妙法蓮華経安楽行品第十四


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科段

迹門・流通分・初心方法不慮危苦

文殊の発問

◎深行の菩薩の弘経を歎ず

◎浅行初心の菩薩の弘経の方法を問う

如来の答説

◎総じて四安楽行を標す

◎身安楽行

長行

○行近二処を標す
○行処
○近処

偈頌

○標章
○二処を釈す
○行成

◎口安楽行

長行

○標章
○行法

偈頌

○標章
○行法
○行成

◎意安楽行

長行

○標章
○行法
○行成

偈頌

○止行
○観行
○行成

◎誓願安楽行

長行

○標章
○行法
○行成
○経妙を歎ず

偈頌

○誓願行成ず
○誓願の境
○誓願の由
○正しく誓願す
○経妙を讃ず

◎総じて四安楽行成の相を明す

○四行を結勧す
○三障清浄

迹門・流通分四段中第四段・初心弘経方法不慮危苦

妙法蓮華経安楽行品第十四

文殊の発問 (文殊発問)

爾時文殊師利法王子。菩薩摩訶薩。白仏言

 爾の時に文殊師利法王子菩薩摩訶薩、仏に白して言さく、

 

◎歎深行菩薩弘経 (深行の菩薩の弘経を歎ず)

世尊。是諸菩薩。甚為難有。敬順仏故。発大誓願。於後悪世。護持読誦。説是法華経。

 世尊、是の諸の菩薩は甚だ為れ有り難し。仏に敬順したてまつるが故に大誓願を発す。後の悪世に於て是の法華経を護持し読誦し説かん。

 

◎問浅行初心菩薩弘経方法 (浅行初心の菩薩の弘経の方法を問う)

世尊。菩薩摩訶薩。於後悪世。云何能説是経。

 世尊、菩薩摩訶薩後の悪世に於て云何してか能く是の経を説かん。

 

如来答説 (如来の答説)

仏告文殊師利。

 仏、文殊師利に告げたまわく、

 

総標四安楽行 (総じて四安楽行を標す)

若菩薩摩訶薩。於後悪世。欲説是経。当安住四法。

 若し菩薩摩訶薩後の悪世に於て是の経を説かんと欲せば、当に四法に安住すべし。

 

◎身安楽行


長行

 ○標行近二処 (行近二処を標す)

一者安住菩薩行処。親近処。能為衆生。演説是経。

 一には菩薩の行処・親近処に安住して、能く衆生の為に是の経を演説すべし。

 

 ○行処

文殊師利。云何名菩薩摩訶薩行処。若菩薩摩訶薩。住忍辱地。柔和善順。而不卒暴。心亦不驚。又復於法所行。而観諸法如実相。亦不行分別。是名菩薩摩訶薩行処。

 文殊師利、云何なるをか菩薩摩訶薩の行処と名くる。若し菩薩摩訶薩忍辱の地に住し、柔和善順にして卒暴ならず、心亦驚かず、又復法に於て行ずる所なくして、諸法如実の相を観じ、亦不分別を行ぜざる、是れを菩薩摩訶薩の行処と名く。

 

 ○近処


  △耶遠論近処 (遠に即して近処を論ず)

云何名菩薩摩訶薩親近処。

 云何なるをか菩薩摩訶薩の親近処と名くる。

 

   ×遠豪勢・〓慢縁

菩薩摩訶薩。不親近国王王子。大臣官長。

 菩薩摩訶薩、国王・王子・大臣・官長に親近せざれ。

 

   ×遠邪人法・邪見縁

不親近諸外道。梵志尼。子等。及造世俗文筆。讃詠外書。及路伽耶陀。逆路伽耶陀者。

 諸の外道・梵志・尼・子等、及び世俗の文筆・讃詠の外書を造る、及び路伽耶陀・逆路伽耶陀の者に親近せざれ。

 

   ×遠凶険戯・散乱縁

亦不親近。諸有凶戯。相扠相撲。及那羅等。種種変現之戯。

 亦諸の有ゆる凶戲の相扠相撲、及び那羅等の種々変現の戲に親近せざれ。

 

   ×遠栴陀羅・悪業縁

又不親近旃陀羅。及畜豬羊鷄狗。畋猟魚捕。諸悪律儀。如是人等。或時来者。則為説法。無所ラ望。

 又旃陀羅、及び豬羊鶏狗を畜い畋猟漁捕する諸の悪律儀に親近せざれ。是の如き人等或時に来らば、則ち為に法を説いて・望する所なかれ。

 

   ×遠二乗衆・小涅槃縁

又不親近求声聞。比丘。比丘尼。優婆塞。優婆夷。亦不問訊。若於房中。若経行処。若在講堂中。不共住止。或時来者。随宜説法。無所ラ求。

 又声聞を求むる比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷に親近せざれ、亦問訊せざれ。若しは房中に於ても、若しは経行の処、若しは講堂の中に在っても、共に住止せざれ。或時に来らば宜しきに随って法を説いて・求する所なかれ。

[解説]

比丘(びく)・比丘尼(びくに)・優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい) 四衆。比丘は男性の出家した僧侶。比丘尼は出家した尼僧。優婆塞は在家の男性信徒。優婆夷は在家の女性信徒。

 

   ×遠欲想

文殊師利。又菩薩摩訶薩。不応於女人身。取能欲想生相。而為説法。亦不楽見。若入他家。不与少女。処女寡女等共語。

 文殊師利、又菩薩摩訶薩、女人の身に於て能く欲想を生ずる相を取って、為に法を説くべからず、亦見んと楽わざれ。若し他の家に入らんには、小女・処女・寡女等と共に語らざれ。

 

   ×遠不男・無志操之縁

亦復不近。五種不男之人。以為親厚。

 亦復五種不男の人に近づいて以て親厚を為さざれ。

 

   ×遠危害

不独入他家。若有因縁。須独入時。但一心念仏。

 独他の家に入らざれ。若し因縁あって独入ることを須いん時には但一心に仏を念ぜよ。

 

   ×遠嫌・生自愛縁

若為女人説法。不露歯笑。不現胸臆。乃至為法。猶不親厚。況復余事。

 若し女人の為に法を説かんには、歯を露わにして笑まざれ、胸臆を現わさざれ。乃至法の為にも猶お親厚せざれ。況や復余の事をや。

 

   ×遠畜養・生自愛縁

不楽畜年小弟子。沙弥小兒。亦不楽与同師。

 楽って年小の弟子・沙弥・小兒を畜えざれ。亦与に師を同じゅうすることを楽わざれ。

 


  △即近論近処 (近に即して近処を論ず)

常好坐禅。在於閑処。修摂其心。文殊師利。是名初親近処。

 常に坐禅を好んで閑かなる処に在って其の心を修摂せよ。文殊師利、是れを初の親近処と名く。

 

  △即非遠近論近処 (非遠近に即して近処を論ず)

   ×総標境地 (境智?)

復次菩薩摩訶薩。観一切法空。

 復次に菩薩摩訶薩、一切の法を観ずるに空なり、

 

   ×別釈境智

如実相。不顛倒。不動。不退。不転。如虚空。無所有性。一切語言道断。不生。不出。不起。無名。無相。実無所有。無量無辺。無碍無障。

 如実相なり、顛倒せず、動せず、退せず、転せず、虚空の如くにして所有の性なし。一切の語言の道断え、生ぜず、出せず、起せず。名なく相なく、実に所有なし。無量・無辺・無碍・無障なり。

 

   ×結成境智

但以因縁有。従顛倒生故説。常楽観如是法相。是名菩薩摩訶薩。第二親近処。

 但因縁を以て有り、顛倒に従って生ず。故に説く、常に楽って是の如き法相を観ぜよと。是を菩薩摩訶薩の第二の親近処と名く。

 


偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言

  爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言く、

 

 ○標章

 若有菩薩 於後悪世 無怖畏心 欲説此経

  若し菩薩あって 後の悪世に於て
  無怖畏の心をもって 此の経を説かんと欲せば

 

 ○釈行近二処 (二処を釈す)

  △事遠近 (事の遠近)

 応入行処 及親近処 常離国王 及国王子
 大臣官長 凶険戯者 及旃陀羅 外道梵志
 亦不親近 増上慢人 貧著小乗 三蔵学者
 破戒比丘 名字羅漢 及比丘尼 好戯笑者
 深著五欲 求現滅度 諸優婆夷 皆勿親近
 若是人等 以好心来 到菩薩所 為聞仏道
 菩薩則以 無所畏心 不懐ラ望 而為説法
 寡女処女 及諸不男 皆勿親近 以為親厚
 亦莫親近 屠兒魁膾 畋猟魚捕 為利殺害
 販肉自活 衒売女色 如是之人 皆勿親近
 凶険相撲 種種嬉戯 諸淫女等 尽勿親近
 莫独屏処 為女説法 若説法時 無得戯笑
 入里乞食 将一比丘 若無比丘 一心念仏
 是則名為 行処近処 以此二処 能安楽説

  行処 及び親近処に入るべし
  常に国王 及び国王子
  大臣官長 凶険の戲者
  及び旃陀羅 外道梵志を離れ
  亦 増上慢の人
  小乗に貧著する 三蔵の学者に親近せざれ
  破戒の比丘 名字の羅漢
  及び比丘尼の 戲笑を好む者
  深く五欲に著して 現の滅度を求むる
  諸の優婆夷に 皆親近することなかれ
  是の若き人等 好心を以て来り
  菩薩の所に到って 仏道を聞かんとせば
  菩薩則ち 無所畏の心を以て
  ・望を懐かずして 為に法を説け
  寡女処女 及び諸の不男に
  皆親近して 以て親厚を為すことなかれ
  亦 屠兒魁膾
  畋猟漁捕 利の為に殺害するに親近することなかれ
  肉を販って自活し 女色を衒売
  是の如きの人に 皆親近することなかれ
  凶険の相撲 種々の嬉戲
  諸の淫女等に 尽く親近することなかれ
  独屏処にして 女の為に法を説くことなかれ
  若し法を説かん時には 戲笑すること得ることなかれ
  里に入って乞食せんには 一りの比丘を将いよ
  若し比丘なくんば 一心に仏を念ぜよ
  是れ則ち名けて 行処近処とす
  此の二処を以て 能く安楽に説け

 

  △非遠非近

 又復不行 上中下法 有為無為 実不実法
 亦不分別 是男是女 不得諸法 不知不見
 是則名為 菩薩行処 一切諸法 空無所有
 無有常住 亦無起滅 是名智者 所親近処
 顛倒分別 諸法有無 是実非実 是生非生
 在於閑処 修摂其心 安住不動 如須弥山
 観一切法 皆無所有 猶如虚空 無有堅固
 不生不出 不動不退 常住一相 是名近処

  又復 上中下の法
  有為無為 実不実の法を行ぜざれ
  亦 是れ男是れ女と分別せざれ
  諸法を得ず 知らず見ず
  是れ則ち名けて 菩薩の行処とす
  一切の諸法は 空にして所有なし
  常住あることなく 亦起滅なし
  是れを智者の 所親近処と名く
  顛倒して 諸法は有なり無なり
  是れ実なり非実なり 是れ生なり非生なりと分別す
  閑かなる処に在って 其の心を修摂し
  安住して動せざること 須弥山の如くせよ
  一切の法を観ずるに 皆所有無し
  猶お虚空の如し 堅固なることあることなし
  不生なり不出なり 不動なり不退なり
  常住にして一相なり 是れを近処と名く

 

 ○行成

  △標

 若有比丘 於我滅後 入是行処 及親近処
 説斯経時 無有怯弱

  若し比丘あって 我が滅後に於て
  是の行処 及び親近処に入って
  斯の経を説かん時には 怯弱あることなけん

 

  △釈

 菩薩有時 入於静室
 以正憶念 随義観法 従禅定起 為諸国王
 王子臣民 婆羅門等 開化演暢 説斯経典
 其心安穏 無有怯弱

  菩薩時あって 静室に入り
  正憶念を以て 義に随って法を観じ
  禅定より起って 諸の国王
  王子臣民 婆羅門等の為に
  開化して演暢して 斯の経典を説かば
  其の心安穏にして 怯弱あることなけん

 

  △結

 文殊師利 是名菩薩
 安住初法 能於後世 説法華経

  文殊師利 是れ菩薩の
  初の法に安住して 能く後の世に於て
  法華経を説くと名く

 

◎口安楽行


長行

 ○標章

又文殊師利。如来滅後。於末法中。欲説是経。応住安楽行。

 又文殊師利、如来の滅後に末法の中に於て是の経を説かんと欲せば、安楽行に住すべし。

 

 ○行法

  △止行

   ×不説過

若口宣説。若読経時。不楽説人。及経典過。

 若しは口に宣説し若しは経を読まん時、楽って人及び経典の過を説かざれ。

 

   ×不軽慢

亦不軽慢。諸余法師。

 亦諸余の法師を軽慢せざれ。他人の好悪長短を説かざれ。

 

   ×不歎毀

不説他人。好悪長短。於声聞人。亦不称名。説其過悪。亦不称名。讃歎其美。

 声聞の人に於て亦名を称して其の過悪を説かざれ。亦名を称して其の美きを讃歎せざれ。

 

   ×不怨嫌

又亦不生。怨嫌之心。

 又亦怨嫌の心を生ぜざれ。

 

  △観行

善修如是。安楽心故。諸有聴者。不逆其意。有所難問。不以小乗法答。但以大乗。而為解説。令得一切種智。


 善く是の如き安楽の心を修するが故に、諸の聴くことあらん者其の意に逆わじ。難問する所あらば小乗の法を以て答えざれ。但大乗を以て為に解説して一切種智を得せしめよ。


偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言

 爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

 

 ○標章

  △止行

 菩薩常楽 安穏説法 於清浄地 而施牀座
 以油塗身 澡浴塵穢 著新浄衣 内外倶浄

  菩薩常に楽って 安穏に法を説け
  清浄の地に於て 牀座を施し
  油を以て身に塗り 塵穢を澡浴し
  新浄の衣を著 内外倶に浄くして

 

 ○行法

   ×不軽慢

 安処法座 随問為説

  法座に安処して 問に随って為に説け

 

   ×不歎毀

 若有比丘 及比丘尼
 諸優婆塞 及優婆夷 国王王子 群臣士民
 以微妙義 和顔為説 若有難問 義随而答

  若し比丘 及び比丘尼
  諸の優婆塞 及び優婆夷
  国王王子 群臣士民あらば
  微妙の義を以て 和顔にして為に説け
  若し難問することあらば 義に随って答えよ

 

   ×不説過

 因縁譬喩 敷演分別 以是方便 皆使発心
 漸漸増益 入於仏道

  因縁譬喩をもって 敷演し分別せよ
  是の方便を以て 皆発心せしめ
  漸漸に増益して 仏道に入らしめよ

 

   ×不怨嫌

 除嬾惰意 及懈怠想
 離諸憂悩 慈心説法

  嬾惰の意 及び懈怠の想を除き
  諸の憂悩を離れて 慈心をもって法を説け

 

  △観行

 昼夜常説 無上道教
 以諸因縁 無量譬喩 開示衆生 咸令歓喜
 衣服臥具 飲食医薬 而於其中 無所ラ望
 但一心念 説法因縁 願成仏道 令衆亦爾
 是則大利 安楽供養

  昼夜常に 無上道の教を説け
  諸の因縁 無量の譬喩を以て
  衆生に開示して 咸く歓喜せしめよ
  衣服臥具 飲食医薬
  而も其の中に於て ・望する所なかれ
  但一心に 説法の因縁を念じ
  仏道を成じて 衆をして亦爾ならしめんと願うべし
  是れ則ち大利 安楽の供養なり

 

 ○行成

  △標章

 我滅度後 若有比丘
 能演説斯 妙法華経

  我が滅度の後に 若し比丘あって
  能く斯の 妙法華経を演説せば

 

  △無過難除

 心無嫉恚 諸悩障碍
 亦無憂愁 及罵詈者 又無怖畏 加刀杖等
 亦無擯出 安住忍故

  心に嫉恚 諸悩障碍なく
  亦憂愁 及び罵詈する者なく
  又怖畏し 刀杖を加えらるる等なく
  亦擯出せらるることなけん 忍に安住するが故に

 

  △有善行成

 智者如是 善修其心
 能住安楽 如我上説

  智者是の如く 善く其の心を修せば
  能く安楽に住すること 我が上に説くが如くならん

 

  △格量功徳

 其人功徳 千万億劫
 算数譬喩 説不能尽

  其の人の功徳は 千万億劫に
  算数譬喩をもって 説くとも尽くすこと能わじ



◎意安楽行長行


長行

 ○標章

又文殊師利。菩薩摩訶薩。於後末世。法欲滅時。受持読誦。斯経典者。

 又文殊師利、菩薩摩訶薩後の末世の法滅せんと欲せん時に於て斯の経典を受持し読誦せん者は、

 

 ○行法

  △止行

   ×不嫉諂

無懐嫉妬。諂誑之心。

 嫉妬・諂誑の心を懐くことなかれ。

 

   ×不軽罵

亦勿軽罵。仏道学者。求其長短。

 亦仏道を学する者を軽罵し、其の長短を求むることなかれ。

 

   ×不悩乱

若比丘。比丘尼。優婆塞。優婆夷。求声聞者。求辟支仏者。求菩薩道者。無得悩之。令其疑悔。語其人言。汝等去道甚遠。終不能得。一切種智。所以者何。汝是放逸之人。於道懈怠故。

 若し比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷の声聞を求むる者・辟支仏を求むる者・菩薩の道を求むる者、之を悩まし其れをして疑悔せしめて、其の人に語って汝等道を去ること甚だ遠し、終に一切種智を得ること能わじ。
 所以は何ん、汝は是れ放逸の人なり、道に於て懈怠なるが故にと言うこと得ることなかれ。

[解説]

比丘(びく)・比丘尼(びくに)・優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい) 四衆。比丘は男性の出家した僧侶。比丘尼は出家した尼僧。優婆塞は在家の男性信徒。優婆夷は在家の女性信徒。

 

   ×不諍競

又亦不応。戯論諸法。有所諍競。

 又亦諸法を戲論して諍競する所あるべからず。

 

  △観行

   ×起大悲心・違於嫉諂

当於一切衆生。起大悲想。於諸如来。起慈父想。

 当に一切衆生に於て大悲の想を起し、諸の如来に於て慈父の想を起し、

 

   ×起大師想・違於悩乱

於諸菩薩。起大師想。於十方諸大菩薩。常応深心。恭敬礼拝。

 諸の菩薩に於て大師の想を起すべし。十方の諸の大菩薩に於て常に深心に恭敬・礼拝すべし。

 

   ×平等説法・違於諍論

於一切衆生。平等説法。以順法故。不多不少。乃至深愛法者。亦不為多説。

 一切衆生に於て平等に法を説け。法に順ずるを以ての故に多くもせず少くもせざれ。乃至深く法を愛せん者にも亦為に多く説かざれ。

 

※ 底本科段には×が4箇所あるはずであるが底本本文には三箇所のみ

 ○結行成 (行成)

  △止行・由止悪悪不能加

文殊師利。是菩薩摩訶薩。於後末世。法欲滅時。有成就。是第三安楽行者。説是法時。無能悩乱。

 文殊師利、是の菩薩摩訶薩後の末世の法滅せんと欲せん時に於て、是の第三の安楽行を成就することあらん者は、是の法を説かん時能く悩乱するものなけん。

 

  △観行・由観行勝人来集

得好同学。共読誦是経。亦得大衆。而来聴受。聴已能持。持已能誦。誦已能説。説已能書。若使人書。供養経巻。恭敬尊重讃歎。

 好き同学の共に是の経を読誦するを得、亦大衆の而も来って聴受し、聴き已って能く持ち、持ち已って能く誦し、誦し已って能く説き、説き已って能く書き、若しは人をしても書かしめ、経巻を供養し、恭敬・尊重・讃歎するを得ん。

 


偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。 而説偈言

 爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

 

 ○止行

 若欲説是経

  若し是の経を説かんと欲せば 

 

  △不嫉諂

 当捨嫉恚慢 諂誑邪偽心 常修質直行

  当に嫉恚慢
  諂誑邪偽の心を捨てて 常に質直の行を修すべし

 

  △不軽罵

 不軽蔑於人

  人を軽蔑せず 

 

  △不諍競

 亦不戯論法

  亦法を戲論せざれ

 

  △不悩乱

 不令他疑悔 云汝不得仏

  他をして疑悔せしめて 汝は仏を得じと云わざれ

 

 ○観行

 是仏子説法


  是の仏子法を説かんには

 

  △大悲心

 常柔和能忍 慈悲於一切 不生懈怠心

  常に柔和にして能く忍び
  一切を慈悲して 懈怠の心を生ぜざれ

 

  △大師想

 十方大菩薩 愍衆故道行 応生恭敬心 是則我大師

  十方の大菩薩 衆を愍むが故に道を行ずるに
  恭敬の心を生ずべし 是れ則ち我が大師なりと

 

  △慈父想

 於諸仏世尊 生無上父想

  諸仏世尊に於て 無上の父の想を生じ

  △平等説法

 破於慢心 説法無障碍

  ・慢の心を破して 法を説くに障碍なからしめよ

 ○行成

 第三法如是 智者応守護 一心安楽行 無量衆所敬

  第三の法是の如し 智者守護すべし
  一心に安楽に行ぜば 無量の衆に敬われん

 

◎誓願安楽行


長行

 ○標章

又文殊師利。菩薩摩訶薩。於後末世。法欲滅時。有受持法華経者。

 又文殊師利、菩薩摩訶薩後の末世の法滅せんと欲せん時に於て法華経を受持することあらん者は、

 

 ○行法

  △誓願境

   ×慈誓境

於在家出家人中。生大慈心。

 在家・出家の人の中に於て大慈の心を生じ、

 

   ×悲誓境

於非菩薩人中。生大悲心。

 菩薩に非る人の中に於て大悲の心を生じて、

 

  △起誓願由

応作是念。

 是の念を作すべし、

 

   ×慈誓由

如是之人。則為大失。如来方便。随宜説法。

 是の如きの人は則ち為れ大に如来の方便随宜の説法を失えり。

 

   ×悲誓由

不聞不知不覚。不問不信不解。

 聞かず知らず覚らず、問わず信ぜず解せず。

 

  △正立誓願

其人雖不問。不信不解是経。我得阿耨多羅三藐三菩提時。随在何地。以神通力。智慧力。引之令得。住是法中。

 其の人是の経を問わず信ぜず解せずと雖も、我阿耨多羅三藐三菩提を得ん時、随って何れの地に在っても、神通力・智慧力を以て、之を引いて是の法の中に住することを得せしめん。

[解説]

阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい) 最高の正しい悟りの意味。サンスクリット anuttara samyaksambodhih の音写。阿耨多羅(あのくたら anuttara)は「無上の」という意味。三藐(さんみゃく samyak)は「正しい」の意味。三菩提(さんぼだい sambodhih)は「悟り」の意味。

 

 ○結行成 (行成)

  △総結無過失

文殊師利。是菩薩摩訶薩。於如来滅後。有成就。此第四法者。説是法時。無有過失。

 文殊師利、是の菩薩摩訶薩如来の滅後に於て此の第四の法を成就することあらん者は、是の法を説かん時、過失あることなけん。

 

  △別結慈悲行成

常為比丘。比丘尼。優婆塞。優婆夷。国王王子。大臣人民。婆羅門居士等。供養恭敬。尊重讃歎。虚空諸天。為聴法故。亦常随侍。若在聚落城邑。空閑林中。人来欲難問。諸天昼夜。常為法故。而衛護之。能令聴者。皆得歓喜。

 常に比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷・国王・王子・大臣・人民・婆羅門・居士等に供養・恭敬・尊重・讃歎せらるることを為ん。虚空の諸天、法を聴かんが為の故に亦常に随侍せん。若し聚落・城邑・空閑・林中に在らんとき、人あり来って難問せんと欲せば、諸天昼夜に常に法の為の故に而も之を衛護し、能く聴者をして皆歓喜することを得せしめん。

[解説]

比丘(びく)・比丘尼(びくに)・優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい) 四衆。比丘は男性の出家した僧侶。比丘尼は出家した尼僧。優婆塞は在家の男性信徒。優婆夷は在家の女性信徒。

 

  △釈誓願行成

所以者何。此経是一切。過去未来現在。諸仏神力所護故。

  所以は何ん、此の経は是れ一切の過去・未来・現在の諸仏の神力をもって護りたもう所なるが故に。

 

 ○讃歎経妙 (経妙を歎ず)

  ●法説

  △昔未顕説

文殊師利。是法華経。於無量国中。乃至名字。不可得聞。何況得見。受持読誦。

 文殊師利、是の法華経は無量の国の中に於て、乃至名字をも聞くことを得べからず。

 

  ●譬喩


  △不与珠譬
         開譬

   ×威服諸国

文殊師利。譬如強力。転輪聖王。欲以威勢。降伏諸国。而諸小王。不順其命。

 何に況や見ることを得受持し読誦せんをや。文殊師利、譬えば強力の転輪聖王の、威勢を以て諸国を降伏せんと欲せんに、而も諸の小王其の命に順わざらん。

 

   ×起兵往伐

時転輪王。起種種兵。而往討伐。

 時に転輪王種々の兵を起して往いて討伐するに、

 

   ×有功歓喜

王見兵衆。戦有功者。即大歓喜。

 王、兵衆の戦うに功ある者を見て即ち大に歓喜し、

 

   ×随功賞賜

随功賞賜。或与田宅。聚落城邑。或与衣服。厳身之具。或与種種珍宝。金銀。瑠璃。ィゥ。碼碯。珊瑚。琥珀。象馬。車乗。奴婢。人民。

 功に随って賞賜し、或は田宅・聚落・城邑を与え、或は衣服・厳身の具を与え、或は種々の珍宝を金・銀・瑠璃・・・・碼碯・珊瑚・琥珀・象馬・車乗・奴婢・人民を与う。

 

   ×而不与珠

唯髻中明珠。不以与之。所以者何。独王頂上。有此一珠。若以与之。王諸眷属。必大驚怪。

 唯髻中の明珠のみを以て之を与えず。所以は何ん、独王の頂上に此の一つの珠あり。若し以て之を与えば、王の諸の眷属必ず大に驚き怪まんが如く、

 


   合譬

文殊師利。如来亦復如是。

 文殊師利、如来も亦復是の如し。

 

   ×合威服諸国

以禅定智慧力。得法国土。王於三界。

 禅定・智慧の力を以て法の国土を得て三界に王たり。

 

   ×合小王不順

而諸魔王。不肯順伏。

 而るを諸の魔王肯て順伏せず。

 

   ×合起兵往伐

如来賢聖諸将。与之共戦。

 如来の賢聖の諸将之と共に戦うに、

 

   ×合有功歓喜

其有功者。心亦歓喜。

 其の功ある者には心亦歓喜して、

 

   ×合随功賞賜

於四衆中。為説諸経。令其心悦。賜以禅定。解脱。無漏。根力。諸法之財。又復賜与。涅槃之城。言得滅度。引導其心。令皆歓喜。

 四衆の中に於て為に諸経を説いて其の心をして悦ばしめ、賜うに禅定・解脱・無漏根・力の諸法の財を以てし、又復涅槃の城を賜与して、滅度を得たりと言って其の心を引導して皆歓喜せしむ。

 

   ×合而不与珠

而不為説。是法華経。

 而も為に是の法華経を説かず。

 


  △与珠譬
   開譬

   ×大勲

文殊師利。如転輪王。見諸兵衆。有大功者。心甚歓喜。

 文殊師利、転輪王の諸の兵衆の大功ある者を見ては心甚だ歓喜して、

 

   ×与珠

以此難信之珠。久在髻中。不妄与人。而今与之。

 此の難信の珠の久しく髻中に在って妄りに人に与えざるを以て、今之を与えんが如く、

 


   合譬

如来亦復如是。

 如来も亦復是の如し。

 

   ×合有勲

於三界中。為大法王。以法教化。一切衆生。見賢聖軍。与五陰魔。煩悩魔。死魔共戦。有大功勲。滅三毒。出三界。破魔網。爾時如来。亦大歓喜。

 三界の中に於て大法王たり。法を以て一切衆生を教化す。賢聖の軍五陰魔・煩悩魔・死魔と共に戦うに大功勲有って、三毒を滅し、三界を出でて魔網を破するを見ては、爾の時に如来亦大に歓喜して、

 

   ×合与珠

此法華経。能令衆生。至一切智。一切世間。多怨難信。先所未説。而今説之。文殊師利。此法華経。是諸如来。第一之説。於諸説中。最為甚深。末後賜与。如彼強力之王。久護妙珠。今乃与之。文殊師利。此法華経。諸仏如来。秘密之蔵。於諸経中。最在其上。長夜守護。不妄宣説。始於今日。乃与汝等。而敷演之。

 此の法華経の能く衆生をして一切智に至らしめ、一切世間に怨多くして信じ難く、先に未だ説かざる所なるを而も今之を説く。文殊師利、此の法華経は是れ諸の如来の第一の説、諸説の中に於て最も為れ甚深なり。末後に賜与すること、彼の強力の王の久しく護れる明珠を、今乃ち之を与うるが如し。文殊師利、此の法華経は諸仏如来の秘密の蔵なり。諸経の中に於て最も其の上にあり。長夜に守護して妄りに宣説せざるを、始めて今日に於て乃ち汝等がために而も之を敷演す。




偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言

 爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

 

 ○誓願行成 (誓願行成ず)

 常忍辱行 哀愍一切 乃能演説 仏所讃経

  常に忍辱を行じ 一切を哀愍して
  乃ち能く 仏の讃めたもう所の経を演説す

 

 ○誓願境 (誓願の境)

 後末世時 持此経者 於家出家 及非菩薩
 応生慈悲

  後の末世の時に 此の経を持たん者は
  家と出家と 及び非菩薩とに於て
  慈悲を生ずべし 

 

 ○誓願由 (誓願の由)

 斯等不聞 不信是経 則為大失

  斯れ等
  是の経を聞かず信ぜず 則ち為れ大に失えり

 

 ○正立誓願 (正しく誓願す)

 我得仏道 以諸方便 為説此法 令住其中

  我仏道を得て 諸の方便を以て
  為に此の法を説いて 其の中に住せしめん

 

 ○讃歎経妙 (経妙を讃ず)

  △不与珠譬

 譬如強力 転輪之王 兵戦有功 賞賜諸物
 象馬車乗 厳身之具 及諸田宅 聚落城邑
 或与衣服 種種珍宝 奴婢財物 歓喜賜与

  譬えば強力の 転輪の王
  兵の戦う功あるに 諸物の
  象馬車乗 厳身の具
  及び諸の田宅 聚落城邑を賞賜し
  或は衣服 種々の珍宝
  奴婢財物を与え 歓喜して賜与す

 

  △与珠譬

 如有勇健 能為難事 王解髻中 明珠賜之

  如し勇健にして 能く難事を為すことあるには
  王髻中の 明珠を解いて之を賜わんが如く

 

  △合不与珠

 如来亦爾 為諸法王 忍辱大力 智慧法蔵
 以大慈悲 如法化世 見一切人 受諸苦悩
 欲求解脱 与諸魔戦 為是衆生 種種説法
 以大方便 説此諸経

  如来も亦爾なり 為れ諸法の王
  忍辱の大力 智慧の法蔵あり
  大慈悲を以て 法の如く世を化す
  一切の人の 諸の苦悩を受け
  解脱を欲求して 諸の魔と戦うを見て
  是の衆生の為に 種々の法を説き
  大方便を以て 此の諸経を説く

 

  △合与珠

 既知衆生 得其力已
 末後乃為 説是法華 如王髻解 明珠与之
 此経為尊 衆経中上 我常守護 不妄開示
 今正是時 為汝等説

  既に衆生 其の力を得已んぬと知っては
  末後に乃ち為に 是の法華を説くこと
  王髻の 明珠を解いて之を与えんが如し
  此の経は為れ尊 衆経の中の上なり
  我常に守護して 妄りに開示せず
  今正しく是れ時なり 汝等が為に説く

 

◎総明四安楽行成之相 (◎総じて四安楽行成の相を明す)

 ○結勧四行 (四行を結勧す)

 我滅度後 求仏道者
 欲得安穏 演説斯経 応当親近 如是四法

  我が滅度の後に 仏道を求めん者
  安穏にして 斯の経を演説することを得んと欲せば
  応当に 是の如き四法に親近すべし

 

 ○三障清浄即是三法転 (三障清浄)

  △転苦障成現報

 読是経者 常無憂悩 又無病痛 顔色鮮白

  是の経を読まん者は 常に憂悩なく
  又病痛なく 顔色鮮白ならん

 

  △転業障成生報

 不生貧窮 卑賎醜陋

  貧窮 卑賎醜陋に生れじ

 

  △転惑障成後報

   ×貪転

 衆生楽見 如慕賢聖
 天諸童子 以為給使

  衆生見んと楽うこと 賢聖を慕うが如くならん
  天の諸の童子 以て給使を為さん

 

   ×瞋転

 刀杖不加 毒不能害
 若人悪罵 口則閉塞 遊行無畏 如師子王

  刀杖も加えず 毒も害すること能わじ
  若し人悪み罵らば 口則ち閉塞せん
  遊行するに畏れなきこと 師子王の如く

 

   ×痴転

 智慧光明 如日之照

  智慧の光明 日の照すが如くならん

 

   ×総明一切障転

    ●夢入十信

 若於夢中 但見妙事
 見諸如来 坐師子座 諸比丘衆 圍繞説法
 又見龍神 阿修羅等 数如恒沙 恭敬合掌
 自見其身 而為説法

  若し夢の中に於ても 但妙なる事を見ん
  諸の如来の 師子座に坐して
  諸の比丘衆に 圍繞せられて説法したもうを見ん
  又龍神 阿修羅等
  数恒沙の如くにして 恭敬合掌し
  自ら其の身を見るに 而も為に法を説くこと見ん

 

    ●夢入十住

 又見諸仏 身相金色
 放無量光 照於一切 以梵音声 演説諸法
 仏為四衆 説無上法 見身処中 合掌讃仏
 聞法歓喜 而為供養 得陀羅尼 証不退智
 仏知其心 深入仏道 即為授記 成最正覚
 汝善男子 当於来世 得無量智 仏之大道
 国土厳浄 広大無比 亦有四衆 合掌聴法

  又諸仏の 身相金色にして
  無量の光を放って 一切を照し
  梵音声を以て 諸法を演説し
  仏四衆の為に 無上の法を説きたもう
  身を見るに中に処して 合掌して仏を讃じ
  法を聞き歓喜して 供養を為し
  陀羅尼を得 不退智を証す
  仏其の心 深く仏道に入れりと知しめして
  即ち為に 最正覚を成ずることを授記して
  汝善男子 当に来世に於て
  無量智の 仏の大道を得て
  国土厳浄にして 広大なること比なく
  亦四衆あり 合掌して法を聴くべしとのたもうを見ん

 

    ●夢入十行

 又見自身 在山林中 修習善法 証諸実相

  又自身 山林の中に在って
  善法を修習し 諸の実相を証し

 

    ●夢入十地

 深入禅定 見十方仏

  深く禅定に入って 十方の仏を見たてまつると見ん

 

    ●夢入妙覚

 諸仏身金色 百福相荘厳 聞法為人説 常有是好夢
 又夢作国王 捨宮殿眷属 及上妙五欲 行詣於道場
 在菩提樹下 而処師子座 求道過七日 得諸仏之智
 成無上道已 起而転法輪 為四衆説法 経千万億劫
 説無漏妙法 度無量衆生 後当入涅槃 如煙尽燈滅
 若後悪世中 説是第一法 是人得大利 如上諸功徳

  諸仏の身金色にして 百福の相荘厳したもう
  法を聞いて人の為に説く 常に是の好き夢あらん
  又夢むらく国王と作って 宮殿眷属
  及び上妙の五欲を捨てて 道場に行詣し
  菩提樹下にあって 師子座に処し
  道を求むること七日過ぎて 諸仏の智を得
  無上道を成じ已り 起って法輪を転じ
  四衆の為に法と説くこと 千万億劫を経
  無漏の妙法を説き 無量の衆生を度して
  後に当に涅槃を入ること 煙尽きて燈の滅ゆるが如し
  若し後の悪世の中に 是の第一の法を説かば
  是の人大利を得んこと 上の諸の功徳の如くならん



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