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ローマ法王表敬訪問と謁見

 2000年6月28日

この姿でぞろぞろサンピエトロ寺院へ
 

私もこんな法服にて
 

私たち一行も今般の一連の行事を踏まえ
ローマ法王を表敬訪問した

午前10時から12時までバチカン市国の
サンピエトロ広場にて
法王ヨハネ・パウロ2世の謁見があった

キリスト生誕2000年ということで
カトリックの総本山である当地には
世界中のカトリック信徒でごった返していた

謁見中に私たちの表敬訪問についても
2カ国語以上で説明されていたようだ

炎天下2時間の法王謁見
法王は遠くだがこの席でも特別席

 

法王のすぐ近くで謁見した代表団
左からシュテフェンス祥馨法尼、竹内日祥上人
そして、カトリックの大阪大司教

赤い券は謁見の整理券
炎天下 団扇と日除けに役立った?

2000年ミレニアムのローマ事情


スペイン階段の最上段よりコンドッティ通方面を見下ろす
ウイークデーでも人また人でごった返している

■日本人が少ない

 ヨーロッパの代表的観光地では異国情緒を半減させられるほど日本人を遭うものである。本来、ローマも例外ではない。しかし、ミレニアムにわく今年のローマは事情が異なる。
 キリスト生誕2000年ということで、世界中のカトリック教徒が総本山のあるローマ巡礼に来ているのである。そのため、ホテルなども巡礼者で占められているのだろうか。そして、巡礼者でごった返すローマは大型観光バスによる観光が規制されるなど日本の旅行社がローマ観光の企画を立てにくい事態になっているようである。

 したがって、相対に日本人が少ない。
 困っているのは、買い物好きな日本人ギャルやマダムが減った高級ショップ?
 いや、もっと困っているのは日本人をお得意さんと(カモネギに)しているジプシーの子供達による窃盗団だろう。

■同行者で頻発のジプシーによる未遂事件

 前回、ローマを訪れたのは15年ほど前。30人前後の学生ツアーだったが被害に遭いそうになったという話は一件あったかどうかのように記憶している。

 ところが、今回はかなりの頻度でジプシーの子供達などの犯行未遂を耳にしている。警察官の目の届かない観光地の一角、地下鉄の車内、テルミニ駅界隈・・・。スリもいるようで、同じツアーの一人が美人の女性にぶつかられ・・・それがスリだったということもあるらしい。日本人が少ない分、日本人のあなたがローマでジプシー窃盗団やスリに狙われる頻度は格段に高くなっている。

■私も標的にされた

 フォロ・ローマノを一人で散策していた時である。
 進行方向に物騒なのがいるからカメラを盗まれないように注意しなさいと、対向してやってきたアメリカ英語の白人のご婦人が教えてくれた。一人で歩くのは危険と思い、白人(恐らく東欧系)のツアーに紛れ込んでその場をやり過ごそうと思った。

 すると日本人の私を待っていましたとばかり、「Give me money !」と7人の10歳前後の女の子が寄ってきた。2人が赤ちゃんの人形を抱っこして、1人が新聞を持っている。典型的なジプシーの窃盗団である。

私を標的にしたジプシーの子供による窃盗団
赤ちゃんの人形を抱いている(黄色の矢印
(将来ある彼女たちだから目にはブラックマスクを施した)

 無視して突っ切ろうとすると、左手に回った女の子がすかさずズボンのポケットに手を入れてきた。私もすかさず、その瞬間に姉御風の女の子に向かって

   No〜!

と100m四方に轟くような大声で叱った。すると諦めて退散してくれた。

 幸い、財布もカメラ類も無事だった。よその団体に紛れ込んだのと、財布をショルダーバックの二重のファスナーの中に入れたのと、ポケットに手を入れるという窃盗行為をはじまってから間断なく大声を出したのが奏功したのかも知れない。ミレニアムにわくローマは厳戒態勢で、観光地では100mおきに警官を見る。彼女たちも大声を出されると困る?ようだ。

 ともかく日本人は一般にたくさんの現金を持ち歩くし、カメラにビデオに貴金属と高価な物を持っている傾向にある。そして、日本国のパスポートは現地の裏世界で100万円相当の価値があるとか・・・。さらに、日本人は危機管理に疎い。かくして日本人は狙われる。

 ともかく、翌日訪れた「あの」ナポリの方が余程安全な雰囲気だった。2000年にローマを訪れる方は御注意あれ。