道頓堀の戎橋界隈が賑わっているのは江戸時代も現在もかわらない。大阪名物？「かに道楽」、「くいだおれ」、「づぼらや」なども元気だ。筆者がファンの、中華料理「ハマムラ」やうどん屋「今井」も暖簾をしっかりまもっている。

　とろが、肝心の芝居小屋が元気がないように感じられる。また、馬券売り場やパチンコ屋が林立し、ゴミゴミしたギャンブルの街と化してしまったような気がして残念だ。女の子をナンパしようとする声がしつこく飛び交う。現在の戎橋は「ひっかけ橋」ともいう。貧相で品のない街になってきた。遠方の人は一度行ったら嫌気がさすかも知れない。

　そんな戎橋であるが、心斎橋や難波を歩いていて戎橋にさしかかると、パッと左右にまっすぐな道頓堀川が開ける。大阪八百八橋の名残である。ギター演奏をする若者に、露天商・・・ここばかりは速歩きの大阪人もゆっくり歩く。