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蓮の栽培記録

〜平成14年度〜
Record of Lotus plantation 2002

3月4月5月6月7月8月統括

< 写真によってはクリックすると拡大写真が表示されます >

3月

3月中旬 鉢一つを準備して種を植える (結局発芽せず)

3月27日 植え替え作業開始

華を咲かせた浄台蓮の鉢

コンディションが一番よい鉢であったが、
開花後の早い時期に葉が枯れてしまっていた。
栽培のための蓮根の収穫は半分諦めていた。
華を咲かせなかった舞妃蓮の鉢

底の栓が抜けて水がかれていた
それでも蓮根は生きていた!
皮蛋(ピータン)の壺
小さな壺なので蓮の生長とともに水深が浅くなっていた
壺の底の成長した蓮根をみて納得
ヘドロ化した土をホースで流して取り出した
少々グロテスク・・・実際見ていて気持ち悪かった
きつい臭いではなかったがヘドロの臭いもした
浄台蓮のヘドロ化した鉢を
プリンを型から出すように一輪車に
水がかれた方の舞妃蓮の鉢
こちらもプリン式に種蓮根を取り出す
取り出した蓮根(浄台蓮)
少し痩せている
取り出した蓮根(舞妃蓮)
何人かに食べるのか?と聞かれた (笑)

4月

3月4月5月6月7月8月統括

4月1日 植え付け開始

 手前は、100リットルの鉢が9個。
 色が気に入らないが、これしかなかった。10年以上前にクリーニング屋さんを通じて購入して、別の用途に使っていたもの。

 見えにくいが、奥左側は昨年使った40リットルの陶器の壺が2個、これは中華料理屋さんでわけて頂いた皮蛋(ピータン)の壺である。

 同じく奥右側の濃いエンジ色の鉢は、昨年使った50リットル程度の鉢。2つあるが一つは隠れている。
 ホームセンターで在庫しているもので一番大きなプラスチック製の植木鉢である。底には直径15mmほどの穴が8つあり、それを試験管用のゴム栓でふさぎ、更に防水パテで水漏れを防いだ。昨年は水漏れが酷く往生した。

 手前から二つ目は3月に種を植えた鉢。
 とうとう種からは発芽しなかった。
 予めコップなどで水に浸して発芽を確認してから、植えるべきものかもしれない。
総計で約800リットルもある大量の土と肥料を混ぜ合わせるので、トロ舟とクワを買ってきてこねた。

 ・赤玉土(小) 16リットル ×3
 ・培養土 20リットル ×1
  (合計68リットル)

 ・鶏糞 2-6-3 500g (吉原製油)
 ・硫酸カリ スプーン2杯
 ・有機石灰 2握り程度

※本来は荒木田土が良いそうだが入手方法がわからなかった。そのため、赤玉土と培養土の7:3の汎用の土にした。赤玉土は顆粒のまま入れた。

鶏糞を利用したのは三大要素のうち花肥といわれるリン酸成分が多いため。昨年あまり花が咲かなかった反省による。また鶏糞は微量要素もそれなりに含まれていると聴いたので相応しいと思った。発酵後に乾燥してあるので、臭いはほとんど無い。

硫酸カリはカリ成分の補給よりも硫黄分を補給するために施肥した。蓮には硫黄分が必要だそうだ。

※有機石灰は酸性土の中和のため。自然のカリ成分補給にもなる草木灰も中和用途に考えたが、鶏糞と草木灰は相性が悪いらしいので中止した。

(上記は素人の適当な施肥ですので責任はもてません)

4月11日 芽が水面に出てきた


 

芽が出てきた。これが水面の浮き葉となる。

水中の茎が藻に覆われている。これは水質が土より溶け出した肥料により富栄養化しているためと思う。水と土との間に、施肥していない土を数センチ施す必要があるかも知れない。

また水を供給するときに土を巻き上げないように注意する必要もある。元肥が流れ出すことにもなる。
 蛇口にタイマーを付けた。設定した時間だけ水をやってくれる。
 慌ただしい朝に、水をやるのは大変である。かといって、夕方に水をやると、翌朝まで水温が低くなって生育によくないらしい。その解決策がこの給水タイマー。

 マカロニ・チューブで13個の鉢に水を分配する。
 各々の鉢には 5〜10cc/sec くらいで分配されているようだ。30分の給水で1鉢あたり9〜18リットルの水換えになる。ちなみに井戸水である。
 
 注意すべき点があった。水面の高さを揃えないと、サイフォン効果で高い水位の鉢から低い水位の鉢に水が流れてしまう。
昨年、初めて出てきた芽が開いて葉となりつつあるとき、その葉をカラスにことごとくやられた。初めての葉を何度もやられるダメージは相当なものと思う。カラスよけの網を張った。

 

4月26日 ボウフラを発見。金魚を14匹放す。

4月30日 浮き葉ではない本格的な立ち葉の芽が伸びて水面から顔を出す

5月

3月4月5月6月7月8月統括

5月 1日 ボウフラ駆除係りの金魚1匹が殉職

5月 2日 蓮の栽培記録のホームページ作成

5月2日現在の様子

水面の浮き葉も大きくなり、奥には大きな葉の芽が伸びている

成長には個体差がある
手前二つの鉢は浄台蓮、真ん中6鉢は舞妃蓮
更に奥は浄台蓮5鉢

5月 4日 ボウフラ駆除係りの金魚1匹が殉職(2匹目)

5月 6日 金魚を27匹放す (ボウフラ対策)

5月13日 ボウフラ駆除係りの金魚1匹が殉職(3匹目)

5月16日 カラス除けの網を撤去(立ち葉が成長)

5月17日 ボウフラ駆除係りの金魚3匹が殉職(6匹目)

5月17日現在の様子 立ち葉も生い茂りつつある

ボウフラ駆除係の金魚

一番元気な鉢

真ん中は一ヶ月遅れて 4/20 に植えた

鉢の大きさによって葉の大きさも違う

5月19日 ここ数日は毎日のように金魚が死んでしまった

水質悪化と日中の水温上昇が要因として考えられるので、水換えを朝の30分間に加え、夕15分間も施すように変更。
また、金魚の体力強化のため金魚用の餌も与えることにした。(今まではボウフラとコケのみ)

5月20日 造園業者が庭木の消毒(農薬散布)に来訪

蓮にはビニールを被せて下さったし、金魚への影響はなかったので蓮には問題ないと思う。

5月20日 葉の先が歪で、葉が薄いように感じる。そして、少し黄色っぽい。

肥料過多なのか、肥料不足なのか、あるいは微量要素不足なのか? ちなみに追肥はまだ施していない。

試しに、先に肥料不足になるであろう小さな鉢4つに 10-10-10-1 の化成肥料を4粒(φ7mmほど)を、根に触れないように施肥した。
そして、金魚の死に絶えた大きな鉢(100リットル)1つに微量要素(苦土、ホウ素など混合)を大さじ3杯ほど施肥した。

ただ、よく考えるとこの葉の異常は恐らく肥料不足でない。やはり、濃度障害だろう。そろそろ、追肥の時期には来ているが、100リットルの鉢ひとつに対して500gの鶏糞を元肥にしてあるのだから、立ち葉が1〜3本の現時点で肥料不足となることは考えられない。

原因として考えられるのは粒状の赤玉土かもしれない。赤玉土は粒状になっており、その粒の内部まで肥料が交わらない。肥料(鶏糞、硫酸カリ、有機石灰)が土と混ざらないで直接に根と触れると思う。ただし、土は赤玉土70%、腐葉土30%の混合率である。

5月23日

蓮蹊香園ホームページの掲示板に荒木田土の業者が載っていた。ただし、神奈川県川崎の業者なので、うちのように800リットル(40袋)も必要だと送料が尋常でないと思う。単価¥720(20L)からして、800リットルだと40袋 \28,800 (送料・消費税別)となる。

5月24日

立ち葉が5〜6本になった鉢に2つ対して追肥した。何故か、成長の早い双方に限って金魚が絶滅している。元肥が濃いのかな?
ともかく、10-10-10-1 の化成肥料を8粒(φ7mmほど)を、根に触れないように施肥した。

5月25日

先に施肥した鉢を観察して、化成肥料を施肥しても蓮華や金魚に悪影響がないと判断。残りの鉢に化成肥料を施肥。
10-10-10-1 の化成肥料を8粒(φ7mmほど)を、根に触れないように施肥した。
ただし、20日遅く(4/20)に植えた鉢は施肥を見送る。

浄台蓮(50L)

化成肥料5/20
舞妃蓮(50L)

化成肥料5/20
舞妃蓮(100L)

化成肥料5/25
舞妃蓮(100L)

化成肥料5/25
浄台蓮(100L)

化成肥料5/24
金魚絶滅
浄台蓮(100L)

20日遅れて植付
浄台蓮(100L)

化成肥料5/25
浄台蓮(皮蛋鉢)

化成肥料5/20
舞妃蓮(皮蛋鉢)

化成肥料5/20
舞妃蓮(100L)

化成肥料5/25
舞妃蓮(100L)

化成肥料5/25
浄台蓮(100L)

微量要素 5/20
化成肥料5/24
金魚絶滅
浄台蓮(100L)

化成肥料5/25

5月26日 まさかの雹(ひょう)

 夜10時頃、雷雨の音がやけにけたたましい。外を見ると唖然とした。なんと、氷が降っている。気づいたときには蓮の葉が全滅。ことごとく切り刻まれて無惨な姿になっている。強化繊維入りのプラスチックに穴を開けるほどの威力である。今年は華を諦めなくてはならないかも知れない。

 

庭には雹の氷が積もっていた 雹の直後に撮影 原形を留めた葉はない

翌朝の撮影 立ち葉も棒状になってしまった

6月

3月4月5月6月7月8月統括

6月1日 雹の被害から一週間 (かなり復活してきた)

直径28cmまで成長した浮き葉 ぼちぼち浮き葉も2〜3枚ずつ成長してきた

6月4日 追肥

10-10-10-1 の化成肥料を

 100リットル鉢 5g(9つぶ)
  70リットル鉢 3g(6つぶ)

追肥した。ただし、今般は土に埋めず、水中にまいただけ。また、

 硫酸カリ 極少量(<1g)

を金魚が死に絶えた鉢に施肥した。

その他、雹の被害に遭って極度に痛んでいる葉の一部が、新しい葉の成長を妨げているので除去。

6月12日 追肥

元気のない鉢に1つに追肥 (10-10-10-1 の化成肥料、硫酸カリ(50)、微量要素をそれぞれスプーン一杯ほど)

全ての鉢に 5-5-3-1 の骨入り油粕の大粒を一個ずつ追肥。
理由はとくにないが、追肥を化成肥料ばかりに頼ってよいものなのかどうか解らないことと、化成肥料はすぐに効果があるもののスグに水に溶けて持続性がないため。

一番元気な鉢 右上の立ち葉は直径は46cm 雹の被害からここまで復活

6月14日 追肥

全ての鉢に (6/12に化成肥料を施肥しなかったもの)

10-10-10-1化成肥料 4〜8つぶ
硫酸カリ(50)をスプーン 1/3 程度

全体として雹の被害から完全に復活したが、立ち葉の茎が全体に短い。葉の面積(1枚あたり)は、雹の被害前よりも大きいかもしれない。

6月22日 花の芽を発見!

本年最初の花の芽を発見
枯れ葉を突き破って出てきた
かなり茂ってきた
ただ、一部の鉢は立ち葉が出ない

6月24日 追肥

全ての鉢に

10-10-10-1化成肥料 6つぶ
硫酸カリ(50)をスプーン 1/5 程度

を追肥。前回の化成肥料が一部溶けずに残っていたので少ない目の施肥にした。

7月

3月4月5月6月7月8月統括

7月 4日 追肥

全ての鉢に 10-10-10-1化成肥料 6つぶ

7月 5日 開花

本年第一号の開花であるが、後続の華の芽が出てこない。
また、舞妃蓮のハズであるが・・・舞妃蓮にしては花弁が太い。
100リットルの鉢にしたことが奏功したのか昨年より華が大きいような気がする。しかし、客観データ無し。

早朝6時頃 曇天の軟調な光の中で あえて逆光で撮ってみた

真上から 日が昇って萎みかけたところ

7月 6日 開花2日目

舞妃蓮は開花初日と2日目朝までがきれいな気がする。
2日目昼以後は、花弁が上下左右に広がり過ぎてしまう。その姿が舞のようだから、舞妃蓮という名前があるのであるが。
それにしても華の直径は30cmもある。

花弁が舞ってしまう前のこの状態が一番美しいと私は思う また真上から 初日と比べると別の華みたい

7月 7日 華が散ってしまう

韓国に行った台風の影響か強風が吹いていた。開花3日目で華が散ってしまう。明日の鬼子母神会に参集する檀信徒に見せたかったのに残念だ。

7月 8日 新しい舞妃蓮の花芽を3つ発見

13鉢も栽培して一輪の華だけかと心配し落胆していたので一安心である。1つは7/5に開花したのと同じ鉢。あと2つは別々の鉢である。
それにしても、白蓮華の舞妃蓮ばかりで、ピンク色の浄台蓮の芽が出てくれない。

散ってしまった華 種が育っている 新しい華の芽

昨今少なくなっていたボウフラがまた増えてきた。もちろん、金魚のいなくなった鉢で・・・。

7月11日 新しい花芽を発見

肥料を混ぜるのに使ったトロ舟に、余った蓮根を植えていたがが、そこから花芽が出てきた。土も浅くて少ないし、二種類の蓮根がごろごろたくさん植わっていた。しかも土は昨年の腐葉土である。それなのに意外である。盂蘭盆の精霊棚に使う葉っぱが採れたらよいなという感覚だったのに嬉しい。土が少ない分、10-10-10-1 の 化成肥料をたくさん施肥したのが奏功したかな?

7月13日 浄台蓮の花芽を発見

今まで、舞妃蓮の花芽ばかりの発見であったが、やっと浄台蓮の花芽をひとつ発見した。まだ短い芽だが、図太くって頼もしい。
昨年の今日、浄台蓮が開花していたように思う。ある檀信徒の命日だから憶えている。やはり、葉っぱがほぼ全滅した5月の雹の被害が今年の開花を遅らせているのだろうか? 昨年より20日も早く蓮根を植えかえているのに。更にいえば、今年は桜も梅も例年より早かったから、春に蓮の芽がでるのも早かったはずである。

金魚を10匹放流(金魚が死に絶えた鉢にボウフラがたくさん繁殖してきたため)

7月14日 開花 消毒

本年2つめの華(舞妃蓮)が開花。

花のつぼみ一つに小さなアブラムシが繁殖していたので、カダンD(フマキラー)を噴霧した。農薬との相性によっては植物を枯らすことがあるので少し心配。栽培に際して殺生はしたくなかったが、いくら手で駆除してもきりがなかった。

夏のまばゆい日差しに照らされて

哀愁を帯びた復古調のトーンのエフェクトに挑戦

7月15日 追肥

全ての鉢に 10-10-10-1化成肥料 6つぶ を追肥

7月17日 花芽を二つ発見

浄台蓮(ピンク)の二つ目の花芽と、トロ舟では二つ目となる舞妃蓮(白)の花芽を発見。

7月18日 開花 (本年3つ目 舞妃蓮)

13鉢+1(トロ舟)を植えているのだから、いちいちこのようなことを記入しなくて良いようになりたいが・・・未熟故に仕方ない。
昨日、初老の方がそれなりの写真機を持って撮影に来ておられたとか。とても嬉しい。また、参詣の方が「奇麗!」っているのが聞こえてくるとまた嬉しい。苦労したかいがある。

7月19日 2輪開花 (本年4〜5つめ 舞妃蓮)

立ち葉の極端に少ない鉢と、裏庭の竹藪の前のトロ舟の蓮が開花した。

裏庭のトロ舟に咲いた舞妃蓮 雨の中の接写

全景:舞妃蓮が二輪咲いている 

7月21日 鉢に穴が・・・

排水用の穴を試験管のゴム栓でふさいでいた鉢が2つあるが、そのうちの一つのゴム栓から漏水。チューブ式の防水シールとガムテープで応急処置をしたが失敗。これは昨年も経験したが、どうやら原因は蓮根がゴム栓の頭を圧迫して起こった事態かもしれない。

7月22日 浄台蓮が初めて開花

昨年は白蓮華の舞妃蓮から先に咲いたが今年は逆だった。昨年より10日遅い開花だった。

散ってしまった舞妃蓮 逆光にて浄台蓮

7月25日 開花 (浄台蓮×2、舞妃蓮×1)、追肥

鉢の浄台蓮が2輪同時に咲いた。双方とも立ち葉の高さと同じくらいなので葉っぱに埋もれている。
舞妃蓮は裏庭(墓地)のトロ舟にて開花。開花初日の舞妃蓮はやはり可憐だ。

全ての鉢に10-10-10-1化成肥料(パチパラ)を6つぶ、トロ舟に約30粒を追肥。
トロ舟は、土が少ないところに蓮根をたくさん植えた(放置)したので栄養不足と思う。よって追肥は多肥くらいにしているが肥料による濃度障害のようなものは素人目にはみあたらない。

水涸れ事故を起こした鉢であるが、なんとか水がたまっていた。シリコン系充填剤のチューブ式パテが奏功しているようだ。

7月28日 枯れ葉の除去

立ち葉が密林の如く茂り、日光の届かない浮き葉が枯れていた。このままでは新芽も出にくいだろうし、金魚の餌をやるにも不便なので、枯れ葉を除去した。
死後かなり経った金魚の死骸に遭遇するのではとビクビクしたが、幸い遭遇しなかった。庭掃除用の大きなちりとりに一杯の濡れた枯れ葉があった。

作業中、浄台蓮3、舞妃蓮2の計5つの花の芽を確認した。もういくつか花芽が出て盂蘭盆に咲くと嬉しいのだが。

 

7月31日 開花 (浄台蓮×1、舞妃蓮×1)

水涸れ事故が起きた鉢と、20日遅れて植え付けた鉢が開花した。雹による葉の全滅といい、水涸れといい、4月下旬植え付けといい、蓮の生命力の強さを感じた。浄台蓮の華は立ち葉より低いので目立たない。立ち葉の高さが1m70cmと高くなりすぎたのか。鉢と鉢をくっつけすぎて、立ち葉どうしで高さを争ったためかも知れない。

8月

3月4月5月6月7月8月統括

8月1日 開花 (浄台蓮)

やはりこの浄台蓮の華も立ち葉より低いので目立たない。華の高さは地面から1m50cmなのでこちらの方が観察はしやすいが、うっそうと茂った葉に隠れていては華やかさも半減だ。

8月2日 開花 (浄台蓮×1、舞妃蓮×1)

2輪とも本年一番高い位置で咲いた。地上1m90cm近い高さではないか? もちろん立ち葉の上に咲いている。
双方とも日当たりの良い鉢であり、昨日一昨日に開花した浄台蓮は松の枝の下で日当たりが良くないため伸びるのを諦めたのか光合成不足によるものか。

後続の華の芽であるが、皮蛋鉢に植えた舞妃蓮の小さな目が一つ確認できるだけ。

枯れ葉の除去 (バケツ一杯分)

葉に斑点ができたり部分的に枯れたりしているので微量要素を施肥

8月5日 追肥

全ての鉢に10-10-10-1化成肥料(パチパラ)を6つぶ、トロ舟に約30粒を追肥。

全ての華が散ってしまった。
確認できる花芽は舞妃蓮が3つで、うち一つはトロ舟。トロ舟の蓮の葉は檀信徒の盂蘭盆用のお飾りにと思ったが、華が咲く前に葉を切り取ることはできない。

皮蛋の壷に植えた浄台蓮に枯れた花芽を見つけた。誠に残念であるが枯れた理由が不明。一昨日の微量要素の施肥が原因か?

8月6日 開花

明日の新盆法要を前に舞妃蓮が一輪開花した。良いタイミングだ。華の背丈も171cmの私が上から覗ける程度でGood。

8月9日 開花 舞妃蓮

舞妃蓮は今年最後かも知れない。墓地の舞妃蓮も開花した。墓参りの檀信徒に見て頂けて嬉しい。

8月13日 開花 浄台蓮

盂蘭盆に蓮の華が咲いているのは嬉しい。浄台蓮はあと3つほどの花芽がある。

8月15日 追肥

全ての鉢に10-10-10-1化成肥料(パチパラ)を6つぶ、忙しくて息子に依頼(笑)。

8月16日 開花 浄台蓮

8月17日 開花 浄台蓮

8月18日 開花 浄台蓮

本日の盂蘭盆法要に3つの浄台蓮が咲いていてとても良かったと思う。

8月19日 枯れ葉除去 (バケツ三杯分)

浄台蓮も散る直前は白くなる 木漏れ日に照らされた朝の浄台蓮
開花後しばらくすると種ができてくる 開花している全景は今年最後か

8月21日 水涸れを起こす鉢に防水パテを施す作業

8月22日 水涸れを起こした鉢に水を張る。何とか水漏れは無い模様。だが、いつまで続くか。


開花状況

浄台蓮(50L)

開花 7/25,8/2
舞妃蓮(50L)

7/21.816水涸れ事故
開花 7/31
舞妃蓮(100L)

開花 7/5,7/14,
8/2
舞妃蓮(100L)

浄台蓮(100L)

開花 8/16
浄台蓮(100L)
(20日遅れて植付)
開花 7/31
浄台蓮(100L)

開花 7/25,8/17
浄台蓮(皮蛋壺)

8/5枯れた花芽を確認
舞妃蓮(皮蛋壺)

開花 7/18,8/9
舞妃蓮(100L)

開花 8/6
舞妃蓮(100L)

開花 7/19,8/18
浄台蓮(100L)

開花 7/22,8/13
浄台蓮(100L)

開花 8/1

 

<秋以後>

3月4月5月6月7月8月統括

9月13日 枯れ葉の除去 一輪車に一杯の量

 水漏れを起こした鉢は、パテによる補修もむなしく水涸れをしたままである。


枯れ葉が目立ってきた 松の枝の下になる右側はまだ緑色

9月30日 枯れ葉の除去

<統括>

3月4月5月6月7月8月統括

本年を振り返って

  • 6月の下旬から7月上旬にかけて、各地の蓮の開花のTVニュースが放映されても、うちの蓮の鉢は13鉢(+1)中に花芽は一つだけであった。雹の被害もあった。2年目は咲かないというジンクスも耳に残っていた。7月上旬はいてもたってもいられない気分だった。しかし、最終的には13鉢(+1)中で11鉢(+1)の開花だった。2年目の素人としては失敗ではなかろう。
  • それにしても、華がいくつも咲く種蓮根と、そうでない種蓮根を見分けるのは難しい。大きかったり、芽がたくさん出ていたり、そういうことで選べるものでも無いらしい。ひとつの種蓮根から3つ以上も開花する蓮根を選ぶ目利きができるようになることが、蓮栽培の極意のように感じた。
  • 5月末のが開花に与えた影響は少なくないと思う。立ち葉と浮き葉が盛んに茂りだそうというときに2週間以上のタイムラグが発生したと思う。タイムラグだけならともかく、一時は開花を諦めた。それでも、13鉢(+1)で21もの華が咲いたのは意外と好結果かも知れない。
  • 鉢と鉢を近接した状況においたために立ち葉が背比べの競争をして、華がとんでもなく高い場所で咲いた。鉢と鉢は1m近く離すべきか
  • 縦2列にしたのは間違いだった。枯れ葉の除去や金魚の餌やりがしにくかった。また、奥の列の華は見えにくい。そして、立ち葉同士の背比べを助長して、高い場所での開花をもたらした。立ち葉が鬱蒼として情緒もなくなったかも知れない。
  • ボウフラ対策の金魚は植えかえ25日後に放すのは犠牲が多く可哀想だった。元肥が大量に水に溶けだしていたのだろう。富栄養化しすぎた水質であったのだろう。せめて、あと1〜2週間あとに放すべきだった。浮き葉が成長しきらないために直射日光で水温も異常に上昇したようだ。水も1日に2回ほど換えてやるべきだった。そして、生来野生ではなかったので餌がボウフラと苔だけでは生きて行けなかったようだった。市販の餌も必要だった。可哀想なことをした。

来年への工夫案

  • 1鉢に2つ蓮根を植えるのも手かも知れない。開花しない鉢は少なくなり、一時により多くの花が咲いて華やかかも知れない。
  • 元肥の量は土70Lに対して鶏糞1kg以上でも大丈夫な気がした。土木工事用の大きなスコップでアバウトにドバッとやっている人もいるみたい。(本年は500g)
  • 昨年も今年もよそよりも開花が遅いことから植えかえの時期は彼岸前にした方が良い気がした(本年は4/1)。 もちろん、5月末の雹の影響で遅れたのもあるだろうけど。
  • 開花の早い品種と遅い品種の双方を植えると、より長い期間開花を楽しめるからその工夫も必要か。
  • 植えかえる蓮根も自家製のものよりプロから買ったものの方が、より多く開花しやすいかも知れない。檀家のチューリップの栽培経験からのアドバイス。
  • 種からの栽培も挑戦するのも一考。

(C)2002 Eisai Ishibushi ALL RIGHTS RESERVED
撮影:平成14年 場所:広済寺 機材:FUJIFILM S1Pro AF Nikkor 28-85mm F3.5-4.5 / AF NIkkor 18-35 ED F3.5-4.5D etc.

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