吐魯蕃(トルファン)
烏魯木斉から吐魯蕃までは高速道路があり、3時間ほどの道程である。道路も西安の舗装より快適だった。ちなみに、高速道路ができるまえは5時間かかったとか。
ただ、この地域は過酷な自然環境であることは肝に銘じる必要があるかも知れない。4〜6月は風が強く、私たちが旅行をした二日前は砂漠の砂嵐だったそうだ。それを証明するかのように横転したトラックが放置されていた。
さらに、7〜8月は山に雨が降ることがあり、そうなると高山の雪が融けて洪水となることがあるそうだ。
とりあえず、そのようなことには遭わずにすんだが、烏魯木斉では雨にあったっけ。なにをかくそう、私は砂漠のラスベガス、グランドキャニオンで雨にあった雨男の面がある。行いが悪いから? いいや龍神さんが喜んでいるんだ。
● カレーズ楽園
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入口には沢山の干ブドウの店 |
いろんな種類がある |
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カレーズを説明するパネル |
ブドウ棚を進んで行く |
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細く狭いトンネルに人が沢山で
動かないことも
狭所恐怖症でなくとも一瞬不安に |
カレーズの水路 |
カレーズの出口 |
吐魯蕃はカレーズという人口の地下水路を利用したオアシスだ。ここでは、
・カレーズについてパネルで解説された建物
・カレーズのひとつを観光用に開放
・干ブドウを中心とした土産店
・民族舞踊
などがある。なお、カレーズの縦穴の地面のふくらみは幹線道路などから観られることもある。
● 交河故城
吐魯蕃市街から西へ約10kmほど、比較的近い場所に、交河故城がある。名称が示すとおり、交河。すなわち、二つの河が交わる場所にある。
川に挟まれた長細い遺跡で、川は断崖になっていて自然の要塞になっていたのだろう。寺院跡のある一番奥の方まで行ったのが、上に掲げた左下の写真である。わずかに仏像の痕跡が残されている。ここで私は個人的に右遶三匝(右回りに3周)してお経をあげた。
ガイドブックには仏塔があるとか書いてあるものがあったが確認できなかった。団体行動ではゆったり観ていられない。
この遺跡の観光の醍醐味は、唐代以後の建築の廃墟が自然の風化によって浸食されて独特の雰囲気を醸し出していることである。広大な敷地に広げられるその光景は独特の雰囲気で、おもわず何十枚もシャッターを切った。
さて、観光から帰ってくると駐車場近くにテラスがある。暑く、乾燥した中をかなり歩いたのでビールが美味しかった。
● バザール
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ハミ瓜には時期が早かったがこの瓜も美味しい |
散髪屋さん |
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香辛料のお店 |
ニンニクをむく少年 |
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八百屋 |
人なつっこい笑顔 |
香辛料の店、八百屋、散髪店・・・そんなバザールの店にとって観光客は商売の客ではない。でも、カメラやビデオを手にした場違いな観光客に対しても人なつっこい笑顔を振り向け、気軽に話してくれる。最初はバザールの中に入ってゆくだけで勇気がいるような雰囲気だったが、ここの気候のようにカラッとした雰囲気に安心して、オアシスの露天の雰囲気を満喫できた。
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