妙法蓮華経授記品第六


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科段

譬説周授記段

迦葉に記を授く

長行
偈頌

三人に記を授く

◎三人記を請う

◎須菩提に記を与う

長行
偈頌

 

◎迦旃延に記を与う

長行
偈頌

◎目連にに記を与う

長行
偈頌

下根の授記並びに許説の宿縁

 

譬説周授記段

□第二譬説周・第四授記段

妙法蓮華経授記品第六

迦葉授記

長行

◎行因

爾時世尊。是説偈已。告諸大衆。唱如是言。我此弟子。摩訶迦葉。於未来世。当得奉覲。三百万億。諸仏世尊。供養恭敬。尊重讃歎。広宣諸仏。無量大法。

 爾の時に世尊、是の偈を説き已って、諸の大衆に告げて、是の如き言を唱えたまわく、我が此の弟子摩訶迦葉、未来世に於て当に三百万億の諸仏世尊を奉覲して、供養・恭敬・尊重・讃歎し、広く諸仏の無量の大法を宣ぶることを得べし。

 

◎得果

於最後身。得成為仏。名曰光明如来。応供。正ェ知。明行足。善逝。世間解。無上士。調御丈夫。天人師。仏。世尊。

 最後身に於て仏になることを得ん、名を光明如来・応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊といわん。

 

◎劫国

国名光徳。劫名大荘厳。

 国を光徳と名け、劫を大荘厳と名けん。

 

◎仏寿

仏寿十二小劫。

 仏の寿は十二小劫、

 

◎正像

正法住世。二十小劫。像法亦住。二十小劫。

 正法世に住すること二十小劫、像法亦住すること二十小劫ならん。

 

◎国浄

国界厳飾。無諸穢悪。瓦礫荊棘。便利不浄。其土平正。無有高下。坑坎堆阜。瑠璃為地。宝樹行列。黄金為縄。以界道側。散諸法華。周ェ清浄。其国菩薩。無量千億。諸声聞衆。亦復無数。無有魔事。雖有魔及魔民。皆護仏法。

 国界厳飾にして、諸の穢悪・瓦礫・荊棘・便利の不浄なく、其の土平正にして、高下・坑坎・堆阜あることなけん。瑠璃を地と為して宝樹行列し、黄金を縄と為して以て道の側を界い、諸の宝華を散じ、周遍して清浄ならん。其の国の菩薩無量千億にして、諸の声聞衆亦復無数ならん。魔事あることなけん。魔及び魔民ありと雖も皆仏法を護らん。

 

 

偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言

 爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、



◎行因

 告諸比丘 我以仏眼 見是迦葉 於未来世
 過無数劫 当得作仏 而於来世 供養奉覲
 三百万億 諸仏世尊 為仏智慧 浄修梵行
 供養最上 二足尊已 修習一切 無上之慧

  諸の比丘に告ぐ 我仏眼を以て
  是の迦葉を見るに 未来世に於て
  無数劫を過ぎて 当に作仏することを得べし
  而も来世に於て 三百万億の
  諸仏世尊を 供養し奉覲して
  仏の智慧の為に 浄く梵行を修せん
  最上の 二足尊を供養し已って
  一切の 無上の慧を修習し

 

◎得果

 於最後身 得成為仏

  最後身に於て 仏に成為ることを得ん

 

◎国浄

 其土清浄 瑠璃為地
 多諸宝樹 行列道側 金縄界道 見者歓喜
 常出好香 散衆名華 種種奇妙 以為荘厳
 其地平正 無有丘坑 諸菩薩衆 不可称計
 其心調柔 逮大神通 奉持諸仏 大乗経典
 諸声聞衆 無漏後身 法王之子 亦不可計
 乃以天眼 不能数知

  其の土清浄にして 瑠璃を地と為し
  諸の宝樹多くして 道の側に行列し
  金縄道を界いて 見る者歓喜せん
  常に好香を出し 衆の名華を散じて
  種々の奇妙なる 以て荘厳と為し
  其の地平正にして 丘坑あることなけん
  諸の菩薩衆 称計すべからず
  其の心調柔にして 大神通に逮び
  諸仏の 大乗経典を奉持せん
  諸の声聞衆の 無漏の後身
  法王の子なる 亦計るべからず
  乃ち天眼を以ても 数え知ること能わじ

 

◎仏寿

 其仏当寿 十二小劫

  其の仏は当に寿 十二小劫なるべし

 

◎正像

 正法住世 二十小劫 像法亦住 二十小劫
 光明世尊 其事如是

  正法世に住すること 二十小劫
  像法亦住すること 二十小劫ならん
  光明世尊 其の事是の如し

 

三人授記 (三人に記を授く)

◎三人請記 (三人記を請う)

○正請 (正しく請う)

爾時大目。連。須菩提。摩訶迦旃延等。皆悉悚慄。一心合掌。瞻仰世尊。目不暫捨。即共同声。而説偈言

 爾の時に大目・連・須菩提・摩訶迦旃延等、皆悉く悚慄して一心に合掌し、世尊を瞻仰して目暫くも捨てず。即ち共に声を同じゅうして、偈を説いて言さく、



 大雄猛世尊 諸釈之法王 哀愍我等故 而賜仏音声

  大雄猛世尊 諸釈の法王
  我等を哀愍したもうが故に 而も仏の音声を賜え

 

○開譬

 若知我深心 見為授記者 如以甘露灑 熱除得清涼
 如従飢国来 忽遇大王膳 心猶懐疑懼 未敢即便食
 若復得王教 然後乃敢食

  若し我が深心を知しめして 授記せられば
  甘露を以て灑ぐに 熱を除いて清涼を得るが如くならん
  飢えたる国より来って 忽ちに大王の膳に遇わんに
  心猶お疑懼を懐いて 未だ敢て即便ち食せず
  若し復王の教を得ば 然して後に乃ち敢て食せんが如く

 

○合譬

 我等亦如是 毎惟小乗過
 不知当云何 得仏無上慧 雖聞仏音声 言我等作仏
 心尚懐憂懼 如未敢便食 若蒙仏授記 爾乃快安楽

  我等も亦是の如し 毎に小乗の過を惟うて
  当に云何して 仏の無上慧を得べきを知らず
  仏の音声の 我等作仏せんと言うを聞くと雖も
  心尚お憂懼を懐くこと 未だ敢て便ち食せざるが如し
  若し仏の授記を蒙りなば 爾して乃ち快く安楽ならん

 

○結成

 大雄猛世尊 常欲安世間 願賜我等記 如飢須教食

  大雄猛世尊 常に世間を安んぜんと欲す
  願わくは我等に記を賜え 飢えて教を須って食するが如くならん

 

◎須菩提授記 (須菩提に記を与う)


長行

爾時世尊。知諸大弟子。心之所念。告諸比丘。

 爾の時に世尊、諸の大弟子の心の所念を知しめして、諸の比丘に告げたまわく、

 

△行因

是須菩提。於当来世。奉覲三百万億。那由他仏。供養恭敬。尊重讃歎。常修梵行。具菩薩道。

 是の須菩提は当来世に於て、三百万億那由他の仏を奉覲して、供養・恭敬・尊重・讃歎し、常に梵行を修し、菩薩の道を具して

 

△得果

於最後身。得成為仏。号曰名相如来。応供。正ェ知。明行足。善逝。世間解。無上士。調御丈夫。天人師。仏。世尊。

 最後身に於て仏に成為ることを得ん、号を名相如来・応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊といわん。

 

△劫国

劫名有宝。国名宝生。其土平正。頗黎為地。宝樹荘厳。無諸丘坑。沙礫荊棘。便利之穢。宝華覆地。周ェ清浄。其土人民。皆処宝臺。珍妙楼閣。声聞弟子。無量無辺。算数譬喩所不能知。諸菩薩衆。無数千万億那由他。

 劫を有宝と名け、国を宝生と名けん。其の土平正にして頗黎を地と為し、宝樹荘厳して、諸の丘坑・沙礫・荊棘・便利の穢なく、宝華地に覆い、周遍して清浄ならん。其の土の人民皆宝臺・珍妙の楼閣に処せん。声聞の弟子無量無辺にして、算数・譬喩の知ること能わざる所ならん。諸の菩薩衆、無数千万億那由他ならん。

 

△仏寿

仏寿十二小劫。正法住世。二十小劫。像法亦住。二十小劫。其仏常処虚空。衆為説法。度脱無量菩薩。及声聞衆。

 仏の寿は十二小劫、正法世に住すること二十小劫、像法亦住すること二十小劫ならん。其の仏常に虚空に処して衆の為に法を説いて、無量の菩薩及び声聞衆を度脱せん。

 


偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言

  爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

 

△誡聴

 諸比丘衆 今告汝等 皆当一心 聴我所説

  諸の比丘衆 今汝等に告ぐ
  皆当に一心に 我が所説を聴くべし

 

△行因

 我大弟子 須菩提者 当得作仏 号曰名相
 当供無数 万億諸仏 随仏所行 漸具大道

  我が大弟子 須菩提は
  当に作仏することを得べし 号を名相といわん
  当に無数 万億の諸仏を供し
  仏の所行に随って 漸く大道を具すべし

 

△得果

 最後身得 三十二相 端正・妙 猶如宝山

  最後身に 三十二相を得て
  端正・妙なること 猶お宝山の如くならん

 

△国浄

 其仏国土 厳浄第一 衆生見者 無不愛楽
 仏於其中 度無量衆 其仏法中 多諸菩薩
 皆悉利根 転不退輪 彼国常以 菩薩荘厳
 諸声聞衆 不可称数 皆得三妙 具六神通
 住八解脱 有大威徳 其仏説法 現於無量
 神通変化 不可思議 諸天人民 数如恒沙
 皆共合掌 聴受仏語

  其の仏の国土 厳浄第一にして
  衆生の見る者 愛楽せざることなけん
  仏其の中に於て 無量の衆を度せん
  其の仏の法の中には 諸の菩薩多く
  皆悉く利根にして 不退の輪を転ぜん
  彼の国は常に 菩薩を以て荘厳せん
  諸の声聞衆 称数すべからず
  皆三明を得 六神通を具し
  八解脱に住し 大威徳あらん
  其の仏の説法には 無量の
  神通変化を現ずること 不可思議ならん
  諸天人民 数恒沙の如くにして
  皆共に合掌し 仏語を聴受せん

 

△寿命

 其仏当寿 十二小劫

  其の仏は当に寿 十二小劫なるべし

 

△正像

 正法住世 二十小劫 像法亦住 二十小劫

  正法世に住すること 二十小劫
  像法亦住すること 二十小劫ならん

 

◎迦旃延与記 (迦旃延に記を与う)


長行

爾時世尊。復告。諸比丘衆。我今語汝。

  爾の時に世尊、復諸の比丘衆に告げたまわく、我今汝に語る、

 

△行因

是大迦旃延。於当来世。以諸供具。供養奉事。八千億仏。恭敬尊重。諸仏滅後。各起塔廟。高千由旬。縦広正等。五百由旬。以金銀。瑠璃。ィゥ。碼碯。真珠。ォ瑰。七宝合成。衆華瓔珞。塗香抹香。焼香。所W幢幡。供養塔廟。過是已後。当復供養。二万億仏。亦復如是。供養是諸仏已。具菩薩道。

 是の大迦旃延は当来世に於て、諸の供具を以て八千億の仏に供養し奉事して恭敬・尊重せん。諸仏の滅後に各塔廟を起てて高さ千由旬、縦広正等にして五百由旬ならん。金・銀・瑠璃・・・・碼碯・真珠・・瑰の七宝を以て合成し、衆華・瓔珞・塗香・抹香・焼香・・蓋・幢幡を塔廟に供養せん。是れを過ぎて已後、当に復二万億の仏を供養するも、亦復是の如くすべし。是の諸仏を供養し已って、菩薩の道を具して、

 

△得果

当得作仏。号曰閻浮那提金光如来。応供。正ェ知。明行足。善逝。世間解。無上士。調御丈夫。天人師。仏。世尊。

 

 

△国浄

其土平正。頗黎為地。宝樹荘厳。黄金為縄。以界道側。妙華覆地。周ェ清浄。見者歓喜。無四悪道。地獄。餓鬼。畜生。阿修羅道。多有天人。諸声聞衆。及諸菩薩。無量万億。荘厳其国。

 当に作仏することを得べし。号を閻浮那提金光如来・応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊といわん。其の土平正にして頗黎を地とし宝樹荘厳し、黄金を縄として以て道の側を界い、妙華地に覆い、周遍清浄にして、見る者歓喜せん。四悪道の地獄・餓鬼・畜生・阿修羅道なく、多く天・人あらん。諸の声聞衆及び諸の菩薩、無量万億にして其の国を荘厳せん。

 

△寿命

仏寿十二小劫。

 仏の寿は十二小劫、

 

△正像

正法住世。二十小劫。像法亦住。二十小劫。

 正法世に住すること二十小劫、像法亦住すること二十小劫ならん。

 


偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言

 爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

 

△誡聴

 諸比丘衆 皆一心聴 如我所説 真実無異

  諸の比丘衆 皆一心に聴け
  我が所説の如きは 真実にして異ることなし

 

△行因

 是迦旃延 当以種種 妙好供具 供養諸仏
 諸仏滅後 起七宝塔 亦以華光 供養舎利

  是の迦旃延は 当に種々の
  妙好の供具を以て 諸仏を供養すべし
  諸仏の滅後に 七宝の塔を起て
  亦華香を以て 舎利を供養し

 

△得果 (筆者の推定)

 其最後身 得仏智慧 成等正覚

  其の最後身に 仏の智慧を得
  等正覚を成じ 

 

△国浄

 国土清浄
 度脱無量 万億衆生 皆為十方 之所供養
 仏之光明 無能勝者 其仏号曰 閻浮金光
 菩薩声聞 断一切有 無量無数 荘厳其国

  国土清浄にして
  無量 万億の衆生を度脱し
  皆十方に 供養せらるることを為ん
  仏の光明は 能く勝れる者なけん
  其の仏の号を 閻浮金光といわん
  菩薩声聞の 一切の有を断ぜる
  無量無数にして 其の国を荘厳せん

 

◎目連与記 (目連にに記を与う)


長行

爾時世尊。復告大衆。我今語汝。

 爾の時に世尊、復大衆に告げたまわく、我今汝に語る、

 

△行因

是大目。連。当以種種供具。供養八千諸仏。恭敬尊重。諸仏滅後。各起塔廟。高千由旬。縦広正等。五百由旬。以金銀。瑠璃。ィゥ。碼碯。真珠。ォ瑰。七宝合成。衆華瓔珞。塗香。抹香。焼香。所W。幢幡以用供養。過是已後。当復供養。二百万億諸仏。亦復如是。

 是の大目・連は当に種々の供具を以て八千の諸仏に供養し、恭敬尊重したてまつるべし。諸仏の滅後に各塔廟を起てて高さ千由旬、縦広正等にして五百由旬ならん。金・銀・瑠璃・・・・碼碯・真珠・・瑰の七宝を以て合成し、衆華・瓔珞・塗香・抹香・焼香・・蓋・幢幡を以て用て供養せん。是れを過ぎて已後、当に復二百万億の諸仏を供養するも、亦復是の如くすべし。

 

△得果

当得成仏。号曰多摩羅跋栴檀香如来。応供。正ェ知。明行足。善逝。世間解。無上士。調御丈夫。天人師。仏。世尊。

 当に成仏することを得べし、号を多摩羅跋栴檀香如来・応供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊と曰わん。

△劫国

劫名喜満。国名意楽。

 劫を喜満と名け、国を意楽と名けん。

 

△国浄

其土平正。頗黎為地。宝樹荘厳。散真珠華。周ェ清浄。見者歓喜。多諸天人。菩薩声聞。其数無量。

 其の土平正にして頗黎を地とし宝樹荘厳し、真珠華を散じ、周遍清浄にして見る者歓喜せん。諸の天人多く菩薩・声聞其の数無量ならん。

 

△寿命

仏寿二十四小劫。

 仏の寿は二十四小劫、

 

△正像

正法住世。四十小劫。像法亦住。四十小劫。

 正法世に住すること四十小劫、像法亦住すること四十小劫ならん。

 


偈頌

爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言

爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく、

 

△行因

 我此弟子 大目。連 捨身是已 得見八千
 二百万億 諸仏世尊 為仏道故 供養恭敬
 於諸仏所 常修梵行 於無量劫 奉持仏法
 諸仏滅後 起七宝塔 長表金刹 華香伎楽
 而以供養 諸仏塔廟

  我が此の弟子 大目・連は
  是の身を捨て已って 八千
  二百万億の 諸仏世尊を見たてまつることを得
  仏道の為の故に 供養恭敬し
  諸仏の所に於て 常に梵行を修し
  無量劫に於て 仏法を奉持せん
  諸仏の滅後に 七宝の塔を起てて
  長く金刹を表し 華香伎楽をもって
  以て 諸仏の塔廟に供養し

 

△得果

 漸漸具足 菩薩道已
 於意楽国 而得作仏 号多摩羅 栴檀之香

  漸漸に 菩薩の道を具足し已って
  意楽国に於て 作仏することを得
  多摩羅 栴檀之香と号けん

 

△寿命

 其仏寿命 二十四劫

  其の仏の寿命 二十四劫ならん

 

△国浄

 常為天人 演説仏道
 声聞無量 如恒河沙 三明六通 有大威徳
 菩薩無数 志固精進 於仏智慧 皆不退転

  常に天人の為に 仏道を演説せん
  声聞無量にして 恒河沙の如く
  三明六通あって 大威徳あらん
  菩薩無数にして 志固く精進し
  仏の智慧に於て 皆退転せじ

 

△正像

 仏滅度後 正法当住 四十小劫 像法亦爾

  仏の滅度の後 正法当に住すること
  四十小劫なるべし 像法亦爾なり

 

下根授記並許説宿縁 (下根の授記並びに許説の宿縁)

 我諸弟子 威徳具足 其数五百 皆当授記
 於未来世 咸得成仏 我及汝等 宿世因縁
 吾今当説 汝等善聴

  我が諸の弟子の 威徳具足せる
  其の数五百なるも 皆当に授記すべし
  未来世に於て 咸く成仏することを得ん
  我及び汝等が 宿世の因縁
  吾今当に説くべし 汝等善く聴け

 

 


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