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■ 煩悩を欲、有漏、無明の三つの漏に分ける
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四流體性 | |||
欲流 |
29 | 欲望が内心の善の性質を洗い流してしまう | |
愛 | 5 | 人間の最も根源的な欲望 | |
恚 | 5 | いかり憎むこと | |
慢 | 5 | 他と比較して驕慢の心を起こすこと | |
疑 | 4 | 仏教への躊躇、真理を疑う | |
纒 | 10 | 内心に潜む悪が外にでて纏わり付くこと | |
有流 |
28 | 煩悩のあるものの考えが内心の善の性質を洗い流してしまう | |
愛 | 10 | 人間の最も根源的な欲望 | |
慢 |
10 |
他と比較して驕慢の心を起こすこと |
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疑 | 8 | 仏教への躊躇、真理を疑う | |
見流 |
36 | 思想的・観念的迷いが内心の善の性質を洗い流してしまう | |
欲界 | 12 | 欲望にとらわれた生物が住む世界(地獄,餓鬼,畜生,修羅,人間,天) | |
色界 | 12 | 欲望は超越したが物質的条件(色)にとらわれた生物が住む世界 | |
無色界 | 12 | 欲望も物質的条件も超越し精神的条件のみを有する生物が住む世界 | |
無明流 |
15 | 無知が内心の善の性質を洗い流してしまう | |
欲界 | 5 | 欲望にとらわれた生物が住む世界(地獄,餓鬼,畜生,修羅,人間,天) | |
色界 | 5 | 欲望は超越したが物質的条件(色)にとらわれた生物が住む世界 | |
無色界 | 5 | 欲望も物質的条件も超越し精神的条件のみを有する生物が住む世界 | |
(合計) | 108 |
本文 T28 p0192b
四流(しる) 中村元「仏教語大辞典」 P534 b P530 d 欲流(よくる) 中村元「仏教語大辞典」 P1399 a 有流(うる) 中村元「仏教語大辞典」 P89 a 見流(けんる) 中村元「仏教語大辞典」 P324 a 無明流(むみょうる) 中村元「仏教語大辞典」 P1348 a 欲流、有流、見流、無明流については意味を私が推定した。
四取體性 | |||
欲取 |
34 | 欲望に執着すること | |
愛 | 5 | 人間の最も根源的な欲望 | |
恚 | 5 | いかり憎むこと | |
慢 | 5 | 他と比較して驕慢の心を起こすこと | |
無明 |
5 | 無知なこと | |
疑 | 4 | 仏教への躊躇、真理を疑う | |
纒 | 10 | 内心に潜む悪が外にでて纏わり付くこと | |
見取 |
30 | 悪い見解に執着すること | |
欲界 | 10 | 欲望にとらわれた生物が住む世界(地獄,餓鬼,畜生,修羅,人間,天) | |
色界 | 10 | 欲望は超越したが物質的条件(色)にとらわれた生物が住む世界 | |
無色界 | 10 | 欲望も物質的条件も超越し精神的条件のみを有する生物が住む世界 | |
戒取 |
6 | 誤った戒律を修行すること | |
欲界 | 2 | 欲望にとらわれた生物が住む世界(地獄,餓鬼,畜生,修羅,人間,天) | |
色界 | 2 | 欲望は超越したが物質的条件(色)にとらわれた生物が住む世界 | |
無色界 | 2 | 欲望も物質的条件も超越し精神的条件のみを有する生物が住む世界 | |
我語取 |
38 | 我見に執着すること | |
愛 | 10 | 人間の最も根源的な欲望 | |
慢 | 10 | 他と比較して驕慢の心を起こすこと | |
無明 | 10 | 無知なこと | |
疑 | 8 | 仏教への躊躇、真理を疑う | |
(合計) | 108 |
T28 p0193a
四取(ししゅ) 中村元「仏教語大辞典」 P514 d
参考 『阿毘曇毘婆沙論卷第二十六』T28 P189 a
注意 梵本などに当たっていないので解説は漢文仏教用語の辞書や資料からの解釈である