃除して下さるチームもあります。また、
施餓鬼法要などは30名くらいの檀信徒がスタッフとなって自主的に手伝って下
さいます。また、檀家以外にも、お寺のまわりの掃除をボランティアして下さる
人が数人おられます。有り難いことです。
 >  雑草・落ち葉は煩惱と同じ。いつもあって、あるのは当たり前。
 >  煩惱払うは、シュリハンドクと同じく、経文理解なくとも、掃除する
 >  だけでやがて悟れる仏弟子のごとし。
 奉仕をして下さる方は、こういうことを自然と感じておられるのかもしれませ
んね。また、こういう人は道路を灰皿やゴミ箱にしたりしませんよね。
 >  マンダラのお薬のことですか? オブラートに祈祷するんですか?
 >  初めて聞きました。へえぇ。ふう〜ん。
 オブラートに紅(本物)で祈祷の判を押して、鬼子母神様のお講で読経唱題し
て希望する檀信徒に配ります。薬を飲むときに使って下さいと・・・。少々仰々
しい封筒に入れて、一枚100円です。儲けなど考えていないようです。
 >  妙見さんの祈祷札が有ってもおかしくないような気がしますが、歴史には
 >  どこにも無いのでしょうか?あっても可笑しくないような気が。
 うちは、妙見様の御札を檀信徒だけでなく村中の地毛(土着の方)に毎年正月
に配っています。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00068 99/05/04 13:30 Eisai              読みにくい『正法華経』に光明?
 竺法護訳の『正法華経』ですが、鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』とちがって、かな
り読みにくい漢文であります。私は知らなかったのですが、
   A GLOSSARY OF DHARMARAKSA'S TRANSLATION OF THE LOTUS SUTRA
   (正法華経詞典)
   辛嶋静志(創価大学 1998)
が出版されているそうです。ただ、これは市販はされていないとのこと。どこか
の図書館で閲覧できないものでしょうか。
 GLOSSARY(用語辞典)で訳文などはなく、きわめて研究者用のもののようです。
ただ、私はちらっと見ただけで私に役立つ者かどうかゆっくり見てみたいのです。
法華経の梵文和訳や羅什訳を対比して勉強するときに、時々『正法華経』も参照
するのですが・・・。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00069 99/05/06 22:10 なむ野本           RE:00067 星に願いを? 妙見信仰
  Eisaiさん、こんばんわ
               なむ野本です
  長い連休で、失礼しました。
> >  そうなんです。しかし、それを自覚できるのは、その場面を感じた人だけ
> >  ですね。他人の死はさほど実感できなくて、肉親の死は実感度が全然違う。
> >  その時に、「憂患あり」と分かるだけではないかと。
>
> 無常を感じている遺族に、どんな法話をできるかが大切ですね。
  私の場合は、法話でなく、今後どんな法事をするか位で止めてます。
  法話になると、葬儀の後だとみなさん疲れていますしね。短く。
  泣けるような話はしないようにします。私が泣いてしまうので。(^^;)
> 本地垂迹ですね。
> 大日如来って太陽だって聴いたことがあるような・・・あと、うちの宗祖は多
>宝如来=大日如来だったと思います。
>
>   月氏には教主釈尊、宝塔品にして、一切の仏をあつめさせ給ひて大地の
>   上に居せしめ、大日如来計り宝塔の中の南の下座にす(居)へ奉りて、
>   教主釈尊は北の上座につかせ給ふ。       『報恩抄』定本1219
 うう〜ん。そうでしたか。賢い考え方です。大日より釋迦の方が上座って読めます。
 で、本地垂迹は、天台三大部では「從本垂迹」です。ps:天台CD1
 本迹不二に見れば、釈迦・大日不二になるかと。(^^;)
 本迹はこの場合は無関係なんだろうか。垂迹を説くのは天台が詳しい
 ですが、他の経疏のデータ検索がまだ出来ませんから、なんとも
 はっきりしません。来年になれば大丈夫かも。
> 太陽にしても、北極星にしても、核融合をして輝いている恒星ということでは
>同じです。また、理科年表(1983)を見ると北極星(αUMi=小熊座で一番明るい星)
>は、スペクトル型(F8Ib)をみると表面温度は太陽に近いようです。(F8)
> ただ、大きさは超巨星(Ib)に分類されるようです。
  なんだか本格的な宇宙論になって来ましたね。やっぱり妙見さんは、
  偉大な星と言うことですね。(分かってない(^^;))
> >  良いですねぇ。檀信徒さんが何か寺ですることってないですもんね。
> >  寺はいつも僧侶だけが何かをやるところですよね。境内維持に参加
> >  してもらうのは、むしろ檀家さんにとっても良いですよ。
>
> 他のチームでは、「おみがき」と称して毎月真鍮(brass)磨きをしてくださ
>る方々もおられますし、毎月本堂を大掃除して下さるチームもあります。また、
>施餓鬼法要などは30名くらいの檀信徒がスタッフとなって自主的に手伝って下
>さいます。また、檀家以外にも、お寺のまわりの掃除をボランティアして下さる
>人が数人おられます。有り難いことです。
 うらやましい。
 私の寺はそれが無いのです(T_T) で、今年から「蓮の会」=蓮奉行
 除夜の鐘の=鐘奉行    庭の会=庭奉行 を募集してますが、なかなか
 応募がありません。手伝うのは良いけど、責任者はいやです、みたいです。
 なんかいい方法がないかと思います。蓮奉行は25人ほど集まりました。
   夏には観蓮会で、昼食会しようと思います。
 そのチームは昔から有るのですか? 報酬とか、昼食とかはありますか?
 うちは1〜2人をお手伝いで雇用しているんですよ。奉仕にすると失業し
 ちゃうしなあ。
> >  雑草・落ち葉は煩惱と同じ。いつもあって、あるのは当たり前。
> >  煩惱払うは、シュリハンドクと同じく、経文理解なくとも、掃除する
> >  だけでやがて悟れる仏弟子のごとし。
>
> 奉仕をして下さる方は、こういうことを自然と感じておられるのかもしれませ
>んね。また、こういう人は道路を灰皿やゴミ箱にしたりしませんよね。
 そうそう。そういう人が奉仕して下さいます。気分はそうです。でも、
 道路は汚すけど、寺だけは奇麗にするってところから始めないと、
 難しくなりそうです。だって農家ですから、農薬まき散らしていますし。(^^;)
 蓮の場合は、余った花ハスレンコンを配るって余録付きです。
> うちは、妙見様の御札を檀信徒だけでなく村中の地毛(土着の方)に毎年正月
>に配っています。
>
  そうでしょうね。やはり何か有るわけですよ。お題目だけじゃないと思った。
  で、妙見さんのお札は希望されて発行されるのですか?天からヒラヒラと降って
  くるように、ありがたく受けて下さいますか?
  天台宗の場合は、元三(がんざん)大師(=良源)の鬼大師の護符の発行が
  多いようです。これは、みなさん戸口に魔よけに貼って下さいます。
  薬師堂の護符はあるけど、誰にも配ってないなあ。護摩焚いても、護符くれって
  いわれないし。効きそうにないと思われているようだから、強制的に護摩木の
  寄付を集めると嫌われそうだし。でも何かしないといけません。
  藥師・大日・觀音・地藏集合のお堂のお札を、地家中に配りましょうかねぇ(^^;)
  夏祭りには、近隣から大勢が集まられます。護符のお代を祭りの費用に充てる
  ってのはバチ当たりになるみたいだし。
  妙見さんのように、有り難く大切にしてもらえるお堂にするのは、一朝一夕には
  むりでしょうね。
                              なむ野本
00070 99/05/07 06:02 顕正居士           RE:00067 星に願いを? 妙見信仰
EISAI様。野本様。
の妙見信仰の御談義を読んでいて思い出した事柄です。
>うちの宗祖は多宝如来=大日如来だったと思います。
>月氏には教主釈尊、宝塔品にして、一切の仏をあつめさせ給ひて大地の
>上に居せしめ、大日如来計り宝塔の中の南の下座にす(居)へ奉りて、
>教主釈尊は北の上座につかせ給ふ。       『報恩抄』定本1219
「此の大日如来は大日経の胎蔵界の大日・金剛頂経の金剛界の大日の主君なり。
両部の大日如来を郎従等と定めたる多宝仏の上座に教主釈尊居せさせ給う」
と続く箇所ですね。ところで、
http://www.win.or.jp/~sid10831/shoron/mandara.htm
に日蓮宗の妙法曼荼羅での諸尊の並び方のことが出ております。わたしは、
左が上、右が下(左大臣、右大臣等)はほとんど日本だけで、中国、印度、
西洋皆反対(「ライト」=「正しい」、「左道」=「淫祠」)だから、上行、
日天、天台、天照、鬼母等が右(上座)、浄行、月天、伝教、八幡、羅刹女等
が左(下座)、多宝仏は客仏だから右、釈迦仏は主人だから左とかんがえれば
分かりやすいと思う。しかし上の『報恩抄』の文章とは合うのであろうか。
藁科氏のサイトで紹介されている渡辺喜勝氏の説というのは左を上座として、
横から見た、言換えれば諸尊を見る際は宝塔側から見るから左右が反対になる
という意味みたいである。考えているうち、若干の新たな疑問が生じた。
1〜多宝仏は霊山会の客仏であるけれど、宝塔の半座に招いたのは多宝仏の方。
2〜北が上座、南が下座が分からない。印度の言葉ではそうなりそうだが、
北=左、右=南が分からない。
3〜釈迦仏(金剛界)左、多宝仏(胎蔵界)右は一定しているのだろうか。
http://www.asahi-net.or.jp/~GG3S-TMK/dharma/butu2/mandara/butu-m5.htm
(拡大して見られます)と
http://www.ermjp.com/bukyou/manda/mikyo/mikyo5.html
の法華曼荼羅を比較すると、金胎左右は反対である。なお、画像を捜していて、
http://www11.big.or.jp/~mandara/
という新サイトを発見しました。掲示板があります。
>正法華詞典
の存在は知りませんでした。法華経の梵本を読む際には正法華も添品も活返って
役に立つ分けですし、詞典があると更に楽ですから魅力的なタイトルの本です。
立正大学や東京大学の(学科)図書室なら在りそうな感じですが。
00071 99/05/08 22:08 Eisai              RE:00069 星に願いを? 妙見信仰
なむ野本さん、こんにちは。
 >   長い連休で、失礼しました。
 平日は坂本でお勤めで、週末は自坊で法事三昧なのでしょうか。大変ですね。
 > > 無常を感じている遺族に、どんな法話をできるかが大切ですね。
 > 
 >   私の場合は、法話でなく、今後どんな法事をするか位で止めてます。
 >   法話になると、葬儀の後だとみなさん疲れていますしね。短く。
 >   泣けるような話はしないようにします。私が泣いてしまうので。(^^;)
 私は生来の舌足らずで法話など本来できないのですが、聴衆の様子を見て話の
内容と時間を決めます。聞く耳持たぬ聴衆だと、それこそ満中陰まで何をするか
などという話だけで終わらせてしまいます。
 幸運にも聴いて下さっていたら、その場に応じて15分以内の話をします。弔
辞は笑いで注意を引きつけられないから辛いです。(^_^;
 >  賢い考え方です。大日より釋迦の方が上座って読めます。
 日蓮聖人も密教が盛んな中で大日如来の扱いは苦慮されたようですね。主師親
三徳を具備しているのは久遠の釈迦如来だけだということで対応されたと認識し
ていますが。
 >  で、本地垂迹は、天台三大部では「從本垂迹」です。ps:天台CD1
 >  本迹不二に見れば、釈迦・大日不二になるかと。(^^;)
 私は、久成釈迦牟尼仏も阿弥陀仏も大日如来も同じ見仏の行から生まれたもの
で、実際は同じ仏様とも思えるのですが・・・。もちろん、宗学の見地ではなく
インド仏教学摘み食いモードでの感覚ですが・・・。
 >  他の経疏のデータ検索がまだ出来ませんから、なんとも
 >  はっきりしません。来年になれば大丈夫かも。
 大正新脩大藏經テキストデータベース
   (http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~sat/japan/)
 で大蔵経のテキスト化が進められているようですね。『正法華経』はまだか
な?
 その他の場所はURLが変わったのか行き着きません。たとえば、
  インド哲学研究室所有電子テキスト
  http://www.ipc.hiroshima-u.ac.jp/~gavaya/text-j.html
  京大経典類のデータベース
  http://xuanmiao.zinbun.kyoto-u.ac.jp/ftp/archives/text/
  fujiao/jis-encoded/dongpo/sutra.html
です。
 > そのチームは昔から有るのですか? 報酬とか、昼食とかはありますか?
 ここ数十年で自然とできたように思っていますがよくわかりません。
 報酬はありません。交通費を含めて手弁当です。
 ただ、施餓鬼法要のあとは幕ノ内弁当+αの懇親会をします。
 あと、お供えのお下がりを持ってかえって頂きます。日本酒など・・・。
 >うちは1〜2人をお手伝いで雇用しているんですよ。奉仕にすると失業し
 >ちゃうしなあ。
 そんなことないと思います。
 うちも、一人雇用しています。といっても一日4時間くらいなんですが・・・。
 > 妙見さんのお札は希望されて発行されるのですか?天からヒラヒラと降って
 > くるように、ありがたく受けて下さいますか?
 毎年正月に檀家総代と私で地毛の方には村中の全家屋に配って歩きます。創価
学会さんとアーメンを除いて。ありがたく受け取って下さっているかどうかは判
りません。お付き合いと割り切っている分家(隠居)の方も多いかも知れません
ね。
 > 護摩焚いても、
 護摩木を一月に受付して、十二月に焚きます。夜に阿含の星祭りのミニチュア
みたいなことをするのです。毎年数百枚の依頼があります。うち顕教なんだけど
ねぇ・・・誰が始めたのだろう? 師父だったりして。
 > 夏祭りには、近隣から大勢が集まられます。
 羨ましい。昨今の世代交代で檀家以外の村の人は来なくなり、夜店も無くなり
ました。私が小学生の頃は押し合いへし合いの賑わいだったのですが。
 > 妙見さんのように、有り難く大切にしてもらえるお堂にするのは、一朝一夕
には
 > むりでしょうね。
 うちの北辰妙見大菩薩の場合は明治元年の神仏分離令までは村の氏神でしたか
ら。昔のことを知る村の人に大切にされているのでしょう。でも、次世代
は・・・。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00072 99/05/08 22:09 Eisai              RE:00070 星に願いを? 妙見信仰
 顕正居士さん、早起きですね( ^^)v 
 右左の問題は難しいですね。娘の雛人形でも迷います。家内に任せてますが。
 曼荼羅本尊の左右については、釈尊と多宝如来はこっちを向いて居られる。だ
から上座である右側、こちらからみて左側は釈迦。それ以外は、釈迦多宝そして
多宝塔に向いているから右側、こちらからみても右側が上座なんだという認識で
す。だから上行菩薩は右側の真ん中なんだということです。木造の立体本尊の場
合は記念撮影のように、私たちの方を振り返って頂いている姿だと思います。1
2年前に茂田井先生の講義を受けてそういう考え方になりました。先生がそうい
われたのか派生してそう考えたのか記憶が定かでありません。
 にしても、「日蓮宗宗定法要式」では左側が上座です。
 宮内庁はどうでしたっけ?
 > 多宝仏は霊山会の客仏であるけれど、宝塔の半座に招いたのは多宝仏の方。
 どちらがホストなのかというよりも、どちらが偉いというよりも、説法者は普
遍の真理を語る立場ですから、真理の名代として上座だと言えるかもしれません
ね。
 > 北が上座、南が下座が分からない。印度の言葉ではそうなりそうだが、
 > 北=左、右=南が分からない。
   乃往過去に、東方の無量千万億阿僧祇の世界に、国を宝浄と
   名く、彼の中に仏います、号を多宝という。
                『妙法蓮華経見寶塔品第十一』
 東から来られたから、こっちを向いて来られれば霊山の東側に到着されている
という理屈なのでしょうね。
 > 釈迦仏(金剛界)左、多宝仏(胎蔵界)右は一定しているのだろうか。
 解りやすく教えて下されば嬉しいです。
 原稿作成に類することが二件あって(うち一つはDTP作業付き)多忙どころ
か悲壮な気分です。紹介されたホームページは後日ゆっくり見ます。
 > >正法華詞典
 > 立正大学や東京大学の(学科)図書室なら在りそうな感じですが。
 今週上京しますので、立正大学図書館で訊いてみます。ただ、創価学会さんが
立正大学の図書館に非売品の論文を届けて下さるのでしょうか。一昔前だと考え
られません。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00073 99/05/09 01:21 e-bozu             妙見さまのつづき
Eisaiさん、お久しぶりです。妙見堂の落慶おめでとうございます。
なむ野本さま、はじめまして。
妙見さまのお話のつづきです。横から割り込みますことお許しを・・・。
当山は山号を亀台山、寺号を妙見寺といいます。当山に伝わる妙見菩薩縁起は次のと
おりです。
                                                              
抑も妙見大菩薩の御事は七佛八菩薩所説大神呪経第二に曰く、北辰菩薩名づけて妙見
と云う、今神呪を説て諸の国土を擁護せんと欲す、所作甚奇特也、故に名づけて妙見
と云う。閻浮提に処して衆生の中の最勝、神仙の中の仙、菩薩の大将也、光は諸の菩
薩を目し、曠く諸の群生を済ふ云々。又曰く、乃至三徳を修すべし、一には三宝を恭
敬し、二には貧窮弧老を慈愍して是をあわれむべし、三には怨親の中に於て心は常に
平等なり。若しよく上来の諸徳を修行せば、我時に諸大天王を率いて死を除き生を定
め、罪を滅し福を増し、算を益し寿を延ぶべしと説き玉えり。我朝にては豐浦の天皇
の時、北辰此地に天降を告て曰く、吾は是北辰の精なり妙見大菩薩と名づく、天下の
一切の事、至心に我魂を祭らば福として得ざることなく、事として成ざることなし、
斯国の人昔より已来、我名を呼で天御中主大神と称す。是れに由て祠を建て此れを祭
るなり、是れ則ち北辰の精妙見大菩薩なり、実に尊むべき御神なり。・・・と
人の心は、いつも浮かんでは消え、消えては浮かぶ思いに振り回され、かりに私たち
の心に「念いの針」のようなものがあるとしたら、一刻としてその針は止まるところ
を知らず、四六時中揺れ動いていることでしょう。ところが磁石というものは、常に
北を指し示すようにできています。人びとの心の針も常にみ仏の方角に向いているな
らば、人間はもっと、その人生を「み仏の子」として、調和と安らぎの中に置くこと
ができるのではないでしょうか。
00074 99/05/11 02:41 なむ野本           RE:00071 星に願いを? 妙見信仰
   Eisaiさん、こんにちわ
               なむ野本です
> 平日は坂本でお勤めで、週末は自坊で法事三昧なのでしょうか。大変ですね。
  まあ、そうですが、宿命かとあきらめ、自分に言い聞かせて努力する(^^;)
> 幸運にも聴いて下さっていたら、その場に応じて15分以内の話をします。弔
>辞は笑いで注意を引きつけられないから辛いです。(^_^;
 がはは、ホントですね。15分くらいは良い時間量ですね。法事では、少々
 笑いも。
> 日蓮聖人も密教が盛んな中で大日如来の扱いは苦慮されたようですね。主師親
>三徳を具備しているのは久遠の釈迦如来だけだということで対応されたと認識し
>ていますが。
  なるほど。顯教立ちで行けばそうなりますね。密教だと全く逆になります。
  天台は便利な顯密一致。だけど難しくてわかりにくい。(T_T)
> >  で、本地垂迹は、天台三大部では「從本垂迹」です。ps:天台CD1
> >  本迹不二に見れば、釈迦・大日不二になるかと。(^^;)
>
> 私は、久成釈迦牟尼仏も阿弥陀仏も大日如来も同じ見仏の行から生まれたもの
>で、実際は同じ仏様とも思えるのですが・・・。もちろん、宗学の見地ではなく
>インド仏教学摘み食いモードでの感覚ですが・・・。
 ま、どちらも仏教ですから、こだわりを維持しつつ超越するところが極意で
 しょうか。なぜ、こんなに如來が必要なのかが答えになるんでしょうが、
 それこそ自内證の世界ですね。答えは1つではないことになりますか。
> >  他の経疏のデータ検索がまだ出来ませんから、なんとも
> >  はっきりしません。来年になれば大丈夫かも。
>
> 大正新脩大藏經テキストデータベース
>   (<a href="http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~sat/japan/">http://www.l.u-tokyo.
>ac.jp/~sat/japan/</a>)
> で大蔵経のテキスト化が進められているようですね。『正法華経』はまだか
>な?
>
  SATについてのニュースは、こうです。
  SATは、『大正蔵』データの作成は止めます。台湾・香港で先に完成している。
  または完成しつつあるからです。これを漢字コード変換して日本で公開すれば良い
  わけで、無駄な労力を費やさなくても良くなったからです。校正して公表するだ
けです。
   あとは、大日本仏教全書か何かを作成するのではないかと思います。
  台湾のCBETAは、β版をくれました。BIG5コードですから全部変換して使って
  ます。卷5〜10だけですが。今年中に『大正蔵』全巻が公開されるとか。
   また、人間仏教(香港)http://www.buddhism.org.hk/  では、すでに全巻
  85巻まで、入力が終わっているそうです。BIG5と英語で送付と必要経費を尋ね
  ましたが、全然返事が来ません。
   ですから、来年当たりは全巻検索が可能になるかも知れません。
   BIG5変換スクリプトは、数百ファイルも一挙に変換一括スクリプトを、
  NIFTY fgalts 3会議室 12room で作って頂きました。便利です。
  正法華は、大蔵出版の法華部全のCDーROMがあります。これはコピーガードがあ
って、
  テキスト抽出が非常に難しくなっています。25000円。
  便利なのが、下記で辿ると良いかと思います。maniさんの頁。
   http://plaza14.mbn.or.jp/~orient/index.html
>
> > そのチームは昔から有るのですか? 報酬とか、昼食とかはありますか?
>
> ここ数十年で自然とできたように思っていますがよくわかりません。
> 報酬はありません。交通費を含めて手弁当です。
>
> ただ、施餓鬼法要のあとは幕ノ内弁当+αの懇親会をします。
> あと、お供えのお下がりを持ってかえって頂きます。日本酒など・・・。
  やはりそうですか。うちも頑張ろうっと。
> >うちは1〜2人をお手伝いで雇用しているんですよ。奉仕にすると失業し
> >ちゃうしなあ。
>
> そんなことないと思います。
> うちも、一人雇用しています。といっても一日4時間くらいなんですが・・・。
  雇用を脅かさない部分を、手伝ってもらいますか。
 
> > 護摩焚いても、
>
> 護摩木を一月に受付して、十二月に焚きます。夜に阿含の星祭りのミニチュア
>みたいなことをするのです。毎年数百枚の依頼があります。うち顕教なんだけど
>ねぇ・・・誰が始めたのだろう? 師父だったりして。
  ふ〜ん。柴灯護摩ですか? 神前護摩だから昔からじゃないのかなぁ
   うちは夏だから、不向きですね。その内に12月にやろうかな。夏冬2回。
  とりあえず、夏用の護摩木を書いてもらう。夏は暑いから汗だくです。
  やっぱり冬が良いなあ。(^^;)
> > 夏祭りには、近隣から大勢が集まられます。
>
> 羨ましい。昨今の世代交代で檀家以外の村の人は来なくなり、夜店も無くなり
>ました。私が小学生の頃は押し合いへし合いの賑わいだったのですが。
 うちも夜店は、無くなりました。で、ムラの係りの方が当番でされてます。
 子供のためにですね。
  あとは、カラオケと盆踊りです。一時は廃れかけました。私が歌うと皆
 消えてしまうので、歌わないようにしています。(^^;)
> うちの北辰妙見大菩薩の場合は明治元年の神仏分離令までは村の氏神でしたか
>ら。昔のことを知る村の人に大切にされているのでしょう。でも、次世代
>は・・・。
  宗教というより、民俗となると根強いですね。宗派を超えたものが意外に
  盛んです。実感ですが、法事なんかも実際は宗派を超えていますよ。
  お札も、他宗派の方に配ってみてはどうでしょう。意外に大事にされたり
  なんてないか(^^;)
  名物の桜や、藤や、ボタンや、ツツジなど、寺の名物は意外と宗派に無関係。
  近くに鳥取花回廊がオープンして、連休は長蛇の車の列。みなさん花が好き
  なんですね。華嚴・法華なんてのも花ですね。なぜなんだろう。
  極楽浄土は花だらけのようですしね。
  これからは、アジサイかぁ。庭中花だらけにすれば、意外とにぎわうでしょうね。
  お札より、妙見アジサイや妙見桜の方が喜ばれる可能性は大ですね。(^o^)
  夏には、観蓮会で酒を振る舞ったりして、寺だか遊園地だか分からなく、わざと
  してしまうと、怒られるでしょうか。意外と氏神さんなんて、こんなところに
  いらっしゃるかも知れません。
   夏の護摩は、花護摩なんていって、花燃やすと叱られるかなぁ(^^;)
         ^^^^^^^                   なむ野本
00075 99/05/11 02:57 なむ野本           RE:00072 星に願いを? 妙見信仰
 顕正居士さん、亀レスです。
                   なむ野本 
> 右左の問題は難しいですね。娘の雛人形でも迷います。家内に任せてますが。
 確かに。
> 宮内庁はどうでしたっけ?
 東洋の習慣として、主人の左手側が上座。右手側が下座。
 真ん中がなければ、自然にこちらから見て、
   上座  <-----
      下座  <-----
                     になるはずですが。(^^;)
 インドでは、左手が下手。右手が上手。左手は便を始末するし、右手は
 食事に使う手だから。中国では左手が上手。右手が下手。左が靜で右が
 道だから。坐禪の手もそうして組みます。
 密教では、右手が上手。左が下手。つまり密教はインド的習慣。
 顯教は中国的習慣にアレンジされてしまった。
 『法華経』の内容は、インド的で、解釋は中国的に行っているのでは
 ないのでしょうか?
  本迹不二。左右不二なんて言ったら、殴られるでしょうか。
> > 多宝仏は霊山会の客仏であるけれど、宝塔の半座に招いたのは多宝仏の方。
>
> どちらがホストなのかというよりも、どちらが偉いというよりも、説法者は普
>遍の真理を語る立場ですから、真理の名代として上座だと言えるかもしれません
>ね。
 これは、良い解釋だと思います。上下なんか建てる気はないのでは?
 ただ区別してるだけじゃないかと。
>
> > 北が上座、南が下座が分からない。印度の言葉ではそうなりそうだが、
> > 北=左、右=南が分からない。
>
>   乃往過去に、東方の無量千万億阿僧祇の世界に、国を宝浄と
>   名く、彼の中に仏います、号を多宝という。
>                『妙法蓮華経見寶塔品第十一』
>
> 東から来られたから、こっちを向いて来られれば霊山の東側に到着されている
>という理屈なのでしょうね。
>
> > 釈迦仏(金剛界)左、多宝仏(胎蔵界)右は一定しているのだろうか。
  一定しておいて貰いたいですね。実際は違うのもあり得ますよ。
00076 99/05/11 03:12 なむ野本           RE:00073 妙見さまのつづき
>Eisaiさん、お久しぶりです。妙見堂の落慶おめでとうございます。
>なむ野本さま、はじめまして。
>妙見さまのお話のつづきです。横から割り込みますことお許しを・・・。
 e-bozuさん、はじめまして。        なむ野本です
>当山は山号を亀台山、寺号を妙見寺といいます。当山に伝わる妙見菩薩縁起は次のと
>おりです。
     おお、やはり縁起がありましたか。
     常住不変の真理をあらわすものとしての妙見さんですか。
     なるほど。
     妙見縁起の内容は、各所で種々なのですか?
     それとも大体似ているってことは無いのですか?
          下記は検索の部分です。
40華嚴經.app(5975): T10n0293_p0729a21(001) 衆生見者。諸苦銷滅。如妙見藥王。
能令見者。
一切智徳經.app(1464): T10n0285_p0474c13(000)   慈心愍哀眼  殊妙見聖慧
60華厳經.app(28325): T09n0278_p0720b07(005) 身如眞金目髪?D6E6色。端嚴殊妙見
者無厭。
80華嚴經.app(4723): T10n0279_p0054c15(002) 妙見爲上首。爾時。大威光太子。見
佛光明已。
80華嚴經.app(4917): T10n0279_p0057a06(002) 得灌頂智慧海。名無功用修極妙見。
小品般若經.app(711): T08n0227_p0544c14(058) 梵天梵世天梵輔天梵衆天大梵天光
天少光天無量光天光音天淨天少淨天無量淨天遍淨天無陰行天福生天廣果天無廣天無熱
天妙見天善見天無小天上諸天。
最勝王經.txt(1493): 079_03,夜夢見妙見鼓出大音聲讚佛功徳并懺悔
  なんか北極星のことを言っているようなところがありますね。
  外れたか(^^;)
                             なむ野本     
                                                       
                            
00077 99/05/12 02:29 顕正居士           SAT
なむ野本様。
>SATについてのニュースは、こうです。
>SATは、『大正蔵』データの作成は止めます。台湾・香港で先に完成している。
>または完成しつつあるからです。これを漢字コード変換して日本で公開すれば良い
>わけで、無駄な労力を費やさなくても良くなったからです。校正して公表するだけ
です。
花園大学の「電子達磨」が佛経データベースとして早かったですが、3年くらい
前からほぼ更新されていません。「SAT」は公開始動が去年でしたが、
1〜大正蔵の入力はBIG5世界で進んでいる。メモ帳などにJIS漢字に変換して
引いて来ることも出来る。JIS漢字独自入力に意義があるのだろうか。
2〜BIG5世界ではHTMLが標準になっている。本棚が要らなくても、HDを占有する
圧縮ファイルは時代遅れでなかろうか。
の2点にたいへん疑問がありました。
予算が流動的に組めないこと、計算機、通信に明るいスタッフが少ないことに
よるのでしょうが。
EISAI様。「正法華」は「臺湾大學佛教經典系列」
http://ccbs.ntu.edu.tw/canon/index.html
に昔から在ります。他に「添品」等、法華部はたくさん在ります。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3374/
00078 99/05/12 07:55 Eisai              RE:00077 SAT
顕正居士さん、こんにちは。
 > EISAI様。「正法華」は「臺湾大學佛教經典系列」
 > http://ccbs.ntu.edu.tw/canon/index.html
 > に昔から在ります。他に「添品」等、法華部はたくさん在ります。
 > 
 > http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3374/
 ありがとうございます。正法華が見られるとは嬉しいことです。
 中国語の2バイト文字を読めるようにブラウザを設定してから、もう一度まい
ります。文字化けの嵐でした。
 IE5 で中国語を表示するにアップデートサイト
  http://windowsupdate.microsoft.com/
には簡体字中国語、繁体字中国語とがありますが、どちらを選べばよいのでしょ
うか?
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00079 99/05/12 23:03 e-bozu             RE:00076 妙見さまのつづき
こんばんわ、なむ野本さま。
すごい! そんな検索ができるんですか?
勉強になりました。有難うございます。
御礼まで。
00080 99/05/13 13:40 なむ野本           RE:00078 SAT
  Eisaiさん、こんにちわ。
              なむ野本です
> ありがとうございます。正法華が見られるとは嬉しいことです。
> 中国語の2バイト文字を読めるようにブラウザを設定してから、もう一度まい
>ります。文字化けの嵐でした。
 ブラウザの言語に中国繁体字big5を選択すれば見えます。(のはず)
> IE5 で中国語を表示するにアップデートサイト
>
>  <a href="http://windowsupdate.microsoft.com/">http://windowsupdate.micr
>osoft.com/</a>
>
>には簡体字中国語、繁体字中国語とがありますが、どちらを選べばよいのでしょ
>うか?
  中国語を入力されるのですか?ピンインとかで。
  表示するだけなら、不要なのですが。(のはず)
  コード変換は、簡単に出来ますよ。
・KCTRANS.EXE   :関係ファイル全部。北原基彦(きたはらもとひこ)作
           E-mail:TAE02561@niftyserve.or.jp カレントフォルダに置く。
           NIFTY/ FLM/4データライブラリ/ 5ことばのソフト類:WIN,DOS
                              No.441  KCT104.LZH  ( 199,776 bytes )
・bslsta.exe    :BSLを使用する場合。西村 真作。NIFTY/FGALTSにあり。
          カレントフォルダに置く。
                   ( FGALTS/LIB4/#230 BSL094 BSL スーパーバッチ&メニュ )
 このkctransを使うのです。しかし、1fileづつやるのです。
 これは不便なので、kctrans.bslを使えば、一挙に数百ファイルが、同名ごとに
 変換して1ファイルずつにしてくれます。(^^;) kctrans.bslは西村さんが、
 作って下さいました。
 必要なら、メールでお送りしても良いです。
 ここに、アップしても良いなあ。でも1バイト半角がおかしくなる。 
00081 99/05/13 14:37 なむ野本           RE:00077 SAT
  顕正居士さま
                 なむ野本です
>>SATについてのニュースは、こうです。
>>SATは、『大正蔵』データの作成は止めます。台湾・香港で先に完成している。
>>または完成しつつあるからです。これを漢字コード変換して日本で公開すれば良い
>>わけで、無駄な労力を費やさなくても良くなったからです。校正して公表するだけ
>>です。
  このツリーの元(私の発言)は、何番でしたか? 忘れてしまって(^^;)
>1〜大正蔵の入力はBIG5世界で進んでいる。メモ帳などにJIS漢字に変換して
>引いて来ることも出来る。JIS漢字独自入力に意義があるのだろうか。
>2〜BIG5世界ではHTMLが標準になっている。本棚が要らなくても、HDを占有する
>圧縮ファイルは時代遅れでなかろうか。
>
>の2点にたいへん疑問がありました。
>予算が流動的に組めないこと、計算機、通信に明るいスタッフが少ないことに
>よるのでしょうが。
1 JIS漢字に存在意義がないとは言えないでしょう。
  漢字数は間もなく第3・4水準が決定されて、マシンが生産されると、
  JISも1万字以上が使用できると思います。現在は漢字が不足してます。
  天台cd1では、★(伏せ字)が全体の2%です。
  佛典の電子化は、台湾・香港が進んでます。これは、金持ちの大旦那が
  寄付しているからです。日本は作って欲しい僧侶の情熱がないから、
  非常なる発心後進国となってしまってますね。先進国の仏教とは思え
  ません。電脳世界で、日本仏教はBIG5を使うように標準化するのが良い
  とは思えません。困ったら、「今昔文字鏡」を購入すればほぼ存在する
  漢字・甲骨文字・梵字(一部)などが表示・入力・印刷・コピーできま
  す。(検索が不十分になる)
2 HTMLではなく、今後はXMLになるようです。しかし、まだ先のことで
  しょう。しかし、これは表示の問題だけで、検索は非常に不便なようです。
  テキストファイルは、決してすてたものではありません。
  部屋が狭い場合は、確かにCD-ROMで間に合わすしか無いでしょうが。
  しかし、熟読するときは、やはり紙に(書かれた[|]印刷された)ものが、
  良いです。本尊の前でパソコンの文字を讀誦するようにはしたくないです。
  つまり、目的によって使い分けが出来るようになっただけで、何か1つに
  取り替えてしまうのは得策ではないような気がします。
  SATは、本来の出発でつまずいているように思います。
 データ作成の費用が非常に膨大に必要なことを、安易に考えていたと、
 思います。文部省科学研究費の助成をアテにして開始して、今度は
 これが無くなると、寄付集めに走り回る。データ化は、印刷するのと
 同等の費用が必要になります。これが甘い。結局、失敗したと同然の
 状態になっています。
  私は、日本佛教界の意識が低いのを非常に残念に思います。
  韓國は、すでに高麗大蔵経の入力を終了してます。しかし、異体字が
  非常に多く(原点を重視しすぎたため)、検索はほとんど不可能。
  流通するものでは無いようです。大蔵経がCD-ROM2枚?です。
 で、今度は海外ですでに完成してしまった。呼びかけて集めた寄付は、
 何に使うのでしょうか。目的に準用するしか無くなりました。
 コード変換して、公開する。いや、させて頂くことになりましたね。
 スタッフは、有能な方々ですが、コンピュータ専門家はいない所で
 始まり、徐々に人材が作られてきた事でしょうか。
 私は、日本の仏教界の総力を結集して、財界も1僧侶も浄財を投入して、
 作るべきだったと思います。大蔵経を開いたことがない僧侶が非常に多
 いことによることや、信仰や情熱の欠如によるもの。世界の動向と同じく
 経済性や採算性だけを重視する仏教に成り下がったからだと思います。
 これは、葬式仏教よりももっと悪い、宗教でなくなった仏教になっている
 ような気がします。目先のことしか考えない仏教なんて本当の末法です。
  今から1000年前、中国宋で大蔵経が刊行された事から比較しての
 ことです。近くは、大正時代に、大蔵経が刊行されたことから比較して
 のことです。高級乗用車は買っても、大蔵経(300万弱)を買わない寺院は、
 ゴマンとあるわけです。
  今こそ、日蓮上人のような情熱が必要だと思いますね。
  わが宗も、三大部のCD−ROMが出て喜ぶ者は非常にわずかです。
  大半の僧侶が天台三大部の名前も知らないのではないかと思います。
                 http://www.biwa.ne.jp/~namu007
                 なむ野本
00082 99/05/13 20:07 顕正居士           中文ホームぺージの閲覧
WINDOWの場合、繁体(BIG5)、簡体(GB)のフォント(無料)をインストール
すれば見られます。作文(メール、掲示板への投稿、中文ホームぺージの
作成)には入力ソフトと辞書が必要です。MACの場合はCLK(Chinese Language 
Kit・有料)をインストールすれば読み書き出来ます。下記が詳しい。
http://www2.justnet.ne.jp/~ranran/
仏教関係、特に経蔵は繁体(BIG5)で十分ですが、大陸のホームぺージが急速
に増加しているので、簡体(GB)もインストールしておくと好いでしょう。
00083 99/05/14 21:07 Eisai              RE:00081 SAT
 なむ野本さん、こんばんは。
 >   漢字数は間もなく第3・4水準が決定されて、マシンが生産されると、
 それは便利ですね。
 世界中の文字を体系的なコード体系にするような話も昔あったように思います
が、日本人にとっては、韓国人や中国人にとっても、同じ漢字圏といえどちょっ
と無理があるようです。
 >   天台cd1では、★(伏せ字)が全体の2%です。
 そんなに多かったのですか・・・。
 法華経も100文字くらい外字が必要ですね・・・。
 >   佛典の電子化は、台湾・香港が進んでます。これは、金持ちの大旦那が
 >   寄付しているからです。日本は作って欲しい僧侶の情熱がないから、
 >   非常なる発心後進国となってしまってますね。先進国の仏教とは思え
 >   ません。
 
 富が一極集中するのも、良くないようでそういうメリットもありますね。
 僧侶の情熱は足りないかも知れませんが、意義を感じていた僧侶も多かったと
思います。足りなかったのは、計画性と資金と組織力です。この作業は、現代の
書写行ですよ。
 あと、ローマナイズドの法華経があると申し分ありません。
 いや期待するだけでなく、そういうプロジェクトに自ら経済的にも労力の面で
も参加して行かなくてはなりませんね。
 >   私は、日本佛教界の意識が低いのを非常に残念に思います。
 以下の文章に感銘を受けます。
 なむ野本さんの問題意識と思い入れには感じるところが大いにあります。わず
か三千円の天台テキストデータのCD−ROMを出されたことも並々ならぬもの
があるのでしょう。
 >   韓國は、すでに高麗大蔵経の入力を終了してます。
 >  コード変換して、公開する。いや、させて頂くことになりましたね。
 へぇ〜。どこでですか?
 >  高級乗用車は買っても、大蔵経(300万弱)を買わない寺院は、
 >  ゴマンとあるわけです。
 情けないか漢文が読めなくなっているのでしょうね。
 申し訳ない、うちにある大蔵経は国訳を含めて天台・法華・日蓮に関するもの
しか買っていません。
 >   今こそ、日蓮上人のような情熱が必要だと思いますね。
 念仏無間、禅天魔、真言亡国、律国賊。
 日蓮聖人が今おられたら、同じことを日蓮系の諸宗派にも仰せでしょうね。
 >   わが宗も、三大部のCD−ROMが出て喜ぶ者は非常にわずかです。
 出た当時はパソコンが普及していなかったり、検索するだけ使いこなしていな
かったのでしょう。宗内はともかく、私たち他宗にとっても天台三大部は重宝し
ます。私のパソコンになくてはならない資料です。
 >   大半の僧侶が天台三大部の名前も知らないのではないかと思います。
 天台宗でそれはないでしょう。
 うちの宗派でも「日蓮宗事典」「日蓮聖人御遺文辞典」の電子化をするような
話がありますが全然音沙汰なしです。何か、電子化する前に書き直したいとか書
き直さなくてはならないとか言い出すと進展しないような話だったと思います。
これらは実現すると合計数千頁で、天台系日蓮系各派は重宝しますよ・・・。
 あと、中村元「仏教語大辞典」も友達が中村先生に直接質問したら電子化を考
えておられるとか・・・これも実現して欲しいですね。
 それと、岩波文庫「法華経」上中下 岩本裕訳を入力してテキストファイル化
した奇特な方がおられます。著作権の関係で何処にも公表できませんが・・・。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00084 99/05/14 21:28 波木井坊           月例バトルチャットを今夜開催!!
月例バトルチャットを今夜開催!!
14日夜11時より、1時まで月例のバトルチャットを開催致します。
日蓮宗の御僧侶も多数参加致します。こぞって御参加ください。チャットの詳細は、
私のHPにて御覧ください。
(http://www7.konohana.ne.jp)  近代法華経思想フォーラム
(http://www.konohana.ne.jp/hiroba/hakiri/index.html)波木井六郎実長のHP
(http://www.konohana.ne.jp/sokuseki.html)御祖様足跡マップ(富士地区)
波木井坊竜尊
00085 99/05/15 07:38 Eisai              RE:00084 月例バトルチャットを今夜開催
波木井坊さん、こんにちは。
 > (http://www.konohana.ne.jp/sokuseki.html)御祖様足跡マップ(富士地区)
は表示されませんが・・・。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00086 99/05/17 23:32 波木井坊           RE:00085 月例バトルチャットを今夜開催
>
>波木井坊さん、こんにちは。
>
> > (<a href="http://www.konohana.ne.jp/sokuseki.html">http://www.konohana.n
e.jp/sokuseki.html</a>)御祖様足跡マップ(富士地区)
>
>は表示されませんが・・・。
>
>
> ▼
> |\(*^^)v  Eisai
>  ̄
すみません。
http://www.konohana.ne.jp/sokuseki/index.html
の間違いでした。m(-)mペコリ
波木井坊竜尊
00087 99/05/18 20:27 なむ野本           RE:00083 SAT
  Eisaiさん、こんばんわ
                  なむ野本です
> それは便利ですね。
> 世界中の文字を体系的なコード体系にするような話も昔あったように思います
>が、日本人にとっては、韓国人や中国人にとっても、同じ漢字圏といえどちょっ
>と無理があるようです。
 今すでに世界共通コードは、あります。ユニコードです。マイクロソフト社の
 コードですが、漢字にやや無理があるとかの評判ですが、しかし皆が使えば
 赤信号でも安全信号と同じ(^^;) でも、皆が使わないので、日本で使う人は
 まれ。
>
> >   天台cd1では、★(伏せ字)が全体の2%です。
>
> そんなに多かったのですか・・・。
> 法華経も100文字くらい外字が必要ですね・・・。
  ええ?? 少ないと言われるかと思ったのに。160万字の内でです。
  1600000×0.02=jis外漢字の箇所(1字索引の★の数だけです)。文字種数じゃない。
  100文字とは、100カ所の事ですね。全体から見ればわずかだと思うけど。
> >   佛典の電子化は、台湾・香港が進んでます。これは、金持ちの大旦那が
> >   寄付しているからです。日本は作って欲しい僧侶の情熱がないから、
> >   非常なる発心後進国となってしまってますね。先進国の仏教とは思え
> >   ません。
> 
> 富が一極集中するのも、良くないようでそういうメリットもありますね。
  富の問題ではなくて、僧侶の意欲の問題ではないかと思うのですが。
  よく言うのですが、宗祖は豊だったからあれだけの行蹟があったのか?
  これです。ちょっと単純ですが、でも本質ではないかと。
> 僧侶の情熱は足りないかも知れませんが、意義を感じていた僧侶も多かったと
>思います。足りなかったのは、計画性と資金と組織力です。この作業は、現代の
>書写行ですよ。
 それなのに、現代の五種法師をやろう!と呼びかけ出来ないのは、なぜだろう。
> あと、ローマナイズドの法華経があると申し分ありません。
> いや期待するだけでなく、そういうプロジェクトに自ら経済的にも労力の面で
>も参加して行かなくてはなりませんね。
 これは、英訳とかの『法華経』のことですか? すでにあるようです。
 我々がやらねば誰がやる。今やろう!!と声高に叫べる人が必要なのです。
 危機に叫ぶのは普通です。平和なときに必要性を説くのは、長者窮児だけじゃ
 いけないのじゃないかと思いますけど、ま狂気扱い受けるのがオチですね。
 摩訶止観の英訳ページもありますよ。今日メールが来ました。
   www.nanzan-u.ac.jp/SHUBUNKEN/mhck.html
>
> >   私は、日本佛教界の意識が低いのを非常に残念に思います。
>
> 以下の文章に感銘を受けます。
  天台CD1に続いて、CD2を出そうとしてます。しかしこのことではなくて、
  教界が全体的に、軟弱な雰囲気になっているのが心配です。
>
> >   韓國は、すでに高麗大蔵経の入力を終了してます。
> >  コード変換して、公開する。いや、させて頂くことになりましたね。
>
> へぇ〜。どこでですか?
 ですから、これがSATです。日本では遅れてしまったから。流用させて貰う
 ことになったのです。
>
> >  高級乗用車は買っても、大蔵経(300万弱)を買わない寺院は、
> >  ゴマンとあるわけです。
>
> 情けないか漢文が読めなくなっているのでしょうね。
> 申し訳ない、うちにある大蔵経は国訳を含めて天台・法華・日蓮に関するもの
>しか買っていません。
  寺院のお守りに、大蔵経を揃えましょう。私は、20年前に遺産代わりに
  購入して貰いました。頻繁に使う冊は壊れて3冊目です。(^^;)
  今は、なんでも特価格安価格で260万とかの宣伝ビラが来てましたけど、
  来てませんか?
  もちろん、信者さんから1冊ずつ寄進していただくのが本当の宝です。
  寄進者の名前を、裏表紙に記入しておけば、粗末に出来ません。(^^;)
   私のは、父師の名前が入っていない(+_+)マズイ
> >   今こそ、日蓮上人のような情熱が必要だと思いますね。
>
> 念仏無間、禅天魔、真言亡国、律国賊。
> 日蓮聖人が今おられたら、同じことを日蓮系の諸宗派にも仰せでしょうね。
  いいや、世界中の人に向かって言われたにちがいないです。
> >   わが宗も、三大部のCD−ROMが出て喜ぶ者は非常にわずかです。
>
> 出た当時はパソコンが普及していなかったり、検索するだけ使いこなしていな
>かったのでしょう。宗内はともかく、私たち他宗にとっても天台三大部は重宝し
>ます。私のパソコンになくてはならない資料です。
 そうなんです。これでパソコンに取り組もうとする私のような仲間ができる
 ことを期待しているのです。しかし、どうなってんだか分からなくなりました。
 研究者でも全然使わない方が、自慢げに言われるので、困っています。
>
> >   大半の僧侶が天台三大部の名前も知らないのではないかと思います。
>
> 天台宗でそれはないでしょう。
  さにあらず。それが何だ見たいな方が結構あるんです。「『法華経』を読んで
  お布施が増えましてね」今度、庫裏に続いて本堂の改築ですわ。ありがたいこと
で」
  なんて、自慢話をすると、真面目になるんでしょうか(^^;)
> うちの宗派でも「日蓮宗事典」「日蓮聖人御遺文辞典」の電子化をするような
>話がありますが全然音沙汰なしです。何か、電子化する前に書き直したいとか書
>き直さなくてはならないとか言い出すと進展しないような話だったと思います。
>これらは実現すると合計数千頁で、天台系日蓮系各派は重宝しますよ・・・。
 そう、ぜひ必要です。私んとこは、すでにカード蒐集を始めてます。10年後完成
 です。印刷本とCD-ROM本とを出す計画です。『續天台宗全書』はそのための資料を
 刊行してるんです。次は第2期刊行です。辞典は大変です。
> あと、中村元「仏教語大辞典」も友達が中村先生に直接質問したら電子化を考
>えておられるとか・・・これも実現して欲しいですね。
 これは易しいことです。ただし売れるか使われるかってことが問題。
 仏教出版社も、全然投資しませんね。保守的体質のままです。
> それと、岩波文庫「法華経」上中下 岩本裕訳を入力してテキストファイル化
>した奇特な方がおられます。著作権の関係で何処にも公表できませんが・・・。
 そうした著作権を侵害しないものを作らねば、いけません。その方に、
 「岩波書店に売り込んだらどうですか」と教えて上げて下さい。
 その場合、駄目なら一言、著作権侵害を覚悟で私が個人的に出版しますよと、
 売り込まなくてはいけません。求道者が罰則を恐れてどうするんでしょうか。
 布教のために、自分の国訳本をCD出版してしまえば、良いのですから、
 岩本サンスクリット訳を重視しなくても良いのではないですか?
   過激かなあ(#o_o#)              なむ野本
00088 99/05/19 19:09 Eisai              RE:00086 月例バトルチャットを今夜開催
波木井坊さん、こんにちは。
 > http://www.konohana.ne.jp/sokuseki/index.html
 > 
 > の間違いでした。m(-)mペコリ
 了解しました。
ところでバトルチャットの方は如何でしたか?
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00089 99/05/19 19:10 Eisai              RE:00087 SAT
 なむ野本 さん、こんばんは。
 >  今すでに世界共通コードは、あります。ユニコードです。マイクロソフト
社の
 >  コードですが、漢字にやや無理があるとかの評判ですが、しかし皆が使え
ば
 >  赤信号でも安全信号と同じ(^^;) でも、皆が使わないので、日本で使う人
は
 >  まれ。
 どちらにしても世界共通のコードは必要でしょうね。
 ところで、チベット語やサンスクリット語もユニコードで表示できるのです
か?
 >   富の問題ではなくて、僧侶の意欲の問題ではないかと思うのですが。
 >   よく言うのですが、宗祖は豊だったからあれだけの行蹟があったのか?
 >   これです。ちょっと単純ですが、でも本質ではないかと。
 >それなのに、現代の五種法師をやろう!と呼びかけ出来ないのは、なぜだろう。
 仰るとおりです。
 > > あと、ローマナイズドの法華経があると申し分ありません。
 >  これは、英訳とかの『法華経』のことですか? すでにあるようです。
 いえ・・・梵本法華経のローマナイズドが欲しいのです。
 英訳だと梵本法華経の英訳だと H.KERN のものがありますが、学術的な価値は
ないとか・・・。
 >  摩訶止観の英訳ページもありますよ。今日メールが来ました。
 >    www.nanzan-u.ac.jp/SHUBUNKEN/mhck.html
 おお・・・すごい。

 >   寺院のお守りに、大蔵経を揃えましょう。私は、20年前に遺産代わり
に
 >   購入して貰いました。
 そうですねぇ・・・揃えてもよいですが・・・宝の持ち腐れみたいな。
 >   今は、なんでも特価格安価格で260万とかの宣伝ビラが来てましたけ
ど、
 >   来てませんか?
 時々来ますね。宗派別のメニューもあったように思います。
 >   もちろん、信者さんから1冊ずつ寄進していただくのが本当の宝です。
 >   寄進者の名前を、裏表紙に記入しておけば、粗末に出来ません。(^^;)
 私が住職になることがあれば、その時に・・・。
 私は大袈裟な?袈裟など新調しなくて良いですから・・・・。
 >そう、ぜひ必要です。私んとこは、すでにカード蒐集を始めてます。10年後
 >完成です。印刷本とCD-ROM本とを出す計画です。『續天台宗全書』はそのため
 >の資料を刊行してるんです。次は第2期刊行です。辞典は大変です。
 期待しています。
 >  求道者が罰則を恐れてどうするんでしょうか。
 >  布教のために、自分の国訳本をCD出版してしまえば、良いのですから、
 これを入力したのは敬虔なクリスチャンだったりします。
 >  岩本サンスクリット訳を重視しなくても良いのではないですか?
 たしかに岩波文庫「法華経」岩本裕訳には問題があるそうで、そのような指摘
をする講義も受講したことがあります。ものを書くときは、
  現代語訳法華経 上・下 中村瑞隆訳 春秋社
  大乗仏典 4・5 法華経 中央公論社
も見ます。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00090 99/05/19 21:21 顕正居士           梵本法華経
>梵本法華経のローマナイズドが欲しいのです
寿量品の自我偈だけName Entityを使った疑似ローマナイズでわたしのHPに
上げてあります。欧文Fontで見られると奇麗です。古典をインターネットに
アップする場合、著作権が消滅している本からである必要があります。
校訂者、編集者も著作権者に準じた権利を保有します。Kern-Nanjio本、
Bibliotheca Buddhica本などは著作権が消滅している気がする。又、大乗仏典
はふつうDevanagari字で刊行されているから、諸本を対校して自分が
ローマナイズしたのを発表するのは差支えなく思える。更に、理想的には、
「法華経」には
http://www.khouse.org/blueletter/
のようなサイトが欲しい。旧約聖書(へブル語)、新約聖書(ギリシア語)
の本文(Font不要、Gif画像)と欽定英訳、コンコルダンス(語釈)、註解
が読めます。
00091 99/05/23 19:52 波木井坊           RE:00088 月例バトルチャットを今夜開催
>
>波木井坊さん、こんにちは。
>
> > <a href="http://www.konohana.ne.jp/sokuseki/index.html">http://www.konoh
ana.ne.jp/sokuseki/index.html</a>
> > 
> > の間違いでした。m(-)mペコリ
>
> 了解しました。
>
>
>ところでバトルチャットの方は如何でしたか?
>
> ▼
> |\(*^^)v  Eisai
>  ̄
ええ、今回は、ぼくが、己身本尊論をブチあげました。(笑)しかし後半、初心者の
方の質問が
あったためちょっと尻切れトンボになっちゃいました。
ぼくとしては、松戸行雄氏の”凡夫本仏論”と己身本尊論の対比まで持っていきたか
ったのですが、、、。
残念です。この続きは次回にしたいと思います。
波木井坊竜尊
00092 99/05/29 14:16 川蝉               Eisaiさん今日は。
以前に「種々御振舞御書」の真偽説について触れたことがありました。そのご考えた
事を発言させて頂きます。長文なので気が引けるのですが、三つに分けますのでご容
赦下さい。
日蓮聖人御書「種々御振舞御書」について(1)
 
「天これをすて給ゆえに(開目抄599)と有ることは、具体的な守護の現象はなか
ったと云うことである。したがって、光り物の神秘現象を記述してある種々御振舞御
書は偽書である」
と云う見解があるとのことです。
この見解について、少し考えてみました。
「真言諸宗違目」(641・真)に
「去年九月十二日の夜中には虎口を逃れたるか。必ず心の固きに假って神の守り即ち
強し等とは是なり」
と、頸の座において、神の守りで虎口を脱したとあります。
ですから、「開目抄」に「天これをすて給ゆえに」とあっても、頸の座において、諸
天の守護を実感できた何らかの事が有ったと推測可能と思われます。
「撰時抄」(1061)に
「梵釈・日月・四天等、冥に加し顕に助け給はずば、一時一日も安穏なるべしや」
と、
小松原法難・頸の座等の法難を受けながらも、常に諸天の加被あることを実感されて
たとあります。
しかし、法難の連続であり、迫害者に諸天の現罰が顕れない、妙法流布についての諸
天の力添えが、まるで無いようであると云う点から、
「日蓮は法華経の行者にあらず、天これをすて給ゆえに」(開目抄)とか
「汝法華経の行者たらば、何ぞ天汝を守護せざるや。」(真言諸宗違目)
との設問が出されていると思われます。
危機を救ってくれると云う諸天の守護は実感されていたのですから「天これをすて給
ゆえに」の語を、「日蓮の身の安全を諸天は護ってくれない」との意味に解して、こ
れという守護の現象は無かったと即断するのは如何なものかと思います。
 
00093 99/05/29 14:29 川蝉               Eisaiさん今日は。
以前に「種々御振舞御書」の真偽説について触れたことがありました。そのご考えた
事を発言させて頂きます。長文なので気が引けるのですが、三つに分けますのでご容
赦下さい。
日蓮聖人御書「種々御振舞御書」について(1)
 
「天これをすて給ゆえに(開目抄599)と有ることは、具体的な守護の現象はなか
ったと云うことである。したがって、光り物の神秘現象を記述してある種々御振舞御
書は偽書である」
と云う見解があるとのことです。
この見解について、少し考えてみました。
「真言諸宗違目」(641・真)に
「去年九月十二日の夜中には虎口を逃れたるか。必ず心の固きに假って神の守り即ち
強し等とは是なり」
と、頸の座において、神の守りで虎口を脱したとあります。
ですから、「開目抄」に「天これをすて給ゆえに」とあっても、頸の座において、諸
天の守護を実感できた何らかの事が有ったと推測可能と思われます。
「撰時抄」(1061)に
「梵釈・日月・四天等、冥に加し顕に助け給はずば、一時一日も安穏なるべしや」
と、
小松原法難・頸の座等の法難を受けながらも、常に諸天の加被あることを実感されて
たとあります。
しかし、法難の連続であり、迫害者に諸天の現罰が顕れない、妙法流布についての諸
天の力添えが、まるで無いようであると云う点から、
「日蓮は法華経の行者にあらず、天これをすて給ゆえに」(開目抄)とか
「汝法華経の行者たらば、何ぞ天汝を守護せざるや。」(真言諸宗違目)
との設問が出されていると思われます。
危機を救ってくれると云う諸天の守護は実感されていたのですから「天これをすて給
ゆえに」の語を、「日蓮の身の安全を諸天は護ってくれない」との意味に解して、こ
れという守護の現象は無かったと即断するのは如何なものかと思います。
 
00094 99/05/29 14:29 川蝉               日蓮聖人御書「種々御振舞御書」について
日蓮宗新聞社編「日蓮聖人」に於いて、清田義英多摩美術大教授が、
「光り物奇跡の叙述は、種々御振舞御書と妙法比丘尼御返事と四条金吾殿御消息の三
書にかぎられるが、今日この三書とも真蹟は現存していない。・・・現在のところ光
り物を裏付ける確たる文献資料は見つかっていない。
それでは事実はどのようなものであったのだろうか。・・大学三郎御書がある。それ
によると、大学三郎が親交のある北条時宗の舅にあたる安達泰盛に働きかけ、それに
応じた泰盛が時宗に頸の座の中止を申し入れたものと考えられ、また、時宗の妻の懐
妊によることもあって難を免れたもの(高木豊『日蓮』)とみられているのである
(趣旨)」
と、光り物の奇跡で中止になったのではない旨を論じています。
しかし、「種々御振舞御書・968」に、
本間の六郎左衛門の家に入った後に、中止の追状が届いたとの記述があります。この
追状が大学三郎の働きによって出されたものであろうと思うのです。
頸の座で、何らかの事情で(種々御振舞御書によれば光り物の現象)処刑が実行でき
なくなり、追状によって正式に斬首中止になったと推測したいと思います。
 
00095 99/05/29 14:29 川蝉               日蓮聖人御書「種々御振舞御書」について
はたして「種々御振舞御書」は真蹟であったかどうかが問題になります。
「日蓮聖人遺文辞典」の解説では真蹟曾存となっています。
明治八年の身延山大火で焼失してしたとの事ですが、祖滅62年に書かれた中山日祐
上人の「本尊聖教録」や身延12世日意上人の「大聖人御筆目録」また「日乾目録」
にも真蹟が有った事が記録されており、さらに小川泰堂居士が「高祖遺文録第二十
巻」に、「延山において真蹟を拝した」旨を記述しています。
また、大石寺日道上人の「日蓮聖人御伝土代」に
「江ノ島より光り物、いで来たり、御所中さまざま恠あり、これによって切られず」
と引用されています。
「日蓮聖人遺文辞典」には
「日興上人が、身延常住中、転写された物を、興師の弟子日道は見たのであろう(取
意)」と説明してあります。
以上のことから、真蹟が存在したことは事実のようです。
日蓮宗現代宗教研究所刊「現代宗教研究第33号」に有る、
今成元昭前立正大学教授の講演筆記に、
「長門本と云われる平家物語巻二十に、
盛久を由井が浜に引きすえて、盛久・・南に向かって又念仏十遍ばかり申しけるを、
宗遠太刀をぬき首をうつ。その太刀、中より打ち折りぬ。・・不思議の思いをなすに、
富士の裾より光二すじ、盛久が身にさしあてたりとぞ見る。
とある。日蓮聖人の龍口の物語はこういうベースの上に成り立っているということに
なるわけです」
と、光り物の奇跡は、平家物語を参考にして創作された物語だと指摘しています。
しかし、そのように即断して良い物でしょうか。
興師が身延山に居た頃、すでに光り物の奇跡を記した文書が存在していたと推測でき
ます。もしも創作物語だとすると、弟子達が共謀して、虚構を伝えたことになります。
弟子達はそんな人物であったとは、とうてい思えません。
先師や小川泰堂居士の鑑定眼を信用すれば、真蹟が存在したのですから、今成氏の推
定の通りならば、日蓮聖人自身がそらごとを書き残したと云う事になります。
 
00096 99/05/30 21:07 Eisai              RE:00092 Eisaiさん今日は。
川蝉 さん、こんばんは。
 > 以前に「種々御振舞御書」の真偽説について触れたことがありました。
 是非、御発言を精読して返答させていただきます。
 いろいろな会の総会やら当山の落慶法要があったりして多忙モードです、少々
レスポンスが遅れることがあるかも知れません。御容赦下さい。
 > 事を発言させて頂きます。長文なので気が引けるのですが、三つに分け
 > ますのでご容赦下さい
 とんでも、ありません。
 お気遣いありがとうございます。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00097 99/06/06 17:31 Eisai              検証『種々御振舞御書』
 わかりやすくするために新たなチェーンに致しますが、re 92 です。
 > 日蓮聖人御書「種々御振舞御書」について(1)
 あらためて、『種々御振舞御書』全文を読みました。
 > 「天これをすて給ゆえに(開目抄599)と有ることは、具体的な守護の
 > 現象はなかったと云うことである。したがって、光り物の神秘現象を記述
 > してある種々御振舞御書は偽書である」
 > と云う見解があるとのことです。
 それだけで偽書というのは厳しいでしょうね。私は『種々御振舞御書』の全て
が偽書だと思いません。しかし、学者先生方が仰るようにその中に後世の加筆が
あるのではと思います。
 『種々御振舞御書』は、
『種々御振舞御書』
『佐渡御勘気抄』
『阿弥陀堂加賀法師祈雨事』
『光日房御書』
というように個別に伝承されていたのを、幕末の小川泰堂居士が一つの御遺文と
して原形にしたと聞き及びます。拝読していて、どの部分がそれに相当するのだ
なと判る気がするのですが、切れ目は判りません。
 > 「真言諸宗違目」(641・真)に
 > 「去年九月十二日の夜中には虎口を逃れたるか。必ず心の固きに假って神
 > の守り即ち強し等とは是なり」
 > と、頸の座において、神の守りで虎口を脱したとあります。
 『真言諸宗違目』は確実な御書のようですね。
 夜中に虎口を免れたのですから、斬首される直前に九死に一生を得られたので
しょう。私も諸天の御加護ではないかと思います。
 ただ、
  江のしま(江ノ島)のかたより月のごとくひかり物、まり(鞠)の
  やうにて辰巳のかたより戌亥のかたへひかりわたる。十二日の夜の
  あけぐれ(味爽)人の面もみへざりしが、物のひかり月よ(夜)の
  やうにて人人の面もみなみゆ。太刀取目くらみたふれ臥し、兵共お
  ぢ怖れけうさめ(興醒)て一町計りはせのき、或は馬よりをりてか
  しこまり、或は馬の上にてうずくま(蹲踞)れるもあり。
                       『種々御振舞御書』
 鎌倉幕府のお膝元で、そんなドラマチックなことで斬首を免れたのであれば、
当時の何らかの文献で残されていても不思議ではないとも思います。同年代の史
書や日記に著述はないのでしょうか。
 他に斬首を逃れる様子を描写した御書はないかと「龍口」あるいは「竜口」で
日蓮聖人御遺文を検索しましたが、真跡遺文やそれに相当する御書は見あたりま
せんでした。
 ▼
 |\(*^^)v  Eisai
  ̄
00098 99/06/11 22:22 波木井坊           月例バトルチャットを今夜開催!!
              月例バトルチャットを今夜開催!!
              11日夜11時より、1時まで月例のバトルチャットを開催致します。
              日蓮宗の御僧侶も多数参加致します。こぞって御参加ください。チャ
ットの詳細は、
              私のHPにて御覧ください。
              (http://www7.konohana.ne.jp)  近代法華経思想フォーラム
              (http://www.konohana.ne.jp/hiroba/hakiri/index.html)波木井六郎
実長のHP
              (http://www.konohana.ne.jp/sokuseki.html)御祖様足跡マップ(富
士地区)
              波木井坊竜尊
00099 99/06/11 22:22 波木井坊           月例バトルチャットを今夜開催!!
              月例バトルチャットを今夜開催!!
              11日夜11時より、1時まで月例のバトルチャットを開催致します。
              日蓮宗の御僧侶も多数参加致します。こぞって御参加ください。チャ
ットの詳細は、
              私のHPにて御覧ください。
              (http://www7.konohana.ne.jp)  近代法華経思想フォーラム
              (http://www.konohana.ne.jp/hiroba/hakiri/index.html)波木井六郎
実長のHP
              (http://www.konohana.ne.jp/sokuseki.html)御祖様足跡マップ(富
士地区)
              波木井坊竜尊
00100 99/06/13 21:35 YAM                法華経の参考書
このラウンジへは初登場のYAMです.よろしく(^_^)
私,法華経の現代語訳はとりあえず読んだことはあるのですが,
正直いって,そこに込められている意味(含意)をよく理解する
ことができません.そこで,いろいろな参考書を読んでみたいの
ですが,おすすめの本を教えていただけませんか?(やはり最初
に何を読むかによって,その後の方向性がかなり影響されると
思うので,易しい難しいとかではなく,読解への明確な視点を
与えてくれるのがいいです)

仏教ラウンジ bodhi ★ bodhi_5  001-100  101-200  201-300  301-end