西 安
2度目の西安である。鳩摩羅什の草堂寺での法要も2度目である。シルクロード旅行の目的は仏法東漸を巡る旅であるから草堂寺から書き始める。
● 草堂寺
前回の参詣は5年前であるが、西安から山の麓までは前回なかった立派な高速道路が出来ていた。快適な移動ができた。ただ、山麓の道は昔のままである。収穫した麦を通過する車に踏ませて脱穀する荒技もそのままである。
前回建築中であった大雄寶殿(本堂)も立派に完成していて、より荘厳なたたずまいになっていた。ここで、今回の旅行第一回目の声明法要をしたのであるが、私自身出仕していたので写真がない。
● 西安
実質1日の観光と参拝
平成13年(2001)6月5日、上海経由で西安に着いたのは夜だった。空港の食堂で夕食をとり、そのまま西安の城壁の中にあるホテルへ入った。夜に着いて、明後日の午前7時30分の飛行機で敦煌に向かうので、西安での観光・参拝は実質1日だけである。
ホテル
ホテルはクリントン前大統領も泊まったという凱悦飯店(ハイヤット・リージェンシー)だった。建物も雰囲気も立地条件も問題はなかったが、こんな立派なホテルの1階で飲んでいて
Gin fizz を知らない女性従業員が居て意外だった。英語で Lemon
, gin , syrup and soda.
といっても通じない。これを漢字で筆談して注文することは難しい。彼女がベテランの男性従業員をよんできて
Gin fizz please. で一件落着するのであるが・・・。
まあ、大都市だけあって5年前に泊まった全日空系の長安城堡大酒店(ANA
グランドキャッスル)も、今般のホテルも快適だった。
中国観光当局や旅行社にお願いがあるとしたら、我々はビジネスマンではなく観光客なのである。何も中国にまで行って無国籍の立派なシティーホテルに泊まりたくない気もする。中国ならではの伝統的雰囲気を残した上で、安全に止まれるホテルがあってもよいのではないか。
高い授業料 錫製ポットと数珠
6月6日午前中は上記の草堂寺を参詣し法要を行った。昼食は西安市内のホテルで昼食。ここでは、会食中に錫製の二重底のポットを流暢な日本語でセールスしていて、私は二つも買ってしまった。2千円だったと思うが、買ったときはそれなりに満足していた。しかし、帰国後チェックしてみると作りが荒くて日本人の感覚では商品価値のあるようなものではなかった。
更に、そのあと土産物屋に連れて行かれたが、酔いの勢いもあって、琥珀の数珠を買った。108個の数珠であるが、日本の数珠のように房用の珠が付いていない。また4つの小さな珠もない。そこで、大きな珠の数珠と、小さな珠の数珠を二つ買って日本用に作り直そうと考えた。
二つで27000円だとか言われたが、日本で作り直して更に日本製より大幅に安いということを考えれば1万円近くにまで値切る必要があると考えた。結局13500円(半額)で買うことになった。
もちろん、この琥珀がちゃんとした琥珀なら高くはない。しかし、あとで愕然とした。店内の巧みな照明では気付かなかったが、外でみると数珠の珠には糸を通す穴をあけるときに出た粉がそのまま付着したままだった。また、珠の大きさも微妙に違っている。それから、親玉が二ついるのに、そのことを考えていなかった。嗚呼、浅はか。(T.T)
ともかく、この高い授業料は、それ以後の旅行行程への教訓となった(なるはずであった)。
美味しかった餃子
徳發長餃子館という餃子レストランが夕食の場所だった。西安でも最も有名な餃子レストランらしく、「地球の歩き方」(地球の迷い方?)にも載っている。西安のシンボル鐘楼の近くで眺めも良いし、餃子は味だけでなく豊富な種類とその包み方で楽しませてくれた。例えば、アヒル肉の餃子はアヒルの形に包んである。クルミの餃子まで出てきたが、ちゃんとクルミの色形をしたように包んであった。
ライトアップされた鐘楼 (餃子レストランより撮影)
● 華清池
西安東北東に20〜30kmにある。前回、華清池まで来なかったのでここは期待していた。
しかし、玄宗と楊貴妃の由緒と温泉だということ以外には観るべき物はないように思う。ただ、ここは兵馬俑や秦始皇帝陵に近く、その観光ついでに長旅の疲れを癒すために温泉入浴するには良いところで、三つ星のホテルに宿泊もできる。入浴だけも可能だったように思う。
温泉に入らなくても、温泉で手や顔を洗える場所があり5角(0.5元)であった。私も試したが、顔と手を洗ってうがいをしただけで、本当にサッパリして生きかえったと観じるくらいリフレッシュできた。タオルが無くてもすぐに自然乾燥した。西安も乾燥しているのだろうか。
ともかく、朝からの観光の疲れが吹っ飛んだと言ったら大げさかもしれないが、なかなかの温泉ではと思う。湯温は43℃とのこと。
● 兵馬俑
省略。
ただ、情報としては・・・写真撮影禁止のはずが黙認されているようだった。フラッシュをたいて撮影してる人がたくさんいたが、制服の職員は右に左に歩いて牽制するだけで、終始無言で手振り身振りですら注意することもない。何が何でも撮影を制止させようという雰囲気ではなかった。
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