シルクロード
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シルクロード旅行記
 〜仏法東漸の道を巡って〜

 東アジアの仏教徒として、シルクロードは仏法東漸の道である。

 ヒマラヤ山脈の南に位置するインド東北部で仏教は興り、インド北西のガンダーラに伝播する。そこから、カラコルム山脈を越え、タクラマカン砂漠のあるタリム盆地に仏教は伝わる。その厳しい自然の中でも仏法は盛んとなり、やがてシルクロードにのって仏教は中国にまで伝えられる。

 現在はイスラム化してしまい、遺跡も自然による風化と人為的な破壊行為にさらされしまった。往時を偲ぶことすら難しい遺跡も多数ある。しかし、私たちの心の深層に息づく仏法は、ここで信仰され、この砂漠の過酷な道を通ってきたのである。

 本来であれば、喀什(カシュガル)まで至らないシルクロード旅行には興味はなかった。しかし、今般の旅行はシルクロードで声明による法要をしながらの旅行ということで興味をもち急遽参加することとなった。烏魯木斉(ウルムチ)で引き返すという不本意な旅行ながら、旅の記憶が鮮明なうちに、旅の余韻にひたりながらこのホームページを作成した。

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